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ラーニング・ジャーナル(リベラル・アーツ編)

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リベラル・アーツに関する学習記録
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2023年1月の記事一覧

【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』5

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第1章 マルクス先生、今働くって、何ですか? ― 労働編 社会のあり方と人々の意識が、マルクスの時代から完全に逆立ちしている →頭を使っているというより、精神を消耗している人が多いのではないか? 新たな物神崇拝:デジタル教の蔓延 →さらに無力感も感じている(デジタル・アパシー) そもそも、人が働くこの社会のあり方、そのものの捉え方から考え直したほうが良いのではないか? さらに、社会の中での日々の自分自身の労働という行為の意味も、人生の

【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』4

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第1章 マルクス先生、今働くって、何ですか? ― 労働編 分業の意味(デュルケーム) 分業の最も注目すべき効果:様々な仕事の効率を高めることではなく、仕事の分かち合いから連帯を感じ取ること →分業自体より分業によって社会をつくることに意味がある 連帯など意識しなくても、会社は回るし、それが自由主義なのでは? 相互に引き合う相違は互いに補い合う相違に限られる そうした相違を確かめあうなかで、自然と惹かれ合ってできていく関係性というもの

【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』3

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第1章 マルクス先生、今働くって、何ですか? ― 労働編 自分が日々忙しく仕事をしている理由が、自分でもわからない →疎外の問題 疎外:本来自らに親しいはずのものが、意図せざることによって、よそよそしいものになってしまう状況のこと 資本主義では、 労働者は労働の生産物から疎外される 労働者は労働そのものからも疎外される →喜びだった労働が苦痛となる 最終的には、労働者は、類的な存在からも、人間であることからも疎外される 生産手段

【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』2

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第1章 マルクス先生、今働くって、何ですか? ― 労働編 マルクスが『資本論』で労働としてイメージしていたもの →人々の生活に直結するモノの生産(農業での小麦の生産や紡績工場の綿織物など) 商品というモノがいつの間にかお金に変わっていく、それがある人の手元では増えていく過程を考察 →生産手段を持つ人と、持たない人が生まれ、その差が圧倒的な違いになるのが資本主義の本質であると突き止める →二大階級が生まれる(資本家と労働者) →生産手段を持

【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』1

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに 今の時代の働き方に悩むすべてのみなさんへ メインテーマ:仕事とお金をめぐる悩み 仕事とお金をめぐる環境変化、それに伴う働く場での人間関係のねじれ →かなり複雑で、不思議な状況を生んでいる 環境の変化がもたらした恩恵、素晴らしさはある →同時に、やり場のない思いや不満、不安や迷いが聞こえてくる(「やりがい」の搾取、無意味な仕事の増大、慢性的な疲れ、など) この本は、学びの対話から生まれた壮大なフィクション 20代から40代の

【読書メモ】内田和成『仮説思考』26

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ終章 本書のまとめ 枝葉ではなく幹が描ける人間になろう 企業が抱える問題を解決する上で、全体像が重要であることはいうまでもない 同時に、個別の課題を認識し、それらに対する解決策を考えることも重要 全体的に方向性が正しくても、具体的な解決策が伴っていなければ、問題は解決しない 常に全体像を先に考えてから、個別の解決を図るようにする 仕事が与えられるとすぐに作業を始めてしまうクセのある人は、30分でもよいから、全体像を考えてみる

【読書メモ】内田和成『仮説思考』25

読んだ本読書マインドマップ読書メモ終章 本書のまとめ 気持ち悪くても結論から考える →どうしても信じられないなら、仮説思考を部分的に取り入れる →情報を集めだす前に一回、さらに少しだけ情報を集めた段階でもう一回、そのときに考えつくベストの答えをメモしておく →十分な情報をもとにした結論なり意思決定と、自分が途中で出した結論を比較する 他人からの反論されたり、批判されたりする気持ち悪さもある →どうせ批判されるのなら、早くしてもらったほうが起動修正しやすい 分析は、仮説を

