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ラーニング・ジャーナル(リベラル・アーツ編)

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リベラル・アーツに関する学習記録
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2021年12月の記事一覧

【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』 5

【読んだ本】【読書マインドマップ】【読書メモ】第4章 文学部の逆襲 物語の力 物語:社会や生活を規定するもの 人間は、自分と周囲との関係性を物語で認識・理解する 神話:世界観、アイデンティティー、(集団の)組織化を担う 世界の物語には共通項が多くある→普遍的なパターンが存在する 物語のインパクト 物語が描いた世界が、人間の行動に影響を与える 技術と物語が揃って歴史を動かす(宗教改革の例) 物語が世の中を動かすプロセス 世の中に対する不満や不安 不満を解消

【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』 4

【読んだ本】【読書マインドマップ】【読書メモ】第3章 AIによる歴史 技術革新とパラダイムシフト 技術革新の歴史 農業(食糧供給量の増大→人口増加) 文字(情報の伝達と蓄積) 工業(動力と機械の発明→資本主義と民主主義が生み出される契機となる) ※人類史上最大のインパクトを持つ出来事 AIがもたらすインパクト 工業は体力の代替、AIは知能の代替 AIは、産業革命以上の生産性の向上をもたらすと予測される 人間のIQの平均が100であるのに対し、AIは数千だと言

【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』3

【読んだ本】【読書マインドマップ】【読書メモ】第2章 民主主義の機能不全 民主主義の成立と発展 民主主義は、普遍的な理念かつ有効な社会運営の方法論 民主主義は、自分たちの手で国家のあり方や政策を決められる 民主主義のもとで、自由と平等が保証される 国家からの自由(名誉革命)→自由と平等(フランス革命時)→再分配と社会保障(19世紀後半) 民主主義の2つの形態(20世紀):資本主義(資本重視)と社会主義(平等重視) 民主主義の勝利と衰退 自由と平等は両立が難しい

2021年のふりかえり(noteでの記録)

2021年の実績(2021年1月1日~2021年12月20日)noteから、2021年の記録が届きました。 数値化されると、いままでやってきたことの積み重ねがわかります。2021年は、本の要約を始めたり、マインドマップのインストラクターになったりと、変化の多い忙しい一年でしたが、note でも、いろいろなことをやっていたことを、改めて実感しました。 書いた記事数 358本 600日以上連続投稿 スキされた数 4,067回 全体ビュー 7.8万回 今年増えたフ

【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』2

【読んだ本】【読書マインドマップ】【読書メモ】第1章 資本主義の暴走 資本主義の経緯 資本主義は18世紀のイギリスで登場(産業革命時) 効率的に富と財貨を生み出す仕組みとして登場(産業革命時) →豊かさの拡大 (1980年代~1990年代)新自由主義に転換する →経済活動を市場のメカニズムに委ねることを是とする(規制緩和等) 新自由主義に転換してから、資本主義の暴走が始まる 新自由主義の現実 (アメリカ)エンロン事件やリーマン・ショックに見られる、企業のモラルハ

【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』1

【読んだ本】【読書マインドマップ】【読書メモ】まえがき 資本主義と民主主義が、本来の機能を失っている 自由と豊かさを生み出せる、新しい方法論と仕組みによって、社会を立て直すべき 「経済と政治と歴史」「テクノロジーと思想」の2部構成 「経済と政治と歴史」:資本主義と民主主義が機能する条件と、機能を失った理由・径路 「テクノロジーと思想」:AIと人文の知性(大きな物語を描く) 新しいテクノロジーの発明は、新しい思想・価値観と相まって、自由と豊かさのステージを上げること

【読書メモ】竹田理恵『教養としての茶道』

読んだ本読書マインドマップ読書メモ海外の人に茶道を紹介することを念頭に書かれている(日本文化の一部であることが強調されている) 茶道の精神性を強調(技術的なことよりも) 茶会に関するエピソードにボリュームを割いている 参考flier 要約

フェルナン・ブローデル『地中海』を読む読書会

長い16世紀のヨーロッパと現代日本の類似点16世紀のヨーロッパは時代の転換点でした。世界規模の分業体制が確立した時代です。(アカデミック読書会は、第34回まで、イマニュエル・ウォーラーステイン『近代世界システムI―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立』を読みました。 その「長い16世紀」を地中海を中心に描いたのが、フェルナン・ブローデルの『地中海』です。ブローデルは、長期(環境・気候変動など)・中期(経済や王朝など)・短期(突発的な出来事など)の、3つのスパンに分け、

【読書メモ】松田亜有子『クラシック名曲全史』

読んだ本 読書マインドマップ 読書メモ 初心者向け(難しいことが書かれていない) 本で紹介されている曲が試聴できるQRコードがついている(NAXOSのコード) 序章に楽器やクラシック音楽のジャンルの解説がある(ここを読むだけで、クラシック音楽について語れるようになる) 時代順に作曲家ごとに作品が紹介されている 各章に歴史的背景が書かれている(作曲家のバックグランドがわかりやすい)