転職ほやほや夫婦がマンションを買った話⑭

前稿では、私がマンション探しにちょっと疲れてしまったときのことについて書きました。

疲れた、とはいいつつ、検討エリア内の新築について話を聞きに行ってみたり(その話については後日別途書きます)、SUUMOサーフィンを続けたりしていたところ、先日内見した埼玉県内のマンションと同じエリアにある駅近大規模マンションの一室が値下げされ、5980万円で売りに出ているのを発見しました。
すんでの営業さんもそろそろ買い時、とイチオシの物件です。
さっそく妻に話したところ、内見はしてみたい、という返事をもらい、日程を調整いただくことになりました。
そしてさらに数日後、内見予定を入れようとしていたマンションの近隣に建っている、築15年ほどでやや古めの駅近マンションが、ひっそり三井のリハウスにだけ掲載されているのを偶然発見しました。
価格はなんと5000万円台前半!
これは買いなのではないかと思い、さっそく妻にここも内見しないか?と質問したところ、こちらもOKをもらうことができました。

2023年現在から見て築15年前後のマンションは建築費が低い時期に建設されており、一般的には仕様が良いことが多いのです。
実際、このマンションもディスポーザーなしとはいえ、花台、ポーチ、両側逆梁アウトフレーム、少し時代を感じるけど如何にも高級そうな建具…と魅力たっぷりです。
築年数は倍半分ほど違いますが、その分を仕様の良さでカバーできるなら、良い買い物になり得ると思いました。
何より、元々見に行こうとしていたところよりやや狭いとはいえ、1割以上安いのです。
少し自分たち好みにリフォームしても、総額6000万円以内に収まりそうです。
妻は価格、駅の近さと向き(真南)には納得はしたものの、エントランスの雰囲気などから漂う「ひと昔前感」は少し気になるようで、そこを内見で確認しよう、と決めました。
ここにきてようやく、だいぶ妻もマンションに興味関心が出てきたようでした。
それだけでもまた一歩前進です。
さっそくすんでの営業さんに内見をセッティングしてもらいました。

内見を迎えるにあたってあらかじめ、最後の確認として23区内、6000万円で買える物件を一通り妻に紹介しておくことにしました。
あとからお互い「やっぱり東京23区内がよかった」となることは避けたかったので、最後の最後のつもりで意識のすり合わせです。
シティテラス成増、ブリリアときわ台ソライエレジデンス、スカイティアラ…
名だたる「23区内城北の6000万円で買える優良マンション」を一通り紹介しましたが、妻にはあまり響かないようです。
「私は東京23区内にこだわって駅から10分も歩いたり、周りに自分の好きなスーパーやドラッグストアがなかったりするくらいなら、埼玉、というか〇〇(内見予定のマンションがある街)に住みたいな」
この一言で全てが決まりました。
「己の荒川を越える!(???)」
(つづく)

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