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人はなぜイラついてしまうのか

こんにちは、けんにぃです。
先日 NHK の『ロッチと子羊』という、哲学に関する学びを与えてくれる番組が面白かったので内容についてまとめてみようと思います。

自由と不自由は両立する

番組の内容は、アパレルの仕事をしている女性が同僚に支持を出すときに言うとおりに動いてくれなくてイライラしてしまうのはどうしたらいいか、という相談で始まります。

その相談に対して哲学者のホッブズが言った言葉を参考にしなさいというアドバイスを受けます。その言葉というのが

自由と不自由は両立する

という言葉です。人はみな思い通りにやりたいという願望を少なからず持っていると思いますが、実はその自由は不自由さを受け入れた先にあるのだといいます。

例えば人は重力に逆らうことはできませんが、重力があることで歩いたり車で移動したりすることができます。重力という変えることができない不自由を受け入れることで、好きなように移動する自由が手に入るということです。

私たちは他人と接するとき、相手の考えを無理やり自分に合わせてもらうことはできません。しかし相手に考えを変えてもらうことができない不自由さを受け入れて意見を述べると、上手にコミュニケーションが取れるようになるということが番組で説明されていました。

コミュニケーションは恋愛シミュレーションゲームだ

以前、アドラー心理学を勉強したときにも似たようなことが述べられていました。そのとき、コミュニケーションというのは恋愛シミュレーションゲームのようなものなんだなぁと感じました。

つまり相手はゲームの世界のキャラクターで、こちらが正しいと思う選択肢を選んだとしても、それで意図しないリアクションが返ってきたらそれを受け入れるしかないということです。なぜならそのキャラクターはそういう仕様で作られているからです。期待通りの結果にならなくてコントローラーを投げたとしても結果は同じなのです。

この人にはこの選択肢は間違っていたんだなと受け入れて、じゃあどの言葉ならフラグが立つんだろう?っていうゲーム感覚で人と接するようにすることで、期待通りに行かないときのイラ立ちはだんだん減っていきました。

規律と統制の中で個性と自主性が生まれる

漫画『ドラゴン桜』の中でも同様の描写があります。

『規律を守ることと自分のしたいことを両立するために知恵を絞って工夫する・・・つまり規則を利用して自分を磨くことが個性と自主性を伸ばす鍵となるんだ』

『ドラゴン桜』より

不自由さを受け入れない自由は本当の自由ではなく『勝手』なんだと私は理解しました。

さいごに

まあコミュニケーションが思い通りに行かなくて、ぼやいてしまうのも人間らしくていいですけどね。

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