ほしの

虐待の連鎖を断ち切る途上。 トラウマ治療と社会復帰と子育て。

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虐待の連鎖を断ち切る途上。 トラウマ治療と社会復帰と子育て。

マガジン

  • ギュムノス セラピア

    日本の医療カウンセリング普及黎明期。 虐待世代間連鎖・宗教2世の中学生「みお」が初めて臨床心理カウンセラーに出会う話。 作者の四半世紀の経験から着想を得たフィクションです。

  • 吾輩はP患である

    精神治療の徒然。

  • 特別支援創作置き場

    小中学校の特別支援・不登校支援の現場で感じたあれこれを題材に創作した漫画を置いています。

  • 不良信者ですが何か?

    清廉潔白でもないし、大して賢くもない不良クリスチャンによる禁断の考察。 13歳から教会学校で教師をしてきたキリスト教教育者の端くれです。

  • 高学歴ピア シスターフッドの旅

    社会生活ができない ほしの(幼児教育学修士)と くすぶってる凄腕PT みわちゃん(保健学修士)。 精神科患者仲間である二人の大阪近辺をうろつく旅路。

最近の記事

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      おすすめレク「みんなでわっかをくぐるだけ」!

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        ハズレなし!のどごし白玉団子

        • キリスト教カルマ論

          キリスト教は占いとかスピリチュアルは禁忌。 パワーストーンも石を拝むみたいだから敬遠される。 「幽霊もまやかし」とする具合に科学的な考えがキリスト教だとする風潮もある。 けれど、私の師は「幽霊はいるよ。昔からちょいちょい見た」という感じで、科学以外のものを否定する形でキリスト教の禁忌を理解しているわけではなかった。 私もその理解だ。 あったのだ。 目に見えない、科学で説明がつかない脅威が。 元来、キリスト教における占いの禁止は、その脅威があったからこそ制定された。 現代で

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        記事

          信仰のほどよき温度感

          朝ドラ「虎に翼」がおもしろかった。 「法律はそれ自体がきれいな水が湧く源泉。そこに余計な色をつけたり混ぜたりしないように守るのが法律家」 といった寅子の言葉。 これって、宗教の経典でも言えることで、確立された経典を一言一句一切曲げてはいけないという規定がある。 キリスト教だと新旧約聖書。 牧師は聖書解釈がズレないように、聖書を読むために当時の歴史とか神学とか脈々と変遷していった哲学とかめっちゃ色々学んでその上で咀嚼して信徒に教える。 で、信徒は何をするかって言ったら、

          信仰のほどよき温度感

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          日本国憲法の授業

          日本国憲法の授業

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          精神の支援者が遠い?

          「傘を差し掛けてくれる支援者より、一緒に雨に濡れてくれる支援者が良い」。 そんなtweetを見かけることが続きました。 私は ここについたいいねの数の多さに、治療者が自分の安全圏にいることに 違和感を感じる患者さんが多いのなのかなと感じました。 もちろん色んな場合があるのはよく分かります。 前提に そのぐらいの心の温かさがないとできない仕事であるし、職によっては「これが精神医療の支援者か?」と思われるようなハードな対応をする人もいるのは事実でしょう。 ただ、私は 心の温か

          精神の支援者が遠い?

          やっとやる気になってきた

          今日はこちらのアーカイブを視聴しました。 素人の私にとってはボリュームたっぷりなので、申し込んでからずいぶん時間がかかりました。 患者が聞くべき内容ではないかもだけど、漫画描くためにも当時の自分の病状やカウンセラーの対応について振り返りたかったので。 あ あと一応対人援助職の経験者でもあるので… ただ患者として申し込んだわけでは…ないぞ…? 北川先生の講義は精神分析の歴史をしっかりたどって下さるのがおもしろいです。 それを踏まえての現代の治療の実際や押さえておくべきポイント

          やっとやる気になってきた

          漫画の構成をもう一回見直しました。 ひとつの区切りと思ってるこれまで第6話だった「不安神経症」を、再度とりさげ。 みおが他者と対話できるようになるまでをもう少しちゃんと描いてからと、順番にいこうと思います。

          漫画の構成をもう一回見直しました。 ひとつの区切りと思ってるこれまで第6話だった「不安神経症」を、再度とりさげ。 みおが他者と対話できるようになるまでをもう少しちゃんと描いてからと、順番にいこうと思います。

