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10万個の子宮

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平凡社版の『10万個の子宮 あの痙攣は子宮頸がんワクチンの副反応なのか』の全文に加え、本書ができるまでのいきさつをつづった「10万個の子宮ができるまで」、「ジョン・マドックス賞ス… もっと読む
子宮頸がんワクチン問題について科学と社会学の視点から包括的に書いた本はこの1冊だけ、類書はありませ… もっと詳しく
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#子宮頸がんワクチン問題

はじめに

「僕たち日本人の医者だけ、あとどのくらい子宮を掘り続ければいいんですか?」 筆者の母校、北海道大学での講演会で、最前列の隅にいた若い産婦人科医がした質問だ。 子宮を掘る 、つまり、子宮を摘出するということ。 日本では毎年、子宮頸がんによって3000の命と1万の子宮が失われている。世界では毎年、53万人が新規に発症し、27万人が命を落とすと言われる。 けれども今は子宮頸がんを予防するワクチンがあり、世界130カ国以上で使われている。近い将来、ワクチン接種率を上げた国では

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序章 並べられた 子どもたち

車椅子の少女たち

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第 1 章 子宮頸がん ワクチン問題 とは何か

「やりたかったことを奪われた」少女ばかり

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名古屋市の調査結果と、メディアの曲解【第2章 サイエンスが 暴いた捏造】①

名古屋市の7万人調査

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捏造発覚【第2章 サイエンスが暴いた捏造】③

3.16「NEWS23」の報道

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科学を伝える【第3章 子宮頸がん ワクチン問題の 社会学】①

書く人と書かれる人

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終章 母と子

それでも魔法を信じたい

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あとがき

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子宮頸がんワクチン問題関連年表

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『10万個の子宮』のできるまで

ジョン・マドックス賞受賞式のためロンドンへと向かう1週間ほど前、2017年11月下旬のこと。私は恵比寿のカフェである男性と会っていた。 「お願いだから出してください」 イエスともノーとも言わない男性にしびれを切らした私は、知らぬ間に自分から別の話題にふっていたのだろう。男性は、「タラブックスって知りませんか。きっと見たことはあると思うんだけど」と言った。 インドに手刷りの美しい本を作っているタラブックスという小さい出版社がある。男性の会社も今度、そのタラブックスに頼んで

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