実録!BJの裏側「ぶら下がり」

これまでBeauty Japanとは一体どういう大会なのか?というところを綴ってきました。
今回は、GFなら誰もが行きたい、知る人ぞ知る舞台裏「ぶら下がり会」に招いていただけた私の実録を赤裸々に執筆します。

※2023年10月現在、私は2回「ぶら下がり」に招待されています。

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【 ぶら下がり 】

Beauty Japan運営陣/幹部(OG)によって結成される会の名称。
希望すれば誰もが参加できるわけではなく、インスペクション(GFの集会/通称インスペ)後に事務局員に声をかけられるかで参加の有無が決まる。

つまりここには、各エリア大会で称号を手にしたGFたちでさえも「参加の確証はない」という厳しい現実がある。涙を流しているGFたちの姿を見るのも珍しくないという。
またインスペクションは合計3回あり、都度「ぶら下がり」も行われるが、1回呼ばれたからといって2回目、3回目も呼ばれる確証はどこにもない。

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【1、「ぶら下がり」の認知】

近江大会でBeauty賞を獲得した後、GFとなった私は、近江エリアの事務局長に報告も兼ねて時間を作っていただきました。
親切かつ厳しく導いてくださるため、近江大会出場中も何かあれば真っ先に連絡をするくらい、私にとっては大変ありがたく貴重な存在なのです。

実は、近江エリアの事務局長は、Beauty Japan2022のグランドファイナリスト。
Beauty Japan挑戦についての経験談を伺っている中で、「ぶら下がり」が存在すること、すべてのGFが参加できるわけではないことを知りました。

【2、最初の「ぶら下がり」】

そして月日は経ち、2023年9月、横浜にて第1回目のインスペが開催。
インスペの大切さは前回の記事にて記載しましたが、全集中しながらも、終わりに近づくにつれて頭の中には「ぶら下がり」の文字が浮かんでいました。

その瞬間、事務局の方から「米森さん、行ける?」の、お声が掛かったのです・・・!

一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。
心の底から焦った、というのが正直な気持ちで、頭の中は「何を聞かれるんだろう?私は今日ボコボコにされるんだな。」と、思っていました(笑)

けれど、すぐに歓喜が溢れてきたのです。
こんなに近くでOGの方と、お話しできる機会は滅多にないため、嬉しくて口角が上がっているのを感じていました。

1回目の「ぶら下がり」では、OGの方の話を一言一句逃さないよう真剣に聞き、自分に足りない部分の精査を繰り返し、探りながらも必死にアピール。

たった数ヶ月前の「何もなかった私」は、もうそこにはいませんでした。
私は今、念願の「ぶら下がり」に参加しているんだ!その感情が私を奮い立たせたのです。

【3、ゼロからの奇跡】

2023年9月、山口県にて2回目のインスペが開催。
その後に行われた食事会で、私は、周りのGFたちが次々と「ぶら下がり」に招かれている光景を目にしていました。

平常心を保ちながらも、心の中はザワついていたのです。
あのときは本気で「うわ!終わった〜」と思って絶望していました。

それも、私は少数の前で最大限に自分をアピールすることの方が得意なため、ぶら下がりに参加できることは絶好のアピールチャンスだと確信していたからです。

そんな風に肩を落としていた矢先、奇跡が起こりました。
近づく足音にハッとしたのも束の間、なんと2回目の「ぶら下がり」に招いていただけたのです!

けれど、一緒に食事をしていたGFは、声をかけられてはいない。
複雑な心境になりながらも遠慮をしている場合ではないと、気合を入れ直し、参加を決意しました。

ぶら下がりまでの待機中、他のGFから「米森さん、いいなぁ」と声をかけられ、またも複雑な心境になる私もいましたが、負けるなと自分を奮い立たせ「ぶら下がり」に向かったのです。

【4、見えた光と、掴んだチャンス】

1回目を経験しているからか前回ほどガチガチに緊張はせず、自分のペースを取り戻せた私がいました。
その甲斐あってか話したことのないGFが多くいる中で、他のGFが普段どんな活動をしているのかを伺うことができたのです。