          今も昔も…クリスチャンの若者Q&A

          昔はゴリゴリのクリスチャンだったので、世間とはちょっとズレた盲信もまぁまぁあった。 昔からクリスチャンの若者が世間一般の生活の中で直面する、信仰生活と世間とのズレへの迷いにQ&Aの本が出版されている。 例えば「クリスチャンである事で友達からいじめられた時どうするか」とか、そういうやつ。 まぁ、まずどんな理由でもいじめられたと感じ場合はその感じたことを否定しない事と、それが辛かった事を伝える方法を大人と考えよう!ってな解決、さらには その出来事を通してお互いの事をより理解で

          今も昔も…クリスチャンの若者Q&A

          漫画を描くっていうことは…

          これまで一応 漫画や小説を描いたことは…ある。 高校時代 当時珍しかった新選組のヲタだったんだけど、楽しめるコンテンツが少なかったので、歴史小説を自分好みに漫画に起したりしていた。 要は2次作。 あと学部の友達をモデルにして ふざけて書いたSFとか。 仲間内で話題になって結構楽しかったんだけど、「自分」は絶対登場させなかった。 オリジナル作品を書かなかった訳じゃない。 書こうとはした。 でもどんなに架空の物語を作っても「自分の心」が投影される。 それが嫌でたまらなかった。

          漫画を描くっていうことは…

          一言で「毒親サバイバー」と言っても

          私は毒親サバイバーの仲間を捜し求めてずっとずっとさまよっていた。 自助団体。 SNS。 デイケア。 地域のサポート支援。 私はどこにも属せなかった。 毒親育ち同士、互いに共感する仲間に恵まれる人もいる一方で、規格外の苦労をしながら自我を保っている奇跡のような人もいる。 そういう人はまるで人生そのものが人体実験のようで、 その人の経験からしか語れない、毒親育ち特有の回復フローを伝えてくれる。 こういう情報は治療者からは開示できない。 私の場合はそういった人たちとは全く

          一言で「毒親サバイバー」と言っても

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          不安神経症

          不安神経症

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          ゴリゴリのクリスチャンが神様が見える系の霊能者に見てもらった話

          タブーを承知で占い師に鑑定してもらう仕事を引き受けた。 タダで占い師10人以上の鑑定を受けるという なかなかない機会だった。 占いの種類や危険性、有用性、宗教との関係、精神科医療との関係。 精神科の患者として、クリスチャンとして、かなり様々な事を感じる貴重な機会であった。 かく言う、私の先祖が占い師であったというのも何かの縁なのかもしれない。 今日は、神様を繋いでくれる系の霊能者に鑑定してもらった話をしたい。 「ママ友がめんどくさい」というお悩みで軽く鑑定を受けてみた

          ゴリゴリのクリスチャンが神様が見える系の霊能者に見てもらった話

          日本のキリスト教 あんまり知られてない初歩の話(後)

          「キリスト教に興味があって、教会探してるんですよね」 私にこんな事を相談してくる人にはある特徴がある。 「どういうのをお探しですか?どうせ私みたいな変わった人に内緒で聞いてくるんですから、メジャーじゃないけど安全な教団はあるかって聞きたいんでしょ?」 「正にです!」 類は友を呼ぶのか、強烈に信仰の渇望を感じる人というのは、より濃い方を求める。 リベラル派と福音派前編で紹介した日本基督教団には日本基督教団の良さがある。日本の安全なキリスト教の倫理を守り抜いたのはこの教団

          日本のキリスト教 あんまり知られてない初歩の話(後)

          日本のキリスト教 あんまり知られてない初歩の話(前)

          V-tube配信で時々遊んでるんだけど、私の特技はキリスト教の話。 キリスト教は一応日本でも認知されてるけど、意外と知られていない事が多くてよくこんな話をする。 「ザビエルしか知らん」 「アレでしょ?カトリックと何か」 「トンスラァァ!」(逆によく知ってるなぁ) 仏教にも色々宗派はあるけど、キリスト教にも宗派がある。 大きくは「カトリック」と「プロテスタント」 歴史の教科書でも出てくるから、この2つがあって、派手な方と地味な方として認識されてる。 さてここでクイズ。 地

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