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ライフキャリアに不安しかなかった自分が、やりたいことを見つけて安心して母になろうとしている話

こんにちは。はじめまして。ポジウィル株式会社でマーケティングや経営企画、事業開発などを担当している栗田梨菜といいます。ポジウィルにジョインして早2年半、noteでは自分のことを一切語ることなくこれまで過ごして来ましたが、この春から産休に入ることになり、良い節目の機会としてこれまでのポジウィルライフを振り返ろうと思います。未来の自分へ、会社にいる仲間たちへ、ライフキャリアに不安がありつつ仕事も頑張りたいと思う方へ、少しでも活力になれたら嬉しいです!

1. ポジウィルとの出会いと入社に至るまで

自己紹介とポジウィルに出会うまでのキャリア

私は2015年卒の代で、社会人歴としては今年で10年目になります。年齢としては今年32歳になる代です(魔の平成4年生まれ、と言うと同期には伝わる)。新卒では東急ハンズの総合職に就き、2年弱の旗艦店での勤務を経た後、キャリアアップを目指してアマゾンジャパンに第二新卒で転職。マーケティングやコンサル色もある仕事を一から勉強させてもらいました。2社ともに周りの方に恵まれ、とても充実した日々を過ごしていましたし、仕事って面白いなぁという気持ちがなくなることはありませんでした。仕事をしている自分も好きでした。
ただ、「物を売る」ということに対してやりがいを持ち切れず、もっと人の人生や経験に直接触れられるような仕事に就きたい、という思いが年々増して行きました。それは、幼い頃から教育分野に携わりたいと考えていたところが出発点だったように思います。
その思いが決定的になったのが、コロナ禍でした。他者との関わりの減少や、ずっと当たり前にあった生活の寄る辺とも言うべきものがなくなったことによる、不安や迷いの増幅を感じ、「いつ何が起こるか分からない、いつ死んでもおかしくない、であれば自分が望む人生を送らなければ」という思いが強烈に湧き上がっていました。

ポジウィルとの出会い、そして入社へ

当時は2社目でのキャリアが4年目に入り、自分の年齢は28歳。コロナ前に結婚し、中古マンションを買い、猫も2匹迎え、段々社会人として自分の生活基盤が整ってきた時期でした。それでも、年齢的に次のキャリアに挑戦するなら今がリミットかもしれないという気持ちも増していて、転職を選ぶか現職に残るか、悩みの風船が弾けそうになったタイミングで「POSIWILL CAREER」に出会いました。
どんな体験ができたかはまた機会があれば語りたいですが、とにかく転職や現職残留どうこうを考える以前に、自分の人生における一生ものの武器を得られたことだけは記しておきます。プロセスを完全に省いた上で伝えることに若干抵抗もありますが、漠然と「子どもが欲しいかどうか分からない」状態から「子どもが欲しい」と心から言える状態になったことも、自分にとって大きな変化でした。
サービスを卒業した半年後も、「ここで働きたい」という思いがどうしても捨てきれず、ダメ元で応募し、無事ご縁をいただいてマーケティングチームの一員として入社に至りました。

2. ベンチャー企業での2年半の歩み

どんなことをしてきたか

ポジウィルでの2年半は、体感としては4-5年に相当する密度の濃さでした。マーケティングチームではアフィリエイト領域の再立ち上げから始まり、インサイドセールスチームの立ち上げ、マーケティングマネージャー、経営企画チーム立ち上げ、事業開発への参画と、役割にとらわれず本当にたくさんのことを経験させてもらいました。
その狭間に、自分がユーザーさんにトレーニングを一部行ったり、卒業生インタビューを行い記事執筆をしたり、イベント企画・運営をしたり、採用面接をしまくったり、コミュニティー運営やマーケティングの勉強をさせてもらったり、とにかく毎日が怒涛でした。マネージャーになる前の様子は記事にもしてもらっています。

やりがいと挫折

日々が一瞬で過ぎ、毎日目が回る思いでしたが、自分がずっと信じ続けて行きたいと心から思える事業に参画していることへの充実感が途切れることはありませんでした。小さい会社だからこそ、自分の力で担当領域を伸ばせた時の喜びは強かったですし、データ分析やマーケティングの知識を活かし、専門性の高い分野でチーム横断での貢献実感を得られた時は嬉しかったです。

その反面、入社当時から自分が大企業で無意識に培ってきた驕りやプライドと、とは言えベンチャー企業で自分らしく生きて行けるのか分からない不安や自信のなさが共存していた時期は、挫折の繰り返しだったと振り返って思います。また、マネージャー時代はチームメンバーとの距離のとり方やコミュニケーションの仕方にとても悩み、自分の「嫌われたくない」という気持ちが言動に影響して事業成長の邪魔をしてしまっていたことを未だに後悔しています。
そんな中でも、自分の可能性に信頼を寄せて仕事を任せてくださっていた経営陣の皆さんや、いつもそばにいてくれた仲間の存在が本当にありがたかったです。

3. ライフイベントを見据えた動き出しとそこからの道のり

徹底的に自分に向き合ってくれた上司

今からちょうど1年前、マネージャー職をしていた私は、ポジウィルにおける自分のキャリアステップをどう確立すれば良いか、また30歳を超えたタイミングでライフイベントに向けてもどう動き出せば良いか、漠然と不安を抱えていました。そして上司のけんてぃさんと3時間近く会議室で話し込み、今の課題や自分の強み、理想としている状態、そこに向かってどうアクションして行けば良いか、とことん整理させてもらいました。正直、あの時間がなかったら全て違っていたかもしれない、と思うくらい貴重な3時間だったと思います。(けんてぃさん、ただでさえ忙しい中、時間を割いていただき本当にありがとうございました!!)

