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小学校の教員として勤務し、定年を迎えた後も再任用教諭として、毎日子どもたちとともに教員…

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小学校の教員として勤務し、定年を迎えた後も再任用教諭として、毎日子どもたちとともに教員生活を送っています。 40年間の教員生活のの中で思ったことや感じたこと、学んだことをこのnoteというメディアに載せていければと思います。

最近の記事

教師の名言・格言  その39     No.045 「担任をするというのは、子どもとの一年契約と考える」

No.045 「担任をするというのは、子どもとの一年契約と考える」 「ほー」っと思った一言だった。 ある学校に勤めていた時の同僚の言葉。 放課後、職員室でいろいろ雑談をしながら、残務処理をしていた時のこと。 そこで出てきた言葉。 基本一年で学級担任は終える。 それまでは、 「一年間、がんばって子どもたちが勉強できるようにがんばるぞ。」 と思っていた。 「1年たったらこの子たちとも離れるなあ。」 ぐらいの思いだった。 2年続けて担任する子どももいるけれど。 ここで、契約という

    • 教師の名言・格言 その38   No.044 「4年生は子どもから大人へと少しずつ代わりつつあるとき」

      No.044 「4年生は子どもから大人へと少しずつ代わりつつあるとき」 1年生から6年生までの全ての学年を担任した。 その中で4年生が一番好きな学年である。 1年生は1年生なりのかわいさややりがいがある。 6年生は6年生なりの頼もしさや信頼がある。 各学年のよさがそれぞれある。 しかしやっぱり、4年生である。 ほめて、認めて、アドバイスするとやる気がどんどんと生まれる。 やっていることはまだまだ拙いことも多いが、のびしろが大きい。 助言すればするほど伸びていく。 幼さがある

      • 教師の名言・格言  その37    No.043 「10歳の壁」

        No.043 「10歳の壁」 教職に就き、働き出したあと教育技術の法則化運動と言うのに出合った。 向山洋一先生が中心となり、全国に広がっていった。 現在は、TOSSという名称に変わっている。 この法則化運動で数多くを学んだ。 その中の一つがこの「10歳の壁」。 小学4年生辺りから、徐々にいろいろな変化が生まれてくる。 逆にこの年齢までに獲得しなければ、のちの年齢になった時に獲得しにくい力がある。 というもの。 大学の教育心理学では、「ギャングエイジ」という言葉は習ったが、こ

        • 教師の名言・格言  その36  No.042 「九九は、計算ではない。覚えているのを書くだけの作業」

          No.042 「九九は、計算ではない。覚えているのを書くだけの作業」 2年生の算数で最大の重要な学習。 かけ算九九。 「2の段」から始まり、「5の段」「3の段」と続く。 「6の段」「7の段」「8の段」が難しい。 難しいがゆえに「6の段」「7の段」「8の段」から始めた方がよいという先生もいる。 なぜか。 繰り返しの練習が何度も何度もできるからである。 それは置いておいて。 九九も最終的には、繰り返し暗唱して覚えるのであるが、やはり九九の考え方は、しっかりと学習する必要がある。

        教師の名言・格言  その39     No.045 「担任をするというのは、子どもとの一年契約と考える」

        • 教師の名言・格言 その38   No.044 「4年生は子どもから大人へと少しずつ代わりつつあるとき」

        • 教師の名言・格言  その37    No.043 「10歳の壁」

        • 教師の名言・格言  その36  No.042 「九九は、計算ではない。覚えているのを書くだけの作業」

          きょうしの名言・格言 その35    No.041 「算数の学習はすべてが積み重ね」

          No.041 「算数の学習はすべてが積み重ね」 当たり前と言えば当たり前。 学習はすべてが積み重ね。 算数の学習は特に分かりやすい。 「図形」領域でみてみよう。 長方形や正方形の面積は、1㎠の数を数えることで理解する。 4年生の学習である。 5年生では、三角形や平行四辺形、台形、ひし形の面積を求める。 ここで、4年生の長方形や正方形の面積が土台となる。 三角形を切ったり貼ったりして長方形や正方形に形を変えて面積を求める。 ここで、いろんな考え方ができるのが大切。 最終的には

