永久欠番のあなたへ | #青ブラ文学部
我が家では、家族で同じ日用品を使用する時に番号を書いて区別している。
1.お父さん
2.お母さん
3.わたし
歯ブラシや歯磨き用コップは色分けしているけれど、なぜか番号も書いておく。
1.青
2.白
3.ピンク
ある日、お父さんが脳梗塞で倒れてあっという間に天国へと旅立ってしまった。
日用品は3つから2つになり、1番が書かれることはなくなった。
歯ブラシも2の白と3のピンクだけが洗面台に並んでいる。
永久欠番 『1』
この家で1番を書くことはもうない。
わたしが結婚して家庭を持つことになったら、新しい家庭でも番号を書いて区別しよう。
その時、わたしは2番になる。
子どもができたら、3番、4番…
結婚できるかわからないけどね!
あはは
(おわり)
青ブラ文学部の企画に参加しました。
山根あきらさん
いつもありがとうございます。
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