自己紹介 // オーディオジャーナリスト 新井里菜
皆さん初めまして。
現在、ポッドキャスト制作を仕事としている新井と申します。
昨年書いた自己紹介から1年経ち、年に一度のアップデートと今年の活動につながる自己紹介をと、普段は音声でお伝えするのが得意ですが、今回は文章で書いています。
自己紹介
ポッドキャスト番組の制作を仕事としているオーディオジャーナリストの新井里菜(あらいりな)です。
企画からインタビュー取材、原稿作り、ナレーション、音声編集まで、番組制作を一貫して行っています。
活動拠点は香港です。
現在、主に日本に向けてのコンテンツ制作をしていますが、今やオンラインでどこでも繋がれる時代。
打ち合わせから収録、納品も海外からで無問題(モウマンタイ)です。
(香港と日本の時差は1時間)
コロナ後は、年に一度は東京に訪問し、リアルにお会いできる機会も積極的に作っています。
"オーディオジャーナリスト" って何?
今年から新たな肩書きを加えました。
オーディオジャーナリストとは……音声に特化したジャーナリスト。
日本では耳慣れないかもしれませんが、ポッドキャスト大国でもあるアメリカでは、20世紀半ばから「ラジオジャーナリズム」と呼ばれ、今ではポッドキャスト媒体も含めて「オーディオジャーナリズム(Audio Journalism)」という科目として、大学などで学ぶことができたりします。
これを改めて自分の言葉で言い換えると
実際、これまでにもニュース番組やインタビュー番組の制作に携わっており、ポッドキャストを通じてしてきた事は以前と重なるところがありますが、
今後はより「特定のテーマに特化したリサーチ・取材」に力を入れていきたいと思い、これまでの ”Podcastディレクター" に加えて 音声で「現場」を伝える オーディオジャーナリスト という看板を掲げる事にしました。
私のオーディオジャーナリズムを詰め込んだ初作品
昨年、そんなオーディオジャーナリズムを詰め込んだ初作品をリリースしました。
本作のテーマは「家族での海外移住」
いつか海外に住んでみたい……と思った事のある人は多いはず。
特に家族となると、考えなきゃいけない要素が増えてなかなか決心がつかないもの。本作ではこうした海外移住に伴って家族で向き合う10のテーマを10のエピソードで構成しました。
私自身も香港在住10年目。
元々は単身で来た海外ですが、今や結婚・出産を経て家族で三人暮らし。
そんな中「将来どの国に住むのか?」という、我が家が今抱える最大の問いをスタート地点に、世界中に住む日本人家族の方々に取材をさせて頂き、海外在住経験者の生の声をベースに作ったのがこの作品です。
重点を置いた「ストーリーテリング」という手法
特に本作品で重点を置いたのは「ストーリーテリング」という手法です。
この手法は、調査報道系ジャンル(True Crime等)でよく使われるもの。
インタビュー音源、現場を歩いた生音源、ナレーション……といった様々な要素を物語のように編集して伝えるもので、中毒性もありイッキ聴きされることも多い一方、工数もかかるためヒト・モノ・カネがかかるとも言われます。
ただ10年前、私が初めてポッドキャストにハマったのは、こうした作品がきっかけでした。
リスナーとして聴きながら笑ったり泣いたりしていたものは「ストーリーテリング」の手法を使ったものばかりだった、と言うことにも後から気づき、そこから好きなポッドキャスター、オーディオジャーナリストにも沢山出会いました。
自分が好きだからこそ、そんな「ストーリーテリング」を自分も作りたい、そう常々思ってきました。
10年越しに憧れの作品に初挑戦
ポッドキャストにハマって10年。作る側に回ってから4年。
ニュース番組やインタビュー番組など様々作ってきた中で、自分だからこそ発信する理由があるテーマを見つけ、かつ「ストーリーテリング」の手法を使って作る事にしました。
それが、「越境家族」です。
実は本作品、たった10話を完成させるのに、構想から1年かかっています。
その間、数ヶ月に渡って、世界中に住む日本人家族の方々に取材を申し込んでお話を伺ったり、我が家の会話を収録したり、街の背景音をとるのに片手にマイクやスマホを持って街を歩き回ったりもしました。
(ちなみに取材させて頂いたご家族のお住まいは、セネガル、オランダ、エストニア、ベトナム、アメリカ等……国も大陸もタイムゾーンもばらばら)
こうして「現場」の声を拾って、物語にすることは、これまでにないハードルもある一方で、音声で遊べる余白を見つける面白さの方が大きく、制作中も「命かけて作ってます」と口からつい出てしまうほどでした。
「電車の中で涙しそうになりました」
出来上がった一つ一つのエピソードには、これまで憧れだったポッドキャスト界の巨匠等の作品を、耳から聞いて掴んだ感覚だけでなく、書き起こして分析したり、座学でしっかり学んだことを詰め込んでいて、これこそ自分がやりたかったことだ、と言える作品に仕上がりました。
だからこそ、本作品を聞いてくださったリスナーさんから
そうコメントを頂いた時は、本当に嬉しかったです。
たった10話に1年かけても続けたい
だからこそ、初作品はたった10話に1年もかかったけれど、こうした作品を今後も作り続けたい。
だからこそ、今後は "オーディオジャーナリスト" という看板を掲げて活動したい。
そう思って、今回改めて年に一度のアップデートと合わせて、今年の活動につながる自己紹介をまとめることにしました。
たった10話に1年かかっても……とは言いつつ
本当は年に3シーズンぐらい作れるようになるのが目標ですが、この新たな看板を掲げるにあたって、自分の代表作だと言えるものを今後も作っていきたいと思います。
MC出演・制作番組 一覧
現在配信中の番組、過去に制作に携わった作品一覧です。
声質や編集スタイルなどの参考にもして頂けます。
他にも、ポッドキャストの面白さを伝える番組『PODCAST AMBASSADOR / ポッドキャストアンバサダー』や、趣味のモノマネ鑑賞が講じて作ってた雑談系番組『平成モノマネ喫茶』。
音声プラットフォームVoicyで、The New York Timesの英語記事を読み上げ解説するという公式英語ニュースの担当も過去2年ほどさせて頂きました。
(番組は2024年2月に終了)
また音声編集を担当させて頂いた番組も複数ございます。
これまでにお受けしているご依頼
これまでに、ポッドキャスト番組の制作に関わるご相談、お仕事も幅広くお問い合わせをいただいております。
お仕事のご依頼
現在、フリーランスで活動中です。お問い合わせは
X (旧Twitter)DM
プロフィールサイトのメール
までお気軽にご連絡ください。
活動全般のアップデートは主にXで、「越境家族」に関する発信はInstagramを通じて発信しています。
こちらもよろしければフォローをして頂けると嬉しいです。
Photo by Jukka Aalho on Unsplash
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