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サッカーから広がる世界 in India

こんにちは!
先日インドで子どもたちにサッカーを教えている萩原望さんとお話したのでその時に教えていただいたインドのことについてご紹介します!デリーからオンラインで繋いでいただきました〜

ありがとうございました!

萩原さんについて

ずっとサッカーを続けられてきたものの国際協力の道に興味を持たれてNGOなどでも活動されてきました。
現在は会計機関に勤めながら、サッカースクールを立ち上げ、サッカーを通じで子どもたちを取り巻く問題を解決しようとしています。

インドの社会問題について

貧困は農村と都市スラムの二つに分けられ、抱える問題が少しずつ違ってきます。
まず、インドの人口7割は農業従事者ですが、彼らはカーストの低い位置にいることが多く、教育や収入の機会が少なくなってしまいがちです。職業も親からその子どもへと引き継がれることが基本で、アルコール中毒の両親を支えるために学校に行けなくなってしまう子もいます。特に女の子は家事を任されることが当たり前で男尊女卑のような価値観が根付いてしまっていました。萩原さんのサッカーチーム、FC Nonoでは農村部の子どもたちを中心にスクールを開催し、サッカーを続ける環境のサポートとして栄養失調や薬物などの問題にもアプローチをされています。

一方、都市スラムには農村から出稼ぎに来た人など様々な環境があります。情報が溢れ、世界を知ることはできますが、物価は高くて生活が難しくなってしまいます。農村では何かしら食べられるものがあるようなので。お話の中でちょうど萩原さんの向かいのお家が建てられている様子を見せていただきました。子どもを抱いてサリーの裾を気にしながら家を出てくる女性とヘルメットを被り工事に没頭する男性が、早口で何か会話をしているところです。インドでは全土で建設ラッシュが相次ぎ、著しい経済成長を感じさせます。その反面、『日本の中に東京とアフリカがある』と表現されるほどの極端な格差が目の前にあり、取り残される人の環境にはまだまだ不安が残ります。

ビハール州とは?

萩原さんの活動されるビハール州についても簡単にお聞きしました。北東部(コルカタとデリーの間)に位置し、インドの中でも貧しい州と言われています。その要因はアウトオブカースト割合高・政治腐敗・資源が乏しい・人材流出など様々ですが、「インフラさえ整ったら…」と仰っていました。人口が(労働力)があって尚且つ低賃金のビハール州はインドの工場のような存在になれるかもしれないそうです。

萩原さんが大切にしていること

インドの貧困層には『もらい慣れている』という人が多いそうです。これはいわゆる先進国からの支援を指し、そのためFC Nonoでは子どもたちに努力が報われる成功体験を創ろうとしています。例えばサッカーチームに入りたい子どもは、誰でもシューズやボールなどの用具がもらえるわけではありません。一定の回数の練習に休まず参加して、いくつかの課題をクリアすることで少しずつ自分の力で手に入れていきます。ちなみに今は日本からの寄付を募集しているそうです。


私が考えたこと

世界の中で着実に存在感を増していることを知っていても、どんなところなのか形すら捉えられていなかったインドが少しずつ見えてきた気がしています。人々のエネルギーが比べ物にならないほどすごいというお話がとても印象的でした。確かにインド人の英語の先生はどなたもとにかく明るくて、あなたに伝えたいことがありすぎる!という雰囲気を持っていらっしゃるな〜と思い出しました。

また、私自身サッカーが大好きでプレイヤーだったこともあり、女の子もサッカーを練習しているということがとても嬉しく思いました。練習に参加するためにお母さんを説得しなければならないときは、萩原さんも一緒に家事を手伝って信頼関係を作っているそうです。

今まで、誰かのために尽くせることは素敵だなと思う反面、自分だったらいつまで続けられるのかと少し遠くから眺めていた部分もあり、
『元の生活と比較してなど苦しくなった時にモチベーションを保つには?』と聞いてしまいました。すると、
『仕事の中で自分にしかできないことが”価値”であって社会に出るまでわからないミッションとかもある。それに出会えるまでは定めすぎずにいいんだよ』ととても励みになるお言葉をくださり、自分と人とを比較するということはできないことなのだと改めて教えていただきました。これからは自分の中に持っている価値観を少しずつでも変えてくれそうな世界を探してどんどん飛び込んでみたいと思います。

最後に私自身の興味から、ベジタリアンが多く、代替肉が普及しているというお話も聞きました。実際に商品を見せていただき、250gで100円以下という衝撃の価格に驚きました。インドに行くことができたらスーパーを散歩しているだけで発見が多くありそうです。14歳のうちに見に行きたい!という想いがさらに強まりました。


改めてインドからお話をしてくださった萩原さん、
貴重な機会を作ってくださった丹治大佑さん、
インドと丹治さんを紹介してくれたニャットくん、
本当にありがとうございました!!
(人の繋がりってすごいですね!)


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