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ラーニング・ジャーナル(リベラル・アーツ編)

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リベラル・アーツに関する学習記録
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2022年11月の記事一覧

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』21

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 2「分ける」スキル・「つなぐ」スキル 「分ける」スキル 適切なクライテリアの設定 クライテリア:思考対象を分ける時の"切り口 = 分類基準" 適切なクライテリアを設定するということ:何かを分かろうとして思考を行う場合に、有効なメッセージに繋がり得る分け方を選択するということ 論理的思考を可能にするためには、思考者の思考目的に合致した選択肢が示されるような"適切な"クライテリアを設定することが重要 →

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』20

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 2「分ける」スキル・「繋げる」スキル 「分ける」スキル ディメンジョンの統一 ディメンジョン:抽象水準 「ディメンジョンの統一」:分けられた事象要素が属する水準=次元が、同一水準上、同一次元上になければならない ディメンジョンは、人間の思考が具体的で抽象的なものに留まらず、抽象的概念を獲得し、講堂な論理展開を可能にした重要ファクター ディメンジョンが整っていなければ、論理的に分けることも、くくるこ

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』19

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 2「分ける」スキル・「繋げる」スキル 「分ける」スキル 「分ける」は、「分ける」「比べる」「くくる」が一連のセットになったもの その事象を複数の構成要素で分解したうえで(分ける) それぞれの構成要素同士を比較して(比べる) 何らかの基準に基づいて同類同士でまとめる(くくる) 論理的思考における有効な"分け方"の要件 ディメンジョンの統一 適切なクライテリアの設定 MECEな分け方

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』18

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 2「分ける」スキル・「つなぐ」スキル 適切な言語化:思考している意味内容を言葉に載せ、文を生成し、論理の内容を構造化・シナリオ化するためのスキル 「分ける」スキル・「繋げる」スキル:思考という情報加工行為のコアプロセスにおけるスキル どう「分ける」のか:事象は全く違った要素に分解され、異なった姿を浮かび上がらせる どう「繋ぐ」のか:思考の道筋が全く違った方向に展開していく

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』17

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 1「適切な言語化」スキル 「文章・文脈」の整理 出来上がった一文一文を束ねてひとまとまりの「文章・文脈」にするのが、適切な言語化の総括 論理的な文章を構成するために、文と文をどのように繋ぎ合わせるのかを考える上で最初に着目すべき点 →文章全体の構造化(結論を表すパートと根拠を表すパート、および、具体例や背景説明といった論理構造上の役割分担) 文章全体の構造を考える上では、ピラミッドストラクチャーと

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』16

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 1「適切な言語化」スキル 十全な文の作成 文法(文を成す法則):単語の並べ方とどのような意味内容を表すかに関するルール →文法に従って単語を並べないと意味は成立しない →意味が成立している文に対しても、文法に則って解釈しないとその分が表している意味内容を理解することはできない 言葉の語順と、言葉と言葉を繋ぐ助詞の選択 →意図する意味内容を適切に表すための十全な文を作るために重要なのが 日本語の基本

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』15

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 1「適切な言語化」スキル 過不足の無い言葉の選択 →思考の対象となる事象を正確に表す言葉を探し選択する 自然言語の持つ多様性 正確な言葉探しは、意外に厄介な側面がある ネコの例:人懐っこい面もあり、人に懐かない面もある →ネコですら、多様な意味内容やイメージを持っている →「ネコは人懐っこい動物であり、人に懐かない動物である」は、論理を展開する上で混乱や誤謬をきたす原因となる しかし、多様性があ

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』14

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 1「適切な言語化」スキル ウィトゲンシュタインの言っていること →「思考とは言葉によって成立する」 情景や音も、その情報の意味を表す言葉を想起できてこそ、思考の材料となり得る 情報と知識という思考の材料は「言葉」になってこそ思考の材料足り得る 適切な言語化は3つの段階でなされる 言葉の選択:思考している意味内容を的確に表す言葉を探し、選び取ること 十全な文:論理を構成するための文を文法に則って生成

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』13

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第II章 論理的思考のコアスキル 論理的思考のコアスキル(論理的思考を上手く行うための主要なスキル) 「適切な言語化」スキル →思考してる意味内容を的確に言葉で表すためのスキル 「分ける」スキル+「繋げる」スキル →事象を構成要素に分けるスキル+ある事象と別の事象を意味やイメージの連関性によって繋げるスキル 定量的判断 →現実的有効性を与えるためのスキル 3つのコアスキルが十全に発揮するためには、知識と経験というアセット(蓄積さ

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』12

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第I章 論理的思考とは 2 論理展開の方法 正しさの条件 →正しい結論を得るための十分条件とは何か? →どのような条件が整えば、人は思考によって正しい結論を得ることができるのか? 正しさの定義(2つの正しさ) 客観的正しさ:論理学で"真(truth)"と呼ばれる正しさ →万人が認め得る正しさ、かつ、現実的事実に合致した正しさ 論理的正しさ:形式的正しさ(valid) →演繹法、帰納法の論理展開において、方法論的形式を満たしているも

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』11

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第I章 論理的思考とは 2 論理展開の方法 帰納法:複数の観察事象の共有事項を抽出し、その共通事項を一般命題化して結論とする論理展開 このとき、「共通事項の一般命題化」だけでなく、事前の「観察事象のサンプリング」も思考者が行うことを忘れてはならない 帰納法のステップ 観察事象のサンプリング 各観察事象に共通する事項を抽出して一般命題化する 帰納法は数多くの事象を観察することによって見てとれる共通事項を一般命題化する論理展開の方

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』10

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第I章 論理的思考とは 2 論理展開の方法 客観的正しさを担保することに適った論理展開の方法論 →「演繹法」と「帰納法」 演繹法:純粋論理的な論理展開の方法論 帰納法:実証科学的な方法論 演繹法 既呈命題を前提と照らし合わせて、それらの意味的包含関係を判断することによって結論を導く論理展開 既呈命題は外部から与えられたもの その既呈命題から二段階の命題を結論としてるためには、思考者が前提を設定するというプロセスを取ることにな

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』9

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第I章 論理的思考とは 2 論理とは何か 「論理的である」とはどういうことかことか 客観的妥当性があること →その論理展開(推論、あるいは理由づけの思考の筋道)が客観的妥当性を有している必要がある →「推論」「理由づけ」が客観的妥当性を満たしている場合に、"valid inference"(有効な推論)、"correct reasoning"(正しい理由づけ)という 受け手の理解が得られること →論理展開の文脈が受け手に理解され、納

【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』8

読んだ本読書マインドマップ 読書メモ第I章 論理的思考とは 2 論理とは何か 論理の成立要件 形式要件 2つの命題があること(単語ではなく命題でなくてはならない) 意味的要件 2つ以上の命題の意味内容が、「したがって」あるいは「なぜならば」という文脈で繋がれ得るものでなくてはならない