前回の記事でも記載をしましたが、やはり強く印象に残るのは「自分×〇〇」という掛け合わせが出来ている人だと確信を得ました。
こうして他のGFに魅了されつつも、私の意識はBeauty Japan代表である「ゆりさん」に向かっていたのです。

ゆりさんは、1番話してみたいと感じつつも、1番話したくない対象でした(笑)
きっと「痛いところを突かれる」と尻込みしていたからだったのでしょう。

けれど、意を決して、ありのままに想いを溢れさせたところ、ゆりさんからは、こんな言葉が返ってきたのです。

「米ちゃん、何してんの?」「もっと出さないと!」

ゆりさんは、きっと私が隠している “ 何か “ を、見透かしていたのでしょう。
こうして「ゆりさんと話せるチャンス」を掴んだ私は、また何かが変わっていくのを強く感じていました。

【5、私にとっての「ゆりさん」の存在】

ゆりさんから、いただいた言葉の数々は、決して甘いものではありませんでした。
けれど、鋭く尖った言葉ではなく、その言葉によって「本来の自分を引き出してくれる」と感じた私は、ありのままの自分を表現することができたのです。

ぶら下がりが終了し、ホテルに向かっている途中、ゆりさんから突然の連絡。
「5分後に、下に集合ね」

私には、行く以外の選択肢がありませんでした。
どうして、ここまで私に寄り添ってくれるのだろう?どうして私なんだろう?
そんな疑問を浮かべながらも、ぶら下がりでの、ゆりさんが掛けてくださった言葉を思い返していました。

そして「 ゆりさんと2人きりで話すチャンスなど、この先ない」 と首を縦に振り、私は歩き出したのです。
心の奥底に眠る本音を話しながら、ゆりさんと共に次の店へ向かうと、先ほどとは違うOGメンバーが集まっていました。

【6、それぞれの「想い」】

そこでは、Beauty Japan運営の方々の、あたたかすぎる「BJファイナリストへ想い」を、聞くことができました。

この想いは、「ぶら下がり」に参加できなければ、耳にすることができなかったもの。
そして「ぶら下がり」に参加したからこそ、今聞いている運営の方々の話も、深く深く私の中に沁み込んでいくんだと、静かに感じたのです。

念願のゆりさんとの対話により受け取った多くのもの。
そして、Beauty Japan運営の方々の、あたたかすぎる「BJファイナリストへ想い」を聞けたことにより、私の中で「必ず気持ちに応えたい」という強い想いが芽生えていました。

【7、「ぶら下がり」を経て」

「ぶら下がり」は、一見、選ばれた人のみ参加できる「絶好のチャンス」と思いがちですが、ただ自分をアピールするだけではなく、インスペ以上に、振る舞いや在り方そのものを見られている場だと考えています。

距離が遠いと、声を張らなければ自分の姿は隠れてしまう。そして、失敗しても意外と見えてはいない。
一方で距離が近いと、声を張らずとも自分の姿は見えている。そして、わずかな失敗さえも相手には見えてしまうのです。

Beauty Japan挑戦中の普段の日常が前者だと仮定すると、「ぶら下がり」は100%後者となります。
常に「本来の自分」を試されているため、自身のアピールを思う存分できる一方で、偽っている部分も見透かされてしまう。

この、究極の「ぶら下がり」に、本来の自分で参加できるのか。
例えネガティブな自分が見えたとしても、カバーできるほどの魅力を持ち合わせているのだろうか。

そんなことを試されている会だと、私は思うのです。

「ぶら下がり」に招かれたからといって、野放しに喜んではいけない。
その先を常に見据えて、偽らず、どう自分を表現できるかが鍵となってくるのです。

ファイナリストなら誰もが参加したいと思う「ぶら下がり」
憧れの場所に到達してゴールと思っているならば、大間違いなのです。

きっとそれは、日本大会グランプリと重ね合わせることもできると考えます。
ゴールに見えるものは、通過点であり、新しいスタートにすぎないのかもしれない。

辿り着いた先で、自分の評価を上げるのも下げるのも、全ては自分次第。
喜び、安堵する暇など1秒だって、ないのです。

私は、10月に行われる3回目のインスペと「ぶら下がり」に向かって、今日も邁進し続けます。

これが、私が経験した「ぶら下がり」の実録であり、Beauty Japanに捧げる想いの全てなのです。

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