マガジンのカバー画像

ラーニング・ジャーナル(リベラル・アーツ編)

616
リベラル・アーツに関する学習記録
運営しているクリエイター

2022年1月の記事一覧

【高原社会を実現するには?】オンラインモーニング読書会(第339回) 2022年1月30日(日)【山口周『ビジネスの未来』】

読書会概要1月30日(日)、5:30~6:45、オンライン(Zoom)にて、モーニング読書会を開催しました。参加者8名、ファシリテーター4名の合計12名で、「高原社会を実現するには?」をテーマに、山口周『ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す』「補論」を読みました。 自己紹介後、第1章から第3章までを軽く復習し、補論を読みました。物質的貧困があらかた解消し、普遍性が高く(市場規模が大きく)難易度の低い(投資が少なくて済む)問題が希少になった時代において、ビジネ

勉強会・読書会を開催する(【無料】独学ツール集(アウトプット編・番外編4))

なぜ勉強会・読書会を開催するのか?主催者が一番勉強するので、最大の学びになる 集客からアフターフォローまでの一連の流れを習得できる 勉強会・読書会を開催するには?開催前 企画 勉強会・読書会のコンセプト、内容を考える 集客(コピー書き)  SNS(Facebook、Twitter)や Peatix などに告知文を書き、掲載する 東香名子『超ライティング大全』には、イベント開催用の文章のテンプレートがあるので、それを活用する 会場予約(会場開催のみ) 会議室な

本のレビューを書く(【無料】独学ツール集(アウトプット編・番外編3))

本のレビューを書く目的自分のために書く場合 著者の主張をより深く理解するため (著者の主張を理解したうえで)自説を構築するため 読み手に向けて書く場合 著者の主張を知ってもらうため 著作の魅力を知ってもらうため たとえ自分と違う意見であっても、自分にとって示唆深かったこと・思考を深めるきっかけになったこと・印象に残ったことなどをまとめる 本のレビューを書く手順著者の意見を理解する 本を要約する 自分の立場を決める 賛成か、反対か、判断できないか あえて自

アカデミック読書会(第37回)- 世界経済と世界帝国の分岐点 -

読書会概要1月13日(木)、20:00〜21:30、オンラインにて、アカデミック読書会(第37回)を開催しました。参加者1名、ファシリテーター1名で開催しました。 前回に引き続き、課題本は、フェルナン・ブローデル『地中海I』「第I部 環境の役割 第3章 地中海の境界、あるいは最大規模の地中海」、テーマは、「環境と人間との関係とは何か?」です。前回までは、一般的に理解されている地理的範囲の「地中海」の話でしたが、今回は、サハラ砂漠、中央ヨーロッパ、大西洋へと、地中海の範囲が拡

【無料】独学ツール集(インプット編1)

インプット(情報収集)資料を収集する 公共図書館の所蔵・所在を調べる 公共図書館の使い方 資料を閲覧する 図書 一般書 参考図書:調べ物のするための図書(辞書・事典類) 雑誌 新聞 原紙:いわゆる新聞 縮刷版:過去に発行された新聞をまとめ、表紙をつけたもの データベース 辞書・事典類:JapanKnowledge など 新聞:聞蔵IIビジュアル(朝日新聞)、日経テレコン(日本経済新聞)など 雑誌:東洋経済デジタルコンテンツライブラリーなど 企業情

【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』 7

【読んだ本】【読書マインドマップ】【読書メモ】あとがき 新しい時代を描き出す物語:現代の最大のテーマ 「ポストモダン探求」は、政治と経済において新しい基軸となっていない →資本主義と民主主義に頼っているが、豊かさも自由も増していないのが現状 AIの登場が、世界のあり方を一新できる可能性がある →豊かさの形も人生の意味も一変する →その世界をどう生きるのかを描くのが、人文知

【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』 6

【読んだ本】【読書マインドマップ】【読書メモ】第4章 文学部の逆襲 現代の大きな物語 AIによる知的労働からの解放 →大きな物語はどのような価値観と方法で描かれるのか? (アリストテレス)人間の営為は、何かの手段ではなく、その営為自体に究極の目的であるようなエウダイモニア(幸福の行為)があるとした エウダイモニアとしての真善美:その活動自体によって得られるような究極的な目的としての真善美 経済合理性から離れ、人間性や人間らしさに回帰すべき 人間らしさには、「遊び」