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読書メモ

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noteで記事にまとめる前の簡単な読書メモです。A4用紙や付箋紙(75mm×75mm)に描いたマインドマップ付き。
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#哲学

【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』1

【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』1

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに 答えなき時代に求められる「独学の力」

「不確実な時代」「確実な答えがない時代」
→「いかにして自ら思考する力を身につけられるのか」が喫緊の課題

どのように独学するか、上手い方法がわからず困っている人も多い
→正解のない時代には、「何を、どのように勉強すればよいのか」という問いに答えるのは容易ではない

独学こそ「自ら思考する力」が本質的に試される

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』11

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』11

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第2部 知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト 
第1章 「人」に関するキーコンセプト

08 アンガージュマン(ジャン・ポール・サルトル)

私はどのように生きるべきか?
→アンガージュマン(=エンゲージメント):主体的にコミットすること

何にコミットするのか?

自分自身の行動

世界

外側と自分を二つの別の世界だと考える癖が我々にはある
→サルトルは

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』10

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』10

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第2部 知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト 
第1章 「人」に関するキーコンセプト

07 報酬(バラス・スキナー)

人は不確実なものほどハマりやすい

ネズミの実験
→報酬が必ず与えられるとわかっているときよりも、不確実に与えられるときのほうが、行為が効果的に強化される

なぜソーシャルメディアにハマるのか?

ドーパミンという報酬が得られるから

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』9

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』9

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第2部 知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト 
第1章 「人」に関するキーコンセプト

06 自由からの逃走(エーリッヒ・フロム)

自由は多くの犠牲を伴って手に入れたもの
→なぜ、人は全体主義(ナチズム)に熱狂したのか?
→自由は耐え難い孤独と痛烈な責任を伴う

ナチズムの支持者:小さな商店主、職人、ホワイトカラー労働者などから成る下層および中産階級

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』7

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』7

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第2部 知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト 
第1章 「人」に関するキーコンセプト

04 ルサンチマン(フリードリッヒ・ニーチェ)

ルサンチマンを抱えた個人の反応

ルサンチマンの原因となる価値基準に隷属・服従

「記号の購入」で解消する(ラグジュアリーブランドや高級車など)
→社会的に共有された価値判断に自らを合わせる
→自分らしい生を生きるのが難し

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』8

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』8

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第2部 知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト 
第1章 「人」に関するキーコンセプト

05 ペルソナ(カール・グスタフ・ユング)

パーソナリティのうち、外部に接している部分がペルソナ
→実際の自分のあり様を保護するために外向きに形成された「お面」
→どこまでの面で、どこまでが顔なのか、という問いがついて回る

「自分」と「ペルソナ」の不一致はネガティブだ

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』5

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』5

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第2部 知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト 
第1章 「人」に関するキーコンセプト

02 予定説(ジャン・カルヴァン)

予定説とは

ある人が神の救済に預かれるかどうかは、予め決められている

この世で善行を積んだかどうかは関係ない

マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

カルヴァンの予定説が資本主義を発達させた
→自分

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』4

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』4

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第2部 知的戦闘力を最大化する50のキーコンセプト 
第1章 「人」に関するキーコンセプト

01 ロゴス・エトス・パトス(アリストテレス)

ロゴス:ロジック=論理

エトス:エシックス=倫理

パトス:パッション=情熱

論理だけでは人は動かない(ロゴス)
→人は、道徳的に正しいと思えるもの、社会的な価値があると思えるものに、才能と時間を投入したいと考える(エ

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』3

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』3

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第1部 哲学ほど有用な武器はない

なぜ哲学に挫折するのか?

歴史上の哲学者の論考を二軸で整理

第1軸:問いの種類(WhatとHow)

第2軸:学びの種類(プロセスとアウトプット)

ギリシア哲学で挫折するのは、「Whatの問い」で出した答えがツマラナイから
→アウトプットからは学べない
→彼らがどのようにして世界を観察し、考えたかというプロセスからは学べる

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』2

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』2

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第1部 哲学ほど有用な武器はない

本書といわゆる「哲学入門」の違い

時間軸を用いていない

ギリシア哲学の考察を学ぶことの意味合いを見出すのが難しい

使用用途別に目次を構成する

人についてのキーコンセプト:自分や他者の思考様式や行動様式についての深い洞察を与える

組織についてのキーコンセプト:人間が集団になるとどのような振る舞いをするのか、より深く理解す

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【読書メモ】山口周『武器になる哲学』1

【読書メモ】山口周『武器になる哲学』1

読んだ本読書マインドマップ読書メモプロローグ

ロバート・ハッチンスのことば

リーダーに教養が求められる理由
→無教養な専門家こそ、われわれの文明にとって最大の脅威

日本の多くの経営者

企業経営が文化形成に与える影響について議論できない
→文化は儲からない

なぜビジネスパーソンが「哲学」を学ぶべきなのか?

状況を正確に洞察する

哲学を学ぶことの最大の効用:「いま、目の前で何が起こってい

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【読書メモ】
戸田山和久『科学哲学の冒険』
第9章 自然主義の方へ

■メタ正当化 ③
▼ファイグルの正当化の分類
・妥当性:原理をもっと根本的な原理から導く
・擁護:帰納の原理が目的を果たすのかをチェックする

【読書メモ】
戸田山和久『科学哲学の冒険』
第9章 自然主義の方へ

■メタ正当化 ②
・科学的実在論:科学が科学を説明する仮説
・科学的実在論の問題:結局、循環なのではないかという疑問
・問題に対する答え:自然主義的態度(帰納を支持。帰納を許す斉一的宇宙にいるから)

【読書メモ】
戸田山和久『科学哲学の冒険』
第9章 自然主義の方へ

■メタ正当化 ①
・問題点:モデル作成⇒目的を達成、または、目的に近づいていることはどうわかるのか?⇒方法論のときと同じ問題が発生する
・解決策:正当化の正当化 = メタ正当化が必要とされる