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特にセンセーショナルなニュースについて、検証は大事だと思う

今日は、一日良いお天気に恵まれました。気温も上がり、夏の気配が少しずつ濃度を高めているのを感じます。職場のエアコンも冷房がデフォルトになりつつありますね。

さて、……。

ロシアとウクライナの戦闘状態については、その始まりから2年3ヶ月目になっている。現状は一進一退のまま膠着、少なくとも私はそのように認識している。

これに関わりふと思い出したのだけど、あなたはざっくり2年前に以下のような記事が出ていたことを記憶しておられるだろうか。


これは、この戦闘状態に至った年の6月の記事である。まだ、ロシアの攻撃開始から3ヶ月しか経たない頃のもの。なお、読売新聞の記事を引用させてもらっているが、読売新聞についてどうこう言うつもりはない。

ただ、このニュースでプーチン大統領の余命が旦夕に迫っているように受け止めた人も多かったのではないか。よく読めばラブロフ外相が否定しているのにも関わらずに、である。

実際はその後約2年経って、プーチン大統領が特に病気であったと思われる状況にはなっていない。普通に生活していると認識している。

ガンの治療はエイヤーでできるものではない。基本的な治療法を思い浮かべると、患部の切除にしても放射線治療にしても化学療法にしても、いずれも数日で完治することはない。

ごく初期のものであれば切除すれば終わりだけど、その状態では自覚症状がない方が多い。普通なら気付かないのではないか。また、もう少しステージが進んでいると、手術で患部が切除できても、施術後しばらくは経過観察が必須である。また実際に再発することも少なくない。

プーチン大統領はこの2年間で特段休むようなこともなかったと記憶している。となると、引用したこのニュースは結果的に信憑性が低いものであったと言わざるを得ない。

人はどうしても自分が思いたいように考え、それを補強するニュースに飛びつく傾向がある。本件はまさにその類いだったのではないかと思っているのだけど、いかがだろうか。

センセーショナルなニュースもその後の動向をキチンと把握し検証することって大事だと改めて感じる。そして、今後情報収集を行う際にはこのようなことがあったと自戒するのを忘れてはならないと改めて認識した次第。

現状を見る限り、この戦闘状態においてはロシア・ウクライナ双方とも得るものがないまま戦いが継続している。一人の人間として、一刻も早い和平への道が開かれることを切に願っている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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