【読書メモ】内田和成『仮説思考』24

読んだ本読書マインドマップ読書メモ終章 本書のまとめ 仮説の効用 仕事をこなすスピードが速くなる →経営上の課題で何が本質か見つけだしたり、整理したりするのが早くなる 仕事の質が高くなる →意思決定の質を高めるという意味で、仮説思考はきわめて重要な役割を果たす あらかじめ仮説を立てて、それを検証するというプロセスを繰り返すことで、仮説の精度が上がり、間違いが少なくなる 限られた時間のなかで答えを出すことで、情報が不足している段階で問題の真因を探り、解決策を模索する力

【読書メモ】内田和成『仮説思考』23

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第5章 仮説思考力を高める 失敗をおそれるな ― 知的タフネスを高める 失敗は重要な意味を持つ 仮説を自分で立てて、成功したり失敗したりしていかなくてはならない よい仮説が立てられなかったときこそ、なぜうまくいかなかったのかと考えるチャンスがある 失敗から学ぶことはとても多い →うまくいく方法ばかりでは、新たな経営課題に直面したらお手上げになる 失敗をおそれず、「仮説を構築→検証→進化させる」を繰り返す すべては経験 何度でも

【読書メモ】内田和成『仮説思考』22

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第5章 仮説思考力を高める 実際の仕事の中で訓練する 相手の立場で考える(相手のメガネでものをみる) →自分の仮説の幅を拡げる訓練になる →相手の立場で考えると、いままでは考えられなかった仮説を構築できる →例:生産部門にいる自分が、営業部門にいたとしたら… 上司の意思決定をシミュレーションする →自分が上司なら、どのような意思決定をするか、をいつも頭におき、シミュレーションしてみる →自分ならどんな仮説を立てて、どう判断するか考えてみ

【読書メモ】内田和成『仮説思考』21

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第5章 仮説思考力を高める 日常生活の中で訓練を繰り返す →日常起きていることや感じていることをベースに将来どうなるかという仮説を立ててみる 身近な場面に応じたトレーニング法 新聞記事から考える テレビの話題から考える 職場の話題から考える 仮定の話題から考える 友人との話題から考える 信じていない仮説の正しさを証明する →自分の信じていない仮説を補強したり、その正しさを証明する 例:ダイエーの経営破綻 →総合スーパーという

【読書メモ】内田和成『仮説思考』20

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第5章 仮説思考力を高める 仮説思考力が高まっていくと、最初から相当筋のよい仮説を立てられる →経験に裏付けられた直感や勘に優れている よい仮説は、経験に裏打ちされた直感から生まれる →経験を積むことが大切 仮説思考をトレーニングする方法 トレーニング①:So What ? を常に考える →「だから何?」(それが意味するところは何かと考え続ける) →例:iPod が流行すると、どんな影響があるのか? トレーニング②:なぜを繰り返す

【読書メモ】内田和成『仮説思考』19

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第4章 仮説を検証する 定量分析の基本技 分析とは? 定量分析:数字データを使って分析する 定性分析:インタビューのコメントや経営者の考え方、消費者の声について分析する 定量分析を行う際に基本となる方法 比較・差異による分析:2つ、3つのものを比較し、その違いがどこにあるのかを比較する 時系列による分析:時間を追ってどう変化しているかを分析するときに使う →長いスパンで見ることで、企業が気がつかなかった実態が浮かび上がってくるこ

【読書メモ】内田和成『仮説思考』18

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第4章 仮説を検証する 分析による検証 分析のコツ まず、最小限の要素だけを急いで簡単にやるよう心掛けること(クイック&ダーティー) →目的は、主に自分が納得するため 次に、本格的な分析 →目的は、他人を説得するためであり、万が一の間違いを防ぐため →意思決定に必要な判断を行えるものであるかどうかという視点が最も重要(精緻華麗な分析ではない) →有効数字はひと桁でも十分 分析を行う目的 問題を発見する 相手を説得する 自分を納