転職ほやほや夫婦がマンションを買った話(教訓編)

「転職ほやほや夫婦がマンションを買った話」と題してこれまで計18回記事を書かせていただきました。

前稿まではストーリー調で書かせていただいたのですが、今回は初のマンション購入の中で得た教訓(?)について書いていこうと思います。
つまり、他の回を読まなくてもこの回だけ読めば全く問題ありません。(ずっと読んでくださった皆さん、ごめんなさい)

教訓① 転職する前にマンションは買え!
よほど大幅な年収アップが望めるのでなければ、マンションは転職前に買っておくのが望ましいです。
なぜなら、銀行は同じ会社での職歴が3年以上ない人のことをそこまで信用していないからです。
私は転職して2年未満で購入しましたが、このことを随所で感じました。
職歴が短いと具体的に次のような不都合が出てきます。
1.単独ローンで引っ張れる限界額が低くなる
一般的に「ちゃんとした」会社で働いている人が単独ローンで引っ張れる限界額は年収の8倍と言われています。
一方、私は単独ローンでは8倍の承認が降りませんでした…(もしかしたら私個人の問題かも?)
ただ、このおかげで単独ローンで買える物件が減り、早い段階でペアローンなら買える物件にも目を向けられたのはよかったかもしれません。
また、審査時に源泉徴収票ではなく所得税の納税証明書を求めてくる金融機関もあります。
この場合2年前の年収が基準になるので、前の会社でボーナスを2回貰わずに退職してしまった人は基準年収が下がる可能性もあります。
2.審査時にちょっと書類が増える
それまでの職歴を明記した職歴書の提出を求められることがあります。
それだけならまだ良くて、先ほど書いた通り2年前の所得税の課税証明書(税務署でしか取れない)を使って退職時の年収も見たい、と審査の段階で言ってくる金融機関もあるので要注意です。
私は某メガバンクから提出を求められました。
(もしかしたら全員求められるのかもしれませんが…)

教訓②遠方から引っ越してすぐに買う時は要注意!
①と関連するかもしれません。
金融機関から課税証明書を求められる場合がありますが、タイミングや自治体によっては元々住んでいた自治体から取り寄せる必要があります。
この取り寄せだけで2週間くらい使ってしまうのですが、契約後に決済(代金の支払い)をするまでに1ヶ月ほどしかないため、かなり日程がキツくなります。
仕方なく私は2時間かけて前住所の役所まで有給を取って貰いに行ったのですが、元々遠方に住んでいた場合だとこれは物理的にほぼ不可能です。
気をつけた方が良いです。

教訓③夫婦のマンション購入知識レベルは揃えておいた方が良い
