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【読書メモ】神田房枝『知覚力を磨く』20


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神田房枝『知覚力を磨く』目次マインドマップ

読書メモ

第4章 何を観るか ― 絵画を観るように世界を観る方法

  • ノーベル賞受賞者の9割以上が「アート愛好者」

    • 一般の人が鑑賞の質を高め、知覚力を磨いていくにはどうすればよいか?
      →絵画の観察

    • 絵画をよく観るだけで、「眼」のポテンシャルは十分に引き出されていく

    • アートに関心のある科学者は、ない科学者よりも2.85倍高い確率でノーベル賞を受賞している

  • 経営者のアート収集は、単なる道楽ではない

    • サミュエル・コートールド

      • アートコレクター(印象派・後期印象派)

      • コートールドは相当な視覚的ストックを蓄積していたことは間違いない

      • ルノワールの「桟敷席」
        →コートールドの織物ビジネスで、絵画が重要な役割を果たしていたことが実感できる

    • 柳井正

      • 世界のトップアートコレクター

      • ビジネスにおいても「絵画を観察する眼」を駆使していることがわかる

        • ミクロ的にありのままをみる

        • 周縁部も逃すことなく捉える

感想

経営者のなかにアートコレクターがいることは知っていましたが、それがビジネスにも活かされているとは驚きです。

ロシア帝国の女帝・エカチェリーナ2世(大帝)は、エルミタージュ美術館を創設しました。「美術品をコレクションしたい、手元に置きたい」という気持ちもあったと思いますが、「絵画を観察する眼」を鍛える目的も、ひょっとしたらあったのかもしれません。

エカチェリーナ2世(大帝)の戴冠式のときの肖像画。ドイツ人でありながらロシアの皇帝となり、大帝と言われるまでになったすごい人です。

ともかく、絵画を観る眼(あるいは「絵画と向き合う態度」といってもいいかもしれません)は、いろいろと転用ができそうです。

知覚とビジネスが、こんなところに結びついているとは、思いもよりませんでした。

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