転職ほやほや夫婦がマンションを買った話⑨

前稿では、予算内に収まる物件がなかなか妻のお眼鏡に叶わず、困ってしまったことについて書きました。

色々見た結果、6000万円を予算のMAXとすると、70平米築浅(築10年前後)3LDK(かつ1階はNG)では
1.練馬区、板橋区内や埼玉の人気駅(浦和、大宮、川口etc)最寄りで駅徒歩10分程度
2.埼玉のやや人気駅(北浦和、志木etc)で徒歩5分圏内
のどちらかを選ぶことになると思われました。
練馬区、板橋区内や埼玉の人気駅、かつ駅近にこだわるなら、1階がダメなら築浅を諦めるか、面積を60平米代前半まで妥協するか、になりそうです。
もし1にこだわるのなら、まだ子供がいるわけでもなく、今後もそこまで作る見込みがないので、面積は諦めてもいいのかな?等と思い始めたそんな冬のある日、住んでいた志村坂上の賃貸マンションの隣にある分譲マンションの狭めの一室が、5000万円台前半で売りに出ました。

その分譲マンションは引っ越してきた時に、あたり一帯でも目立つ良いマンションだなと感じていたところでした。
少し調べてみると、新築分譲時にはあのマンマニさんが大絶賛されていたようです。
あれだけマンションに詳しいマンマニさんが大絶賛されているのだから、ハズレはないだろうと思いました。
また、そういう記事が出ているという事実は、将来的に売却を考えた時にプラスになりそうだと思いました。
さっそく妻に内見を打診したところ、前向きではなかったものの、隣ならまあ構わないよ、という反応。
狭さと向き(ほぼ北)が懸念ではありましたが、見てみて呑めるなら良い買い物に思えます。
急いで仲介さんに電話を入れて内見を予約しました。

内見当日、やってきたのは明るいブルーのスーツをビシッと着こなした小麦肌の細マッチョイケメンでした。
「すごい…!これがイメージ通りの不動産営業や…!」
と思いましたが、もちろん口には出しません。
人生初内見の妻は部屋にまだ住人がまだいる、というところに対し、今ひとつテンションを上げきれないようですが、部屋を見たらまた変わるかも、と気にしないことにしました。
エントランスに通され、部屋に向かいます。
営業さんがインターホンを鳴らします。
対応してくださったのは感じのいいファミリーでした。

まだ小さいお子さんふたりがちょこちょこ可愛らしく歩き回る中、リビングから順番に部屋を見せていただくことになりました。
やはり北向きということで、まだ昼過ぎですが少し薄暗いです。
が、ワイドサッシなのと、目の前がお寺とお墓と公園でさえぎるものがないおかげか、そこまで気にならないレベルではあります。
両側ともアウトポールしているおかげで意外とお部屋も広く感じられます。
最後は家族で飼ってらっしゃるワンちゃんも抱っこさせていただき、何だか友達の家に遊びに行ったような気分で内見は終わりました。
妻はどういう感想を持ったんだろう、と思いました。
(つづく)


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