当時の着地としては、以下3点に落ち着きました。

  1. 自分の強みである数値管理や全社横断PJTの取りまとめを実行する部署の立ち上げメンバーになる

  2. 現チームを離脱しMGRも降りることになるので、チームを組成し直せるよう採用に注力する

  3. ライフイベントを来年に迎えることを見据えて、ここから1年以内に実績をつくる

こうして書いてみると、なんと全社に影響する意思決定だったかと思います。ちょうど経営企画チーム立ち上げを行おうとしていた時期だったり、そのチームメンバーが集まってくるタイミングだったことを加味しても、リスクを一緒に背負ってくださった経営陣の懐の広さには感謝しかありません。自分にとっては一気に道が開けた感覚がありましたが、それを信じて応援してくれた周りの方がいたからこそ前に進めたのだと今更実感が襲ってきています。そして嬉しいことに、この3点はその後全て実現することができたのです。

それから半年後

この方針に則って話を進めて行き、移行期間の大変さはあったものの、半年後(今から半年前)には新部署も軌道に乗り、マーケティングチームの組成も回り始め、自分自身も新部署で少しずつ貢献実感ややりがいを見出だせるようになりました。そして恵まれたことに、その時期に自分が妊娠していることが分かりました。自分にとって社内でのキャリアパスが分かり、将来に向けて徐々に準備ができている状態で妊娠が分かったことにより、純粋に心から喜べたことを覚えています。

妊娠報告が12月頃だったので、本格的に休みに入るまでにやっておきたいことを改めて整理しながら、残り3ヶ月強の過ごし方を考えることができました。当時抱えていたミッションをどこまで仕上げるか、またその受け渡し先を見据えてコミュニケーションを取ることをベースに、自分としても納得した状態で産休に入れるように日々邁進していました。残り時間が限られることによって、日々の仕事の効率性を意識してとにかくスピード重視でコトを進めて行くことを意識して過ごした結果、非常に密度の濃い3ヶ月を過ごすことができたと思います。

4. 今の心境とこれから

明日から産休に入ります

そんな私ですが、いよいよ明日から産休に入ります。復帰は4月予定で考えています。が、正直言うと、まだまだやり途中なことがたくさんあって、色んな人にそれらを引き継がせてもらっていて、これからそれぞれどうなっていくか楽しみでもあり心配でもあり、ああ自分はやっぱり仕事が好きなんだなぁと実感しています。

1年前のあの日からたくさんのことがありましたが、全て無駄ではなかったし、自分にとって納得いく形でお休みに入れることがどれだけありがたいことかを感じています。「自分にとって納得いく形」を噛み砕くと、「この会社で復帰後も自分らしく働いていくイメージができた」ということだと思います。それはイコール、「自分が安心して妊娠・出産に向かえる状態になれた」ということでもあります。私にとっては、主に下記3点がそうなれた要因になりました。

  1. MGRという役割でなくても自分のバリューを正しく発揮して会社に貢献することができた

  2. 経営陣と会話することが格段に増えたことによる、信頼関係の深まりを感じた

  3. リスペクトし合える仲間の存在によって、会社のこれからに希望とワクワクを覚えた

振り返ると、「ただポジウィルで働ければ良い」と思っていた3年前の自分と比べると、圧倒的進化を遂げた感覚があります。そして、改めて1年前に決めた方針を全て実現できたことによって、今の私の状態を形作ることができました。キャリアの準備ができた状態で妊娠出産に向かえること、またそれをサポートしてもらえたことに心から感謝していますし、それに向けて自分も迷いなく動き切れたことは本当に良かったと思っています。

とキレイなことばかり書いてきましたが、とは言え綺麗事ではないこともたくさんありましたし、気苦労が多い瞬間もありました。正直詰みかける日も幾度もありました。でもこの会社で、この事業で、この仲間がいるから、絶対やり切りたいし、それでもしダメだったとしても後悔は一切ない、と自分で自分に喝を入れて、前に進んで来ました。自分も自分の生活も会社も仲間も全部大事だから、全部諦めたくない、という強欲さで突っ走って来て、それが結果的には良かったと思っています。

ゆっくり母になっていく

これからは一旦気持ちを切り替えて、自分の体と家族のことを最優先に、まずは元気に子を産み落とせればと祈る気持ちばかりです。また、これから先の自分のキャリアのことも見つめ直しながら、復帰後どんな風に活躍していけば良いかも考えながら、新しい人生を切り拓いて行きたいと思います。

これから先の人生も不安がなくなることってないと思いますが、それで良いと思います。し、当たり前のことだと思います。不安が生まれた時にそれを放置せずどう原動力にしていくかが大事で、意外と近くにヒントや答えがあるのでそれを拾いに行く作業はこれからも続けて行きたいと思います。自分で考えるだけでなく、人をうまく頼ったりしながら。そんな風にして、ゆっくりお母さんになっていきたいです。まだまだ人生これから、楽しみです!

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