転職ほやほや夫婦がマンションを買った話⑤

前稿では、埼玉の街の中で夫婦の通勤にちょうど良さそうなところをピックアップし、さらに自分なりの条件で絞り込んだところまで書きました。

個人的に気になった駅のうち、まずは大宮や浦和、さいたま新都心といった比較的大きな駅を週末に現地調査しつつ、SUUMOを朝昼晩の1日3回チェックしていたところ、候補に入っていた街のひとつで、比較的割安な出物が見つかりました。
広さは狭めなものの、最寄り駅まで徒歩10分圏内、かつターミナル駅も徒歩圏内で、学区も特に評判の良い地域に建っており、おまけに大手デベロッパー分譲。そしてお値段はなんと、驚きの4980万円!(今はもうこんな価格では買えないと思います)
こんなに安いのは何かしら立地で訳ありなのかな?などと思いつつ、SUUMOのスクショをツイートしてみたところ、マンションに詳しいツイッタラーの方々(通称:マンションクラスタ)複数から「絶対にオススメ」「買わないとしても見に行った方がいい」との声を頂きました。

もはやこれは行くしかない!と思い妻に相談したところ、当時すでに私のマンション買いたい熱に半ば呆れていた妻から、呆れながらもひとりで行ってくるだけならいいよ、との返事。
もっとも私自身も、賃貸に引っ越して3ヶ月ほどということもあり、まだ買うつもりはそこまでありませんでした。
というより、そもそも二人とも転職ほやほやすぎて、5000万円のローンなんてとても組めそうになかった、というのが正直なところです。
ですので、今回はあくまでも見るだけ、加えて街の雰囲気を確認、ということにしました。
ただ、一人ではあまりに心細すぎるので、Twitterで知り合った、その街に住んでいるすんでメンターさんと一緒に内見に向かうことにしました。
今思えば、まだ知り合って2ヶ月ほどの私と快く内見に行って下さり、ただただ感謝しかありません。と、ここで改めてお礼を伝えておきたいと思います。

内見のためのスリッパなんかを買い揃えていたら、あっという間に内見の日が来ました。
駅周りの商業はかなり充実していて、大きなスーパーやドラッグストア、チェーンの飲食店はもちろんのこと、大手衣料品チェーンや本屋さんまであり、個人の美味しそうなお店もちらほら。
生活するには十分すぎるくらい充実した街だと思いました。
駅からの道のりも少し坂になってはいるものの許容範囲。
ところどころ道路を横断するところもありましたが、これはもう仕方ないかな?などと思っているうちに、マンションが遠目にうっすら見えてきました。
立ち止まり、二人でおおー、と声をあげました。
が、あまり時間もないので感動を噛み締めるのもつかの間、さらに歩いていきます。
マンションまで20メートルくらいのところまで近づくと、玄関の前に不動産営業のお兄さんが立っているのが見えました。
一気に緊張感が高まりました。
(つづく)


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