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子育てエッセイ

子育ては十人十色。100のご家庭にお子さんがいれば、そのご家庭各々の子育て事情があります。
特に「魔の2歳児」「イヤイヤ期」この時期で悩まれるお父さんお母さんは多いと思います(我が家は特に、娘が荒れるようなことは無かったですが)どのご家庭も、子育ては日々、戦争なのです。

そんな時に、ほんの少しでも共感できたり、悩みを解決できる糸口になるようなエッセイ、漫画等があれば、世のお父さんお母さんは大変に大助かりです。

私がお世話になった2作品をご紹介したいと思います。


ダーリンは外国人with BABY

小栗左多里さん作「ダーリンは外国人with BABY」

これはまだ娘がお腹にいたときに読んだ作品です。もともと小栗さんのダーリンシリーズが好きで、小栗先生のユーモアセンス、絵柄、トニーさんとの掛け合いも絶妙で、ダーリンシリーズが出るのをいつも楽しみにしていました。ダーリンシリーズは全部持っています。

確かにこれは面白いし、トニーさんが生まれてきた男の子の呼び名を「トニーニョにします!!」と言ってみたり(「ニョ」は小さい子やものにつける名称だそうです、サッカーのロナウジーニョ選手もそうです)
つわり=さっぱりしたもの、ではなく、意外とジャンクなものに走る妊婦さんは割と多い、そういうところも描いていただいて嬉しいです(私は「食べづわり」で、お腹が空いて仕方なく、特にマックのポテト、その他体に悪そうなものが食べたくて仕方なかったです)もちろん吐いて何も食べれないという妊婦さん、さっぱり系を求める妊婦さんも大勢います。何ともない方ももしかしたらいるかも知れませんが、つわりは各々、苦しいのです。
少々、残念だったのは、肝心の出産シーンがぼかされていたことでした。確かにグロいことはグロいので、あれを実際、絵にしてしまうと、これから出産する人が見たら怖気づいてしまうかも知れないという配慮があったのかも知れませんが、あの地獄絵図は描いて欲しかったというのが本音です(特に世のお父さんたちには是非見ていただきたいです)

普段、喧嘩などめったにしないさおりさんとトニーさんが、子育てのことになると大変に険悪ムードになることもあったとかで、そこで「子供の前で両親がもめているのが一番よくない」これは本当にその通りと思いました。

この漫画はどちらかというと、さおりさんとトニーさんがいつもの日常にトニーニョが加わり、その工程で、親としてどういう姿であるのがいいのかを二人が模索していっているという感じで、あまり「子育てエッセイ」ではないのかなと思いました。でもそこはやはり、小栗さんの描写がお上手なおかげで、楽しい作品として読めます。絵柄も可愛く、ユーモアもあります。


まんが親

吉田戦車さん「まんが親」

あまり知られていませんが、戦車先生はバツ1です(前妻さんとの間にお子さんがいて、あの当時でかなり大きかったですし、多分もう成人されているはずです)今の奥様はやはり漫画家の伊藤理佐先生で、やはり子育て漫画を描いてらっしゃいます。

戦車先生といえば圧倒的に「伝染るんです。」が有名で、私は隠れた名作として「火星田マチ子」が好きです(戦車先生作品としてはマイナーですが)もっとアナーキーなお方かと思ってましたが、サイン会に行ったこともありますし、子育ても普通のお父さんと変わらない、むしろ子煩悩で「よーし、今日から俺がお父さんだ」と、子育てにも積極的で、意外だと驚きました(失礼)

奥様の理佐先生が、陣痛の間苦しくて苦しくて、その間施されていた施術はすべて、陣痛を促進させて早く生ませるためのものだったことが頭にきたとありました。これは本当に私も共感しかなく「そうそう!それだよね!」と首がもげるほど頷きました。(私も陣痛促進剤を、主治医から笑顔でMAXにされたことがあり、陣痛で朦朧とした意識の中、主治医に「テメー、あとで覚えてろよ!」と毒づいたものです笑)

生まれた女の子は作中で「にゃーちゃん」と呼ばれ、家に連れ帰ってきたとき、飼い猫に興味を持たれ近寄られ、にゃーちゃんはやはりパシンと猫に手が当たってしまい、猫は以来、にゃーちゃんに近寄らなくなったそうです(うちの犬も同じことがありました)

その中でやはり、授乳だったり、おむつ換えだったり、夜泣きだったり、親御さん皆が悩むべきところを戦車先生はきっちり描写してくれ、育児エッセイと呼べるのは「ダーリン」の方ではなく「まんが親」の方かなという感想を持ちました。

お二方とも自然分娩だったようですが、自然分娩でも、帝王切開でも、無痛でも、結局生んでしまえば、後が大変なことは皆同じです。私も自然分娩でしたが死ぬかと思いました(笑)あれは痛いなんて生易しい表現じゃ済みません(笑)それを耐えきる女はすごいですよね(笑)

にゃーちゃんは大きくなるにつれ、やはり子供独特のヘンテコなことを言って、戦車先生、理佐先生を驚かせたり笑わせたりと色々あったようで、まんが親は一応、完結していますが、アマゾン等でまだ買えますので、これからの子育ての参考にしたいという方は是非!

多分もう、トニーニョもにゃーちゃんも、かなり大きくなったはずですが、子育ては十人十色、どこのご家庭も決して楽ではありません。むしろ大変なことの方が多いです。うちの娘もよく今まで健康に、明るく育ってくれていると思います。

ちょっとでも息抜きに、また子育てのヒントになればいいと思います。他にも育児エッセイを描いてる作家さんはいると思いますが、上記2作品、お勧めです!


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