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ラーニング・ジャーナル(リベラル・アーツ編)

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リベラル・アーツに関する学習記録
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#戸田山和久

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■メタ正当化 ③ ▼ファイグルの正当化の分類 ・妥当性:原理をもっと根本的な原理から導く ・擁護:帰納の原理が目的を果たすのかをチェックする

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■メタ正当化 ② ・科学的実在論:科学が科学を説明する仮説 ・科学的実在論の問題:結局、循環なのではないかという疑問 ・問題に対する答え:自然主義的態度(帰納を支持。帰納を許す斉一的宇宙にいるから)

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■メタ正当化 ① ・問題点:モデル作成⇒目的を達成、または、目的に近づいていることはどうわかるのか?⇒方法論のときと同じ問題が発生する ・解決策:正当化の正当化 = メタ正当化が必要とされる

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■科学の目的とは? ② ・戸田山和久(著者):実在システムに重要な点で似ているモデルをつくる(= 第3の立場を採る)

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■説明の本質とは? ② ▼反事実的依存 ・法則からの演繹 ・原因突き止め ・同一視による説明 ・実現メカニズムの提示 ⇒上記4つの共通点は「反事実的依存」(説明項が成り立たなければ被説明項も生じない関係)である

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■意味論的捉え方の長所② ・科学の多様な表象を正当に扱える ・表象:他のものを表現し代わりを務める 例)絵や写真、言語や文 ・理論が表象である必要はない

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■意味論的捉え方の長所① ・抽象化:実在システムの重要なポイントはいくつか取り出して説明できる ・理想化:実在システムで物理的に満たせない条件を設定して説明できる

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■モデルと実在システムの関係 ・実在システム:例)現実の気体 ・モデル:実在システムのレプリカ = 抽象的な何か(✕自然界にあるそのもの) ・モデルと実在システムの関係:構造上の疑似関係

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■意味論的とは? ・言語的対象:文や文の集まり ・意味論的対象:言語的対象に対して「当てはまる」「真にする」という関係をもつ何か ・意味論的関係:言語的対象と意味論的対象の間に成り立つ関係

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■理論についての意味論的捉え方 ・公理系(文の集まり)は理論と同じではなく「理論の表し方」 ・「モデル =科学理論」 = 科学理論の意味的捉え方

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■公理系 ・構成:公理と推論規則 ・公理化:最も基礎となる前提を公理として選ぶ ・推論規則:別の文を演繹する規則 ・定理:公理から推論規則によって導かれた文。その分は公理系において証明可能

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■科学哲学の偏りとしての「文パラダイム」 ・定義:科学理論を文の集まりと考える ・ルーツ:論理実証主義者 ・典型:DNモデル

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第7章 理論の実在論と対象の実在論を区別しよう ■対象実在論と悲観的帰納法 ・対象実在論:実験で操作的介入が可能であれば、その対象は現にある ・悲観的帰納法:歴史上成功した理論でも後に偽だと判明することが多く、成功は真理を担保しない

【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第7章 理論の実在論と対象の実在論を区別しよう ■介入実在論 ・提唱者:伊勢田哲治 ・定義:対象実在論の別名。対象実在論が操作可能性を根拠(対象に介入できる/操作できる = その対象が現にある)にしていることに由来