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上宮天満宮[大阪府]

大阪府高槻市にある、藤原道真や猫の神様が祀られている神社「上宮天満宮(じょうぐうてんまんぐう)
地元では「てんじんさん」の愛称で呼ばれています。

福岡県太宰府市にある「太宰府天満宮」に次いで、日本で二番目に古い天満宮です。


御祭神は、
天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)[= 藤原道真(天神さま)]
武日照命(たけひなてるのみこと)[= 建比良鳥命(たけひらとりのみこと)]
野見宿禰命(のみのすくねのみこと)

そして、めめ刀自命(めめとじのみこと)と呼ばれる、猫の神様が祀られています。


上宮天満宮は、927年に創建されました。
かつてこの場所には、野見宿禰命をお祀りする「野身神社(のみじんじゃ)」がありました。

ある日、菅原道真の子孫に当たる、菅原為理(すがわらためまさ)が、太宰府からの帰り道「野身神社」を通りかかった際に、牛車が足を止めそれ以上進まなくなりました。

「野身神社」に祀られていた野見宿禰命は、菅原家の祖先に当たり、これも何かの縁ということで、神社へ菅原道真直筆の画を奉納します。

それを機に近隣住民からは、てんじんさん(天神さま)としての拝められるようになり、この場所を「上宮天満宮」と呼ぶようになりました。

後に豊臣秀吉[= 羽柴秀吉]が「上宮天満宮」に本陣を置き、明智光秀と戦った「山崎の戦い」で大勝利を収めたという逸話もあり「上宮天満宮」は長いこと栄えてきました。


しかし現在に至るまで、神社の放火事件や、宮司の殺人事件など、暗いニュースに見舞われたことで「上宮天満宮」は縁起の悪い神社とされ、一時期、多くの参拝客が遠退きました。


そんな絶望の中、生まれた場所も両親もわからないまま、てんじんさんの境内で拾われた子猫が「めめ」でした。

事件に見舞われ、神社再建も困難だと思われていた中、猫の「めめ」が、
宮司をはじめとする神職の方たちや、神社再建に支援してくださった方たちを癒やしてくれました。

そんな「めめ」の協力もあり、現在の宮司さんが、一からの再建を果たすことができ、今の神社に至っています。

そのため現在の本殿の一部は、国内の神社でも珍しい「竹」で作られています。


数年前に「めめ」は命を引き取りましたが、後に「めめ刀自命(神様)」として神社に祀られるようになりました。

現在、境内には多くの猫が存在し「上宮天満宮」は猫に限らず、ペットの健康祈願のパワースポットとして、知られるようになりました。


猫好きの人もそうですが、ペットを飼っている方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

ペットも立派な命。
人間と動物だけに限らず「共存する」ということは、現代人が考えなければならない、大きな課題ではないのでしょうか?


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