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Day2【Aalt大学講義+Maria01】

今日は青空が見える明るい日でした!
フィンランドでは天気が良い日ほど気温が下がるため、最高気温は−9°!

アアルト大学

フィンランドの中のアアルト大学

東アジアからヨーロッパへの玄関口となるフィンランドは、幸福度6年連続世界No.1に選ばれている一方、成長率が21%と高く、イノベーションが多く生まれ続けている国です。高税率・高福祉として知られていますが、法人税は20%とと他のヨーロッパ諸国に比べて低く、これがさまざまなスタートアップの成長に大きく影響しています。
フィンランドのスタートアップの50%はアアルト大学から生まれており、北欧のスタンフォードとも言われています。

エスポー市のイノベーションコミュニティ

ヘルシンキ市から鉄道で10分ほどのところに位置するエスポー市は、フィンランドの大企業や研究機関が集まる主要都市で、ヨーロッパの中でも大きな存在感を持っています。startup saunaといったコワーキングスペースや起業家コミュニティなども充実しており、学生が挑戦しやすい環境が整っています。そんなエスポー市の3つのポイントについてご紹介いただきました。

①システミック・イノベーションのための最も密度の高いエコシステム
②1人あたりの環境貢献度が高い
③組織と個人の価値観のギャップが最小

日本とは対照的に、フィンランドはローヒエラルキーな社会にあります。
学生の間にも、生物学専攻とアート専攻の学生が共同でモノづくり学ぶ機会が多く、分野を超えたラディカルなコラボレーションを大切にする姿勢があります。
社内でのパーパスの共有はもちろん、国民・企業がフィンランドという国の福祉・平等精神の価値観を共有しています。

平日5時に退社や育児後の仕事復帰サポートなどを通じ、
休むことも大切とされるウェルビーイングな社会です。
また、フィンランド国内の課題解決のみならず、
世界が必要としているイノベーションを起こすことを目標にしています。
このような好循環の一因は、国民の多くが未来志向であり、政府のことを信頼しているからこそスタートアップへの投資も可能になるからで、フィンランドはそういった国民の様子を理解した上での良い決断をしたと言えます。

伝統的なメディアをデジタル技術で変革する

2限目の講師は、Briifの創業者でありCOOのJohanna Nurminenさん。

北欧ではポッドキャストを中心としたオーディオに対して関心が高いです。
その一方、雑誌など紙媒体のメディアは岐路に立たされており、現在の形で今後も成長を続けていくのは難しいと考えられています。そのため、Briifではオーディオによるメディアのデジタルプラットフォームを開発しています。

創業によって学んだことも教えてくださいました。

・常に判断を早く、MVPを作りフィードバックをもらう
・ヴィジョンを明確にして、そこに集中し続ける
・VCではなく、自分たちの決断であることを忘れない
・優先順位を大切にする
・創業者にとって、会社だけがあなたのアイデンティティではない
・全てのことは、あなたが想像するより時間がかかる

Johannaさんがなぜ起業家でいるのかについてもお話しいただきました。

4ヶ月で、それまでの4年間より多くの学びができる。
失敗を恐れなくて良い、それは人生のほんの一部でしかない。
自由で柔軟性があり、仲間も自分で選ぶことができる。

Maria01

フィンランドのスタートアップエコシステムの中核となっているMaria01は起業家たちが集うインキュベーション施設で、病院を改装して作られたそうです。ジムやサウナも併設していて、アイデアがどんどん溢れてきそうな雰囲気でした!

ビリヤード場

ヘルシンキの起業家たちから

あなたが情熱を持って取り組めることを見つけることが大切、
商品を買ってくれる人がいることを確認することが必要、
自分とは反対のスキルや考え方を持つ仲間に出会う、
とのアドバイスをいただきました。


Angry Birdsはなぜ上手くいったのか?

大人気ゲームAngry Birdsの創設者であるピーターさんが講演をしてくださいました。
名前の付け方について、Angry Birdsは人が々耳にしたときに『なぜ鳥が起こっているのだろう?』と自然に疑問を浮かばせます。名前が記憶に残り、アプリのダウンロードに繋がるそうです。名前ひとつをとっても、工夫が凝らされており、とても大事なことだと思いました。
また、考えすぎずに、まずはやってみること、自分で動くことを忘れずにと伝えてくださいました。


Moi moi!
(さようなら!)


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