          きょうしの名言・格言 その35    No.041 「算数の学習はすべてが積み重ね」

          教師の名言・格言 その34     No.040 「1学期の最初の三日で顔と名前を覚える」

          No.040 「1学期の最初の三日で顔と名前を覚える」 小学校の教師になり、学級担任になる。 さて、まず何をしようか。 当然、自分のクラスの子どものことを知っておかないといけない。 4月1日から何年何組の担任になり、どんな子どもを受け持つのかが分かる。 始業式当日。 初めて出会う子どもたち。 2年目の学年の持ちあがりで、ほとんどの子どもの顔と名前を知っている子どもたち。 どちらにせよ、三日以内に顔と名前は覚えよう。 特に名前。 名字もそうだが、名前が曲者。 最近は、キラキラ

          教師の名言・格言 その34     No.040 「1学期の最初の三日で顔と名前を覚える」

          教師の名言・格言 その33     No.039 「見えない心も服装や顔、目でわかる」

          No.039 「見えない心も服装や顔、目でわかる」 No.038で「心の乱れは、服装で」を書いたが、普段の生活からでもその時々の心の状態が分かる。 いくつかの例を挙げよう。 まず、靴箱やロッカーの中のランドセル。 下靴や上靴がきちんと入っているかどうか。 ランドセルがしっかりと入っているかどうか。 普段からきちんと揃って入っていない子どもは、生活面で「ザツ」な子どもが多い。 普段、しっかり入れている子どもが斜めに入っていたり、浅く入っていたりする時は、何かあるとみてよい。 次

          教師の名言・格言 その33     No.039 「見えない心も服装や顔、目でわかる」

          教師の名言・格言 その32       No.038 「心の乱れは、服装に表れる」

          No.038 「心の乱れは、服装に表れる」 中学生のころ(今から約50年程前の1970年代)、やたらと校則が厳しかった。 理由としてルールの守れない生徒が多いので、校則を提示することで指導しやすくするからというもの。 その頃は、校内が荒れ、生徒への指導もなかなか入らない時代だった。 校内暴力が連日取り上げられ、同級生、対教師への暴力もあった。 生徒への指導は、校則を示すことで指導しやすい。 あいまいな校則だとその隙間に便乗し、自分で好き勝手に解釈し、破ってしまう。 中学生だ

          教師の名言・格言 その32       No.038 「心の乱れは、服装に表れる」

          教師の名言・格言 その31     No.037 「形から入ることこそ、その道への第一歩」

          No.037 「形から入ることこそ、その道への第一歩」 中学生の時、音楽の授業でギターを学んだ。 面白くてギターを弾きたいと思った。 親にギターが欲しいとねだった。 ギターはピン切り。高いものはものすごく高い。 安いものは、おもちゃのようなものがある。 親は、自分の息子のことをよく知っていたのだろう。 「これにのめりこむと勉強をしなくなる。」と。 そこで、父親が自分の友だちからいらないからと一本の白いギターをもらってきた。 この白いギターが曲者であった。 当然、最初は喜んで

          教師の名言・格言 その31     No.037 「形から入ることこそ、その道への第一歩」

          教師の名言・格言  その30      No.036 「感謝の言葉『ありがとう』を伝える」

          No.036 「感謝の言葉『ありがとう』を伝える」 感謝の心を持つ。 いつも。 だれに対しても。 なかなかできることではない。 けれど、ある勤務校での校長先生が、絶えず発していた言葉。 子どもに対して、職員に対して、地域の方々に対して。 それが、何気なくスッと出るのである。 それを聞いた時の子どもたちの顔は、とうぜん笑顔。 校長先生から「ありがとう」と言われるのである。 嬉しくなる。 職員もそう。 教師だけでなく、用務員さんや調理員さんに対しても。 この「ありがとう」という

          教師の名言・格言  その30      No.036 「感謝の言葉『ありがとう』を伝える」

          教師の名言・格言  その29     No.035 「社会科や算数、理科でこそ国語辞典を使うべき」

          No.035 「社会科や算数、理科でこそ国語辞典を使うべき」 国語辞典は、どんどん使わせなければならない。 今の時代、スマホやタブレット、パソコンでネットにつなぐとすぐに知りたい言葉や語句、語彙などが調べられる。 しかし、あえて紙媒体の国語辞典を使わせたい。 国語では、物語文や説明文での言葉は言うまでもない。 それ以上に社会科や算数、理科である。 これらの教科の中には、難しい言葉、専門の言葉が結構ある。 また、知っているようで定義として知っておくのも大切な言葉もある。 例を

