見出し画像

迷宮の挑戦者

毎日、どんなゲームならChatGPTと一緒に遊べるか、試行錯誤しているわけだが、結局はテキストベースなわけで、やはり思いつくものは、ワード系ゲームが中心になる。で、そんな中で今日試してみたいと思ったのが、「ChatGPT3.5はゲームブックを作れるか」である。

早速お願いしてみる。

まずは、お手本を知ってもらう必要があるだろう。そうなると、もちろん、お手本にするべきはあのゲームブックだ。

はい、理解しました。「The Warlock of Firetop Mountain(火吹き山の魔法使い)」は、1982年にイギリスのゲームデザイナーであるイアン・リビングストンとスティーブ・ジャクソンによって書かれた、最初の「Fighting Fantasy」シリーズのゲームブックです。このシリーズは、読者が物語の進行を選択肢で制御し、さまざまなエンディングがある冒険を提供します。

「The Warlock of Firetop Mountain」は、プレイヤーが火吹き山の地下迷宮に挑む冒険者となり、さまざまなモンスターや罠との戦い、謎解き、冒険が織り交ぜられています。プレイヤーは選択肢を通じて物語を進め、異なるエンディングに到達することができます。

この作品は非常に影響力があり、ゲームブックのジャンルに多大な影響を与えました。もし、ゲームブックを作る上で「The Warlock of Firetop Mountain」からインスパイレーションを得たい場合、その要素やスタイルを考慮して独自のストーリーや選択肢を組み込んでみると良いでしょう。

ChatGPTの出力

いきなりこのレベルに迫れるとは思っていないが、まずは素の状態で、どのくらい作れるか見てみよう。

試作1

私「まさにこのゲームブックの系譜で、新しく、短い、ゲームブックを作りたいと思っています。パラグラフ1から20の短いゲームブックで、パラグラフ1は物語の始まり、パラグラフ14がゲームオーバー、パラグラフ20がハッピーエンドとなるゲームブックを作ってください。テーマはファンタジー、最後は宝を守るドラゴンとの対決にしましょう。」

もちろんです!以下は、簡単なファンタジーのゲームブックのパラグラフの例です。プレイヤーの選択によって異なる結末にたどり着けるようにしています。冒険をお楽しみください!

パラグラフ1: 始まり
暗い森の中、あなたは古びた地図を手に冒険を始める。目指すは伝説の宝が眠るとされる山の頂上だ。

パラグラフ2: 分かれ道
小道が分かれている。右に進むなら[3]、左なら[4]。

[3] パラグラフ3: 魔法の泉
小道の先に美しい泉が広がっている。水を飲むなら[5]、避けて進むなら[6]。

[4] パラグラフ4: 闇の洞窟
洞窟の入り口がそびえ立っている。中に進むなら[7]、違う道に進むなら[8]。

パラグラフ5: 魔法の泉
水を飲んだ。力がみなぎり、次の冒険に備えられた。

パラグラフ6: 小道の先
小道を進み続けると、不気味な声が聞こえてきた。慎重に進むなら[9]、急いで進むなら[10]。

パラグラフ7: 闇の洞窟
洞窟の中で薄暗い灯りが燈っている。深く進むなら[11]、引き返すなら[12]。

パラグラフ8: 謎めいた扉
分かれ道を進むと、謎めいた扉がある。開けるなら[13]、他の道に進むなら[14]。

パラグラフ9: 不気味な声
慎重に進んでいくと、不気味な声がさらに大きくなる。振り向くなら[15]、前を向いて進むなら[16]。

パラグラフ10: 謎の仕掛け
急いで進むと、足元に仕掛けが仕掛けられていることに気付いた。飛び越えるなら[17]、回避するなら[18]。

パラグラフ11: 闇の奥
洞窟の奥には未知の闇が広がっている。深く進むなら[19]、引き返すなら[14]。

パラグラフ12: 帰路
洞窟を出て分かれ道に戻った。別の道に進むなら[8]。

パラグラフ13: 謎めいた扉
扉を開けると、まばゆい光が差し込んできた。中には素晴らしい宝が広がっていた。

パラグラフ14: ゲームオーバー
道に迷い、危険なモンスターに襲われてしまった。冒険はここで終わりだ。

パラグラフ15: 背後の影
振り向くと、闇の中に不気味な影が潜んでいる。対話するなら[20]、逃げるなら[14]。

パラグラフ16: 進む先
前を向いて進むと、小道はどこかに続いている。進むなら[8]。

パラグラフ17: 仕掛けを飛び越える
見事に飛び越え、安全に通過できた。先に進むなら[11]。

パラグラフ18: 仕掛けを回避
巧妙に回避して、無事に通り抜けた。進むなら[16]。

パラグラフ19: 未知の深み
深く進むと、未知の地域に足を踏み入れた。どうするか[14]。

パラグラフ20: ドラゴンとの対決
宝の眠る場所にたどり着いた。そこには巨大なドラゴンが宝を守っている。戦うなら[21]、交渉するなら[22]。

[21] パラグラフ21: 勇敢な戦い
ドラゴンと壮絶な戦いが繰り広げられ、最終的にあなたは勝利を収めた。宝を手に入れ、冒険は幸福な結末を迎えた。

[22] パラグラフ22: 知恵の交渉
巧みな言葉でドラゴンを納得させ、宝を手に入れた。冒険は幸福な結末を迎えた。

ChatGPTの出力

ずいぶんとあっさりだこと。そして、幾つかのパラグラフは、繋がっていないか、それ以上進めないかしている。
まぁ、最初はこんなもんだろう。

試作2と、頓挫。

で、やれ「それぞれのパラグラフに情景を追加しろ」だの、「こことここのパラグラフを繋げろ」だの、いろいろと指定をしていったのだが、一向に改善されない。しまいには、

すみませんが、パラグラフの繋がりがお望みのようになっていないようですね。繋がりを正確に把握するために、各パラグラフの選択肢や進行先に対する指定を行い、確認できる限り繋がりを整える必要があります。

