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『#春から立教』第5話(最終話)

「ただいまより2025年度、学位授与式を執り行います。」

暖かい風がやっと春の香りを運んできた今日、僕はこの大学を卒業する。
思えば自由そうな校風に何となく惹かれ入ったこの大学だが、その選択は絶対に間違っていなかったと今では自信を持って言える。

この4年間、コロナに翻弄されながらも、教科書には載っていないたくさんのことを吸収し成長できたし、サークルで出来た大切な仲間との思い出は数え切れない。
僕の大学生活は、言うなれば「最高」そのものであったと、綺麗な校舎と桜を見上げながら感じている。

その最初のきっかけは、思い返してみればやっぱりGL101なのかもしれない。
入学したての頃、やはり何も分からないまま取ってみたGL101は、制服を脱ぎたての僕を大きく変えてくれた。

自信がなく、いつも自分のことで精一杯だった僕が、他者や周りを見られるようになった。

まずは、いつも人任せだった僕が、自分もグループの一員として何かしらのアクションをするようになった。そうすると、みんなの長所が見えてきた。
自然と自分の良さも見つけ自信がつき、ふっきれて、自己開示ができるようになった。
気づくと僕は、沢山の経験や仲間に恵まれていた。

以前の僕なら、この後の謝恩会の幹事など絶対にしなかっただろう。
もしかすると参加すら迷っていたかもしれない。


「あ、いたいた!卒業おめでとうございます!!!」

「!!!!なんでみんないるの!?ありがとう笑」
僕の担当クラスの受講生たちだった。そう、僕はあの後GL101のSAをやっていた。彼らはその時の可愛い受講生たちだ。

「僕らのSAのハレの日ですもん!そりゃ来ちゃいますよ〜!あの時はありがとうございました。僕らもいま、それぞれ自分らしいリーダーシップで、色々頑張ってます!僕は特に就活ですかね笑」
「私はこの春から留学頑張ってきます!」
「僕は先月から代替わってサー長になったんですよ。これからめちゃめちゃ楽しみです!」

GL101を取って本当に良かった。みんなのキラキラした顔を見ながら改めて実感していた。


最後に、これを読んでくれているみんなに伝えたいことがある。
今はリーダーシップなんて身近ではない言葉かもしれないけれど、みんなの中には必ず、みんなにしかないリーダーシップがある。それを見つけると、新しい自分と最高の仲間に出会うことができる。これは宣伝の謳い文句などではなく、僕のありのままの実体験からの言葉だ。
ぜひこの言葉を実感してくれる人が、たくさん増えてくれれば嬉しいと思う。


【コラム】
こんにちは!GL101SAのさのたくです!第2話ぶりですね!!さて、この第5話で「#春から立教物語」は最終話となります、、
ここまでついてきてくれた方々!!ほんとうにありがとうございます^^

リーダーシップを学び、新しい自分に気づき始めた「僕」の将来が気になりますね!!
将来には不安がつきものですが、新しい自分を発見する日々は、
とてもワクワクするものに思えませんか?!

ここまで読んできてくれた人の中には、このお話のモチーフが誰なのか、
そもそもいるのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、このお話は僕の体験談を軸に作りました!
つまり!『僕』は僕だったというわけです。

実際にGL101の受講生だったときに思っていたことを、ありのまま伝えたいと思いこの物語を書きました。
上手く伝えられたかな?!
正直なところ、僕は、あまり満足していません、、
なぜなら、実際には文字では伝わらないような葛藤や感動、また僕一人の物語としては書くことのできなかった、仲間の物語があるからです。
だから、みなさんが体験するものは、この物語とは全然違うものになるかもしれません。

一人一人に異なるストーリーがあって、自分だけの体験があります。
そのため、主人公はあなた自身です。

SA/CAの私たちは、ときにはそのストーリーを照らす光として、ときにはともに走る併走者として、全力でみなさんと関わっていきます。

GL101を通して、新しい自分を発見する日々を、ぜひ送ってください^^
4月に皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!