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食べて世界が広がる居場所。

Bonjour, Como ça va?

6/18にOHAOプロジェクトが企画した、スイスの食文化を学ぶこども食堂に参加しました!スイス大使館やチーズ料理屋などの協力のもと、東京・芝浦で開催されました。素敵な時間をありがとうございました!

スイス大使館から

まずはスイスについての紹介。
今回いらしてくれた大使館のお二人は、ともにフランス語圏出身で日本語もペラペラ。私自身フランス語を独学で始めていたこともあり、冒頭の挨拶はいつもと変わった様子にしてみました!
公用語が4つ(ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語)もあるスイスでは、言語が違う出身の間での会話は英語で行われることも多いそう!
お二人もドイツ語は苦手だとおっしゃっていました。

こどもたちに「スイスといえば?」と問いかけると、チーズ!チョコレート!といった声が。険しいアルプスに囲まれたスイスでは、食文化にも工夫がたくさん詰まっています。例えば今回作ったパンプディングは、元々寒さや日が経って固くなってしまったパンを美味しくいただくために生まれたスイーツ。バレー州名産のアプリコットと合わせて、お腹いっぱい食べられるレシピも教えていただきました!

パンプディング

そして、スイスはイノベーションの国。
2025大阪万博に向けて、全く新しい建築などさまざまな研究が進められているそうです。私は特に、チューリッヒ工科大と東大による、日本の伝統的な建築用法を取り入れたアート作品が印象的でした。

お食事の時間

そして今回のメイン、チーズフォンデュ作りタイム!
3種類のチーズを溶かしながら混ぜ合わせると美味しそうな香りが漂ってきます。焦げないように火の調節をするのが難しい…!バケットやポテトを串に刺し、チーズをたっぷりつけてからいただきます。温かさを保ってくれる専用のコップはキャンドルが隠れてとても可愛いかった!!

チーズフォンデュ

↓こちらのチーズ専門店が協力してくださいました~

OHAOプロジェクトとは

代表を務める諏江さんは、救急の看護師。
コロナの混乱のなか、患者として出会った赤ちゃんの微笑みを忘れられず、里親になろうと決意しました。しかし、先の見えないほどのハードルに
『もっとほかのことが必要なんじゃないか…』と考え始めます。思いついたのは、だれもが手を取り合って助け合える居場所を創ること。それから2年、今ではリトアニアやケニアなど各国の大使館から協力を得ながら、異文化交流の場でもある子ども食堂を運営されています。

感想

OHAOキッチンは、こども食堂だからこそのを一番感じた場所でした。
私自身、小学生の頃からお世話になっていたため、『家庭でも学校でもない第3の居場所』ということは実感していましたし、世の中にイメージのアップデートをしてほしいと思ってトークセッション開催などに取り組んできました。それでも、こども食堂がこんなに新しい学びの場になるとは驚きでした。料理を通して、その国の地理や歴史はもちろん、大切にしていることがわかりました。スイスは寒くて険しい気候がゆえ、保存がきく食文化が発展し、海に囲まれていないからこそ海洋貿易の代わりになるようなテクノロジーや金融大国としての地位を築いたこと。制約をイノヴェーションの原動力と捉え、ほかにない発想で価値を生み出す姿勢が印象的です。

社会のセーフティネットといわれるこども食堂は、食事や居場所といった基本的な社会権を補うだけでなく、こどもたちに『学校外の学びのきっかけ』を与えてくれているのではないでしょうか。日々の生活はすべて学びにつながる、と私が気が付けたのはここ最近のことでした。すぐそばにあって、それでも”いつも”とは違う体験を魅せてくれるこども食堂には、学ぶ材料は十分そろています。私はその環境を生かして、こどもたちが自ら発見できるようなサポートをできたらと思います。



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