もし具体的な進行先や選択肢を指定していただければ、それに基づいて修正を進めることができます。例えば、「パラグラフ6で選択肢1が選ばれた場合、次はパラグラフ11に進む」といった具体的な指定があれば助かります。

ChatGPTの出力

という風にいってきたので、

パラグラフ1 物語の始まり。物語の背景が語られ、選択肢はなく、強制的にパラグラフ2に進む。 パラグラフ2 物語最初の分岐。選択肢1が選ばれた場合、パラグラフ16へ、選択肢2が選ばれた場合、パラグラフ8へ、選択肢3が選ばれた場合、パラグラフ12へ進む。 パラグラフ3 モンスターとの戦闘を行う。強敵なので、サイコロで5以上を出したら勝利、パラグラフ7へ進む。失敗したらパラグラフ14へ。 パラグラフ4 運良く目的の宝物庫にたどり着いたようだ。パラグラフ18へ進む。 パラグラフ5 ドラゴンとの対話。選択肢1を選んだらパラグラフ17へ、選択肢2を選んだらパラグラフ10へ。 パラグラフ6 モンスターとの戦闘を行う。サイコロで4以上を出したら勝利。パラグラフ7へ進む。失敗したらパラグラフ14へ。 パラグラフ7 モンスターを倒した冒険者は、魔法の部屋にたどり着き、転送の魔法陣を踏んでしまう。サイコロで4以上が出たらパラグラフ18へ、失敗したらパラグラフ15へ。 パラグラフ8 選択肢1が選ばれた場合、パラグラフ11へ、選択肢2が選ばれた場合、パラグラフ19へ、「引き返す」という選択肢が選ばれた場合、パラグラフ2へ進む。 パラグラフ9 ドラゴンへの奇襲攻撃!サイコロで3以上が出たらパラグラフ20へ。失敗したらパラグラフ14へ。 パラグラフ10 ドラゴンの罠!サイコロで4以上が出たら最終決戦であるパラグラフ17へ。失敗したらパラグラフ14へ。 パラグラフ11 モンスターとの戦闘を行う。敵は弱かったので、サイコロで2以上を出したら勝利、パラグラフ7へ進む。失敗したらパラグラフ14へ。 パラグラフ12 選択肢1が選ばれた場合、パラグラフ6へ、選択肢2が選ばれた場合、パラグラフ19へ、「引き返す」という選択肢が選ばれた場合、パラグラフ2へ進む。 パラグラフ13 ドラゴンへ奇襲攻撃のチャンス。サイコロで6が出ればパラグラフ9へ。失敗しても最終決戦のパラグラフ17へ。 パラグラフ14 物語の終焉。このパラグラフにたどり着くと、ゲームオーバー。 パラグラフ15 崩れる通路に転送された!通路の先を右に曲がる場合にはパラグラフ15へ、左に曲がる場合はパラグラフ4へ。 パラグラフ16 選択肢1が選ばれた場合、パラグラフ3へ、選択肢2が選ばれた場合、パラグラフ19へ、「引き返す」という選択肢が選ばれた場合、パラグラフ2へ進む。 パラグラフ17 ドラゴンとの最終決戦!サイコロで5以上が出たらパラグラフ20へ。失敗したらパラグラフ14へ。 パラグラフ18 ここは、ドラゴンが宝を守る宝物庫だ。選択肢1を選んだらパラグラフ5へ、選択肢2を選んだらパラグラフ13へ進む。 パラグラフ19 モンスターとの戦闘は回避したが、通路が崩れるので運試し。右に曲がる場合にはパラグラフ15へ、左に曲がる場合はパラグラフ4へ。 パラグラフ20 ハッピーエンド。エンディングストーリー。

りんちゅ、怒りのパラグラフ全指定

とやったのだが、それでもうまく作ることができなかった。
おそらく、上記のパラグラフ分岐を全て考えた上で、「パラグラフ5の内容をお願いします」「最初の分岐にもう少し情景を追加してください」なんていうことを20パラグラフ分やっていけば、完成するのかもしれないが、さすがにこれについては自分でやった方がはやい、という評価になりそうだ。

まとめ

迷路を作って欲しい、というお願いをしているのと同義なので、やはりこれはChatGPTの不得意分野に帰着してしまったのだなぁ、と反省している。ちゃんと、テキスト系アドベンチャーゲームを作れている人がいらっしゃるようなので、やり方を工夫して、再度挑みたいテーマではある。

また、ChatGPTについては付け焼き刃もいいとこで戦っているので、一度、育て方というか、作り方というか、エンジニア観点でも挑んでみたいな、と思った。(検定試験とかもあるみたいだし、取得へ動いてみるか…とも思った)というわけで今日はこのへんで。ほなね。

例のAI画像のコーナー

「The Warlock of Firetop Mountain」という、原題そのままをいれてみたらどうなるんだっけ?と思ってそのまま指定してみた。「リノカット」という指定があるのだけれど、これが何者かはわからないまま、何度か使ってみている。本の表紙風に仕上がるのだ。(あと、一応、「ファンタジー」という指定を入れている)

いただいたサポートは、きっと、ドイツアマゾンからの送料に変わると思います。 温かいご支援、お待ちしております。