          教師の名言・格言  その29     No.035 「社会科や算数、理科でこそ国語辞典を使うべき」

          教師の名言・格言  その28      No.034 「スラスラと音読させることが、読み取りの基本」

          No.034 「スラスラと音読させることが、読み取りの基本」 とにかく読ませる。 国語の基本。 新任2,3年は漠然と本読みをさせていた。 意図することなく。 しかし、何度も何度も読ませた物語文では、子どもたちの物語の読み取りは、しっかりとできていた。 時間がなく、あまり読ませられていなかったときは、散々だった。 テストのために勉強をしているわけではないが、そういった事実があった。 そこで、本読みは大切なんだと思うようになった。 ここでは、「音読」と書いている。 上記は、「本

          教師の名言・格言  その28      No.034 「スラスラと音読させることが、読み取りの基本」

          教師の名言・格言  その27      No.033 「漢字を丁寧に書いて覚える」

          No.033 「漢字を丁寧に書いて覚える」 漢字を乱雑に書くのと、丁寧に書くのと、どちらがよく覚えられるか。 当然、丁寧に書く方である。 当たり前のことであるが、あまり意識をしなかった。 これを先輩の先生に教えていただいた。 30代初め、その当時所属していたサークルで「先輩教師を囲む会」という会を開催した。 すばらしい先生であったので、その先生の実践を是非とも聞きたいということで講師としてお呼びした。 その時に「丁寧に漢字を書かせると、一つ一つの漢字をしっかりと見て、書くか

          教師の名言・格言  その27      No.033 「漢字を丁寧に書いて覚える」

          教師の名言・格言  その26      No.032 「負けた(失敗した)ときこそが大切である」

          子どもに語りかける時の言葉。 個人でも団体でも絶えず勝ち続けられない。 稀に、勝ち続ける人もいるが、ほんの一握り。 世界一安全とされていた新幹線も事故を起こした。原因不明で車両に亀裂が入り、大事故一歩手前であった。 2017年12月19日だったか。 昔で言うとセ・リーグ9連覇を成し遂げたプロ野球の読売ジャイアンツも連覇はなかなかできていない。 いつもいつも勝ち続けることはできない。 個人では、毎年打率一位の人物はいない。 いつかは、1位から下に落ちるものである。 しかし、トッ

          教師の名言・格言  その26      No.032 「負けた(失敗した)ときこそが大切である」

          教師の名言・格言  その25       No.031 「失敗の中から学ぶことの方が価値あり」

          No.031 「失敗の中から学ぶことの方が価値あり」 前回は、「成功体験」の重要性を述べた。 今回は「失敗」についての考えを述べていこうと思う。 私自身、失敗を数多くしてきた。 それはもう数え上げればきりがない。 だからこそ、学びがあり、成長があったのではないかと思う。 やること為すこと成功ばかりしていると、おごり高ぶり、人としてダメな人間になってしまうかもしれない。 実際、授業実践や学級指導をがんばり、うまくいっている時は、「鼻高々」になっていたのではないかと、今思えば反

          教師の名言・格言  その25       No.031 「失敗の中から学ぶことの方が価値あり」

          教師の名言・格言  その24      No.030 「できるだけたくさんの成功体験をさせること」

          No.030 「できるだけたくさんの成功体験をさせること」 子どもが、意欲的に活動するためには、原動力が必要である。 それは、興味からかもしれないし、楽しいからかもしれない。 それらの他に「成功体験」も重要な要素といえる。 これも向山先生の文章から学んだことである。 例えば、「お楽しみ会」を計画したとしよう。 当然、ゲームやなぞなぞ、寸劇などがあり、楽しいひと時を過ごす。 またやってみようという気持ちになり、意欲も高まる。 勉強も同じ。 分かれば、やってみたくなり、できれば

          教師の名言・格言  その24      No.030 「できるだけたくさんの成功体験をさせること」