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汗と血と硝煙の似合うスターたち :男優編 ~ 林冬子に倣って②
最初に
あらためて、「林冬子に倣って」の意味を伝えておきます:
80年代、芳賀書店より出版された「激動する'60年代~男ベスト60」という映画本は、主に60年代の映画で活躍した欧米映画スター男優たちの特集版で、林冬子という方の編集・執筆でした。この本の最大の魅力は、林冬子さんによる、俳優たちの特徴を的確に分析し、女性ならではの視点で彼らの魅力を見事に描写した点です。
たとえば、スター男優たち
汗と血と硝煙の似合うスターたち:女優編 ~ 林冬子に倣って
80年代、芳賀書店より出版されていたシネアルバム・シリーズで、「激動する'60年代~男ベスト60」(責任編集・林冬子)という映画本がありました。主に60年代の映画で活躍していた欧米映画スター男優たちの特集版で、林冬子という方の単独執筆です。
この本の最大の魅力は、林冬子という執筆者による、各俳優たちの個性や特徴の的確な分析・分類力と、彼らの魅力を女性ならではの視点で見事に描写した筆致力です。
青の連想 :恋、絵、色、詩 など 人生は理解すべきものにあらず
はじめに「青」について
英語で「青」は “ blue ” を典型に、inndigo、navy cyan、 aqua など数多くあるように、日本語でも紺色、藍色、空色のように、たくさんの青系色の表記名があります。
そこで、この記事では、日本語で示す「藍色=少し緑がかった青」、「紺色=少し紫がかった濃い青」中心に、それに似た青色系全体を「青」とまとめて表記しています。
「インディゴの恋人」
長さ2mの連作を創る:最先端科学に触発され、フィギュア素材も活用
来場者の質問:
最初のとっかかりをどうしたらいいのですか?
会場にお見えになった来場者や寄せ書き帳への書き込みでよく質問されていたのが、「最初のとっかかりをどうしたらいいのか、何から始めたらいいのか、わからない」、ということでした。画家であるなら、「白いキャンパスに描く最初の一塗りはどこから始めたらいいのか」、ということです。
以前の話ですが、2017年10月倉敷市立美術館での個展を目標に、そ
富士フイルムフォトサロンで個展 :大事なのは、その写真に物語があるかどうか
画廊ではない、美術館でもない場所で
個展をしたい
2014年当時、公立美術館での個展もすでに6回と数をこなしてくると、ちょっと飽きが生じて、変化を求めたくなる癖のある私が思いついたのが、全国に5拠点ある富士フイルムフォトサロンのうち、福岡サロンで個展をすることでした。
ただ相手は、世界規模のシェアを誇っていたフィルムメーカー:FUJI FILMです、合成加工ばかりの私のような作風は好まれないだろ
NHKドラマ:サスペンス&ミステリー 2015 ~
前回、ミステリーとサスペンスの違いを、こうまとめました;
ミステリー:謎解きの過程に焦点を当てた作品(犯人探し中心)
サスペンス:恐怖や不安に焦点を当てた作品(犯人のアリバイ崩し中心)
ただ実際の番組では、サスペンス&ミステリー両方の要素ありというドラマが多いと思います。
また、お気に入りドラマを選ぶ基準を以下のように4つ決めました;
・サスペンスかミステリーいずれかのドラマ
・201
日本のTVサスペンス&ミステリードラマ :民放編
そもそも、サスペンスとミステリーの違い
ネットでいろいろと調べましたが、釈然としないコメントが多く、作品の区分けも筆者によって食い違っています。ただ、大まかには次のような区別でかまわないのではと思います、
ミステリー:
謎解きの過程に焦点を当てた作品(犯人探し中心)
サスペンス:
恐怖や不安に焦点を当てた作品(犯人のアリバイ崩し中心)
ただ実際の番組では、サスペンス&ミステリー両方の要素あり
TV放映で海外ミステリードラマを楽しむ人たちへ 2024
最初に4つのお断り
・記事タイトルの「人たちへ」とは、ネット配信の動画を鑑賞するタイプ以外の人たちを主に指しています。
・私は、WOWOW やスカパー、huluやnetflixなどの有料動画配信サービスには加入せず、地デジ・BSでテレビ放映されたものだけを視聴しています。
・韓国や中国などのアジア系ドラマはほとんど見ていません。
・アメリカのドラマは、俳優に魅力がないか、謀略系アクションが
光るオブジェ、肖像権、顔のぼかし :幻の光景を求めて8
コロナ禍に入って「おうち時間」が増えると、過去に撮り貯めた画像や、収集したオブジェを使った新作を考えていました。
収集したオブジェ
観光地や街にある雑貨屋に何気なく立ち寄ると、実用性は全くないけれどキラキラ光るガラス細工や不思議な形態のオブジェに目がゆき、ついつい衝動買いしていました。
たとえば、次のようなオブジェたち:
コロナ禍は、これらを素材として取り入れた作品を創ろうと、いろいろ試作
あまり語られない、タルコフスキー映画に出演した俳優たち
2回続けて映画監督アンドレイ・タルコフスキーについて触れてきましたが、今回は他の方の文章ではあまり言及のなさそうな、タルコフスキー映画に登場した印象深い俳優たちに触れてみようと思います。
隠微で謎めいた表情の奥によぎる女の性(さが)
~ マルガリータ・テレホワ Margarita Terekhova
最初に取り上げるのは、「鏡」で母親を演じた女優マルガリータ・テレホワ。映画の中では、主人公の少
タルコフスキー自ら「鏡」について語る :星や海を見るように、ただひたすら見てほしい
長い前置きです
あの「本」があれば、すべて解明した!
かなり昔のことですが、タルコフスキー映画「鏡」のある場面についてあれこれ考え巡らしたことがありました。
映画の中で「紙吹雪の舞う街頭を軍隊が凱旋行進をしている」ように見える記録フィルムが挟み込まれるのですが、映画の時代背景として独ソ戦も描かれていたので、その「軍隊」をナチスドイツだと勝手に思い込んでいましたが、確証は何もありませんでした。
タルコフスキー「鏡」2024 :危うく死に誘う恍惚 心身を静かに襲う共振
2022年英国映画協会ランキング100で「鏡」が第8位!
英国映画協会( British Film Institute、BFI)が10年ごとに実施、その最新である2022年度版、世界各国の映画監督480人の投票による名作映画ランキング・ベスト100があります。
それによると第1位は、スタンリー・キューブリック監督「2001年宇宙の旅」。ちなみに10年前の2012年は、何と、小津安二郎「東京物語」
天と地を行き交う響き : J・マクラフリン:ギターとインド楽器の饗宴
前置き
月がささやき 石が吠える ~ 長谷川時夫という実在
2024年2月4日NHK・ETVで放映され、興味本位に録画していて、後日に見ると、その人物の生きる「世界」に圧倒されました★!☆
この人物のことを述べるのが今回の記事の趣旨ではないのですが、NHK・HPの番組紹介を要約引用しておきます;
なお、長谷川さんは、インドの民芸画を収集し、自らも重機を繰り出して廃校になった現地の小学校を改修
男になる話、女である話 ~ 映画「シベールの日曜日」に思う
「元祖ロリコン映画」ではない
今となっては、往年の名画とも言うべき「シベールの日曜日」というフランス映画がありました。1962年ヴェネツィア国際映画祭にて審査員特別賞、翌1963年にはアカデミー外国語映画賞を受賞していますので、当時は相当な話題を呼んだはずです。
今でもここニッポンでは、この映画を「元祖ロリコン物」と揶揄する人がおられますが、そのような「狭い領域」だけに収まるレベルの作品ではない