【読書メモ】波頭亮『成熟日本への進路』28
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読書メモ
III 仕組みの改革
二 官僚機構を構成している四つのファクター
(4)メディアの掌握による「プロパガンダ機能」
"官僚のポチ"
権力の監視機関でもあるメディアを手なづけてしまっている
記者クラブ制度:日本の新聞やテレビが報じるほとんどの情報は、各省庁に設置された記者クラブを通じて取得されている
→国民が新聞やテレビを通して知る情報は、官僚行政機構によってコントロールされたもの
→記者が官僚のポチになるのを拒否しようとすると、その新聞社やテレビ局は、記者クラブから排除されてしまう2009年12月から2010年2月上旬までの、小沢一郎民主党幹事長と検察庁のバトル
→小澤幹事長の不正献金疑惑(検察庁からのリーク)
→マニフェストに公務員改革を掲げた民主党の勢いを止めた
→メディアは、結局起訴することもできない件について、検察からのリークを流し続けた事実に反したお粗末な報道が多い
→メディアは、官僚からリークされた情報を大々的に流してしまう
→官僚機構に掌握されている
感想
NewsPicks Rethink Japan で、神保哲生さんとの対談でも、メディアの問題が採り上げられていました。メディアが政府の情報を流すだけの状況は、Rethink Japan が放送された2021年になっても、まだ、同じままです。
いまは、旧来のメディア(テレビや新聞)の視聴率や部数が落ちており、その他のメディアやSNSの発達によって、国民が情報に触れやすくなるという点では、いまのほうがよいかもしれません。
メディアが官僚のコントロールを離れるには、内側からの改革よりも、新しいメディアが盛んになることに期待したほうがよいと思いました。
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