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キャスター付き家具って本当に要ります?

今日は風が強く吹きました。せっかく気温が上がったのに肌寒く感じるくらいだったのが残念です。

さて、……。

通販サイト等での商品紹介で、「キャスター付き」という文言がすごいメリットのように書かれていることが多い。でも、あなたは商品を購入するにあたり、キャスター付きであることを決め手として購入を決めた経験がどれくらいあるだろうか?

言うまでもなく、運ぶことを前提とした商品であればそれはあるだろう。キッチンワゴンや配膳カートと呼ばれる製品は、一度に多量の食事をこぼさずに運ぶために作られたもの。当然キャスターが付いているし、ないと困る。

でも、パソコンデスクや椅子、メタルラック等について、キャスターって本当に使っているだろうか。一度設営したら、そう簡単には動かさないことの方が多いのではないか。

なぜこんなことをお伺いしているのかというと、キャスターの車輪は大抵プラスチックでできている。従って、床に対しては円の一部でしか接しないことになる。この状態は、ごく一部の接地箇所に商品の重みを預けるということ。

このことを置かれる床の視点で見ると、接地箇所に過大な力を加えられることになる。床がPタイルやコンクリートであればその力にも耐えられるが、木の場合は重さに負けてへこむ、くぼむ、傷つくということが起こり得る。

私は家のPCデスクの足に付いているキャスターに対しては厚いゴムマットを置いている。また、椅子については、床面保護用のマットを敷いている。

椅子はともかく机は基本的に動かさない。結局動かさないものが多いのであれば、あえてキャスターを付ける必要はないし、床面保護を考えるなら、今の安っぽいプラスチックのキャスターではなく、価格は上がるがゴム製の大きな車輪のものを付けるべき。

そういうことを考えない売り方も、そろそろ転換すべき時期にきていると思う。

ちなみに床面保護のマットを敷くと、床暖房の効率はそれだけ低下する。床からの熱の放出を妨げることに直結してしまうのだから当然である。

床暖房に対応した床面保護マットというのがあればよいのだけど、寡聞にして聞かない。もしご存じの方がいたら、ご紹介願いたい(真面目に)。

すごく価値がありそうな宣伝文句も、本当にそうなのか、それが役に立つのかを自分で判断することはとても大切ではなかろうか。

キャスターのない家具の底に床キズ防止用のフェルトを貼りながら、そんなことを考えてしまった。

お読み頂き、ありがとうございました。

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