転職ほやほや夫婦がマンションを買った話⑰

前稿では、やはり妻が不安を感じ、一度書いた買付証明を取り下げることになったところまで書きました。

すんでの営業さんとしては、やはり取り下げはしてほしくないとのことでした(当たり前のことです)。
が、私自身が買付証明を書く前に、妻が部屋の広さについて少し気にしていたのを、心変わりされるのが嫌で畳数だけ見て大丈夫、とデータを見ずに言ってしまったことや、買付証明を書くことの重みを説明しきれなかったことに対する負い目もありました。
何よりペアローンで組むしかない以上、夫婦間が共に納得していることは必須です。
このまま推し進めても将来に禍根を残すと思いました。
(ちなみに後日談ですが、すんでの岡野社長は私たちの買付証明を訝っていたそうです)

私としては一度取り下げた部屋を諦めきれないところがありました。
すんでの営業さんとのやりとりの中で、時間を作って部屋の寸法を測ってくることを提案されました。
本来私が行くべきところではありますが、ちょうど仕事がドタバタし始めていたこともあり、お願いさせて頂くことにしました。
翌日の夜、寸法データを頂けました。
すぐにパワーポイントで縮尺図を作って、部屋の家具レイアウトをいくつか考えてみました。
やはり幅は当時住んでいた賃貸より狭く、かつ柱が食いこんでいるので配置し放題とはなりませんが、3パターンくらいは考えられます。
妻に提案してみると、納得はできたがやはり現物でイメージしたい、柱の存在が気になる、とのことでしたので、再度内見を入れてもらうことにしました。

並行して、他の候補物件も探し始めていました。
両側アウトポールで家具配置がしやすいこと、主寝室が6畳以上あることを条件に探すと、近隣駅で一つ候補が出てきました。
駅からは少し距離がある物件なのですが、すぐ隣にドラッグストアとスーパーがあり、生活はしやすそうです。
また、最上階で窓も多く、眺望も良いようです。
さらに間取り図からだいたいの寸法図を作って家具を配置してみると、アウトポールの素晴らしさ!かなり自由度高く家具を置けそうです。
個人的にはマンマニさんのブログに取り上げられており、比較的好意的な評価を得ていることが好材料かなと思いました。
何よりこちらは、一度取り下げた物件よりは幾分安いです。(それでも新築に対して盛りすぎだなと感じてはいましたが…)
駐車場次第ですが、浮いたお金で車を持つライフスタイルを実現できるのなら、それもありかもしれないと思いました。

さっそくこちらを試しに見せてみると、思っていたより妻に刺さりました。
「色や見た目も可愛いし、間取りもこっちのほうが良さそうじゃない?」
「駅前も割と栄えてそうだし、ドラッグストアが近いのは嬉しいよね 」
妻の様子を見るに、何となくここなら買えそうな気がしてきました。
少なくとも、買付を取り下げた物件との二択なら何とかなりそうです。
そこで、またすぐにすんでの営業さんに電話して、こちらも内見をセッティングしてもらうことにしました。
電話を終えると妻に再度確認をとりました。
「今週末見に行く二つのうち、より気に入った方を買う、ということでいいよね?」
「うん…良いと思う」
妻がはっきりそう言いました。
ついにここまで来れたか、長かったな…と思いました。
一方で、できれば先週取り下げたところが欲しいけど、あとはどうなっても仕方ないな…
まあ新しい候補物件はまだだいぶ新しいし、それはそれでアリなのかな…
等々、悶々としながら週末までを過ごしました。
(つづく)

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