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「勉強とかやる意味あるの?」の答え

「学校の勉強って、やる意味あるの?」

子どもの頃、一度は思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
あるいは、子どもに聞かれたときにどう答えようか、と考えたことがある人でも。

実際にこの質問をする子どもって、勉強が苦手な場合が多いです。

「数学の一次関数なんて、将来何に使うの?」
「英語なんて、将来海外に行かないからいらない」

こんなことを言って、目の前のテストに本気になれない場合が多い。
質問の意図も、何に役立てられるだろう?という純粋な疑問というより、帰ってきたきた答えに難癖つけて「だから勉強なんてしなくてもいいじゃん!」と言ってやろう、という魂胆が透けて見えます。

皆さんなら、どんな答えを用意しますか。

勉強の苦手な、小難しい道理なんて聞きたくないと考える、生意気な中高生相手に、どんな話をしますか。

私ならまず「それは人に決めさせてはいけないよ」と答えたい。

例えば「学校がは、友だちとおてて繋いで仲良くするための場所ですよ」と言われたところで、隣の席の子と手を繋ぎますか?
例えば「あなたは将来この職業につかなければなりませんから、これだけの勉強をしなければなりません」と言われて、そうかなるほど、と納得しますか?

そういうことです。
自分の将来は自分で決めるべき、そのために必要な勉強がどれぐらいあるのかも、自分で把握すべきなのです。

もう少し話を聞いてくれる子どもには、こんな続きを。

将来こういうことをしたい、こういう職業につきたい、と思ったとき、必要になるのはやっぱり勉強です。
資格の勉強が必要であったり、そうでなくても、その仕事のやり方を学ばなければなりません。
知識の習得の仕方や、知識を得るための専門学校に行くには、今学校で学んでいる勉強が必要です。

特にしたいこととか、そんなものないよ、という場合も、ならば無難な会社に行くためには、無難な学歴が役立つこともあります。

自分には特技や才能があって、それを伸ばしていきたい!と思うならそれもアリですが、ただ一つだけの道を選ぶのはリスクも大きいです。
困ったときのために、勉強をしておいて損はありません。リスクが大好きで仕方がない場合を除いて、どんな分野のプロでも「勉強はしておくべき」と言っているので、やはり必要だと思います。

「自分にはそんなもの必要ない、どうでもいい、適当に生きていくから」

そんな気持ちの子どもも、いるでしょうか。
口うるさい先生の話なんて聞きたくない、そんな気持ちから、投げやりな返答がくるかもしれません。

でも、それならそれで構わないと思います。
あなたの人生ですから、あなたが成功しようと失敗しようと、あなたのものです。

……ただ。

そうやって自分が知らないことを学ばず、自分の今持っている知識と自分だけのセンスで物事を理解しようとすると、できることはどんどん限られていきます。

自分にできることすらわからず、簡単なことしかしない。そうすると、選べる仕事も限られてくるでしょう。

そんな現状に不満を持たないでいられますか。

不満というものはどこにでも転がっています。
自分で決めたことに一生懸命な人は、見向きもしませんが。

不満を持った人を、餌にする人がいます。
楽して稼げる仕事があるよ、と言葉巧みに騙してきます。自分はそういうのにひっかかったりしないから、という人ほど、ひっかかっていることにすら気づけないし、騙す人はあなたがどれだけ苦労しようと気にしません。

その頃にはあなたを傷つけても、なんとも思わない人ばかりが寄ってくるようになります。都合のいい話しか聞かない人だと、知っているから。

今、あなたに口うるさいことを言う人は、そういう目に遭ってほしくないなと思うから、口うるさくなってしまいがちです。
大人も上手にあなたに伝えられず、申し訳ないですが、少しだけあなたが大人になって、そんな口うるさい話に少し、耳を傾けてもらえたらなぁと思います。

ちなみな、皆さんならこのタイトルの質問に、どんな答えを話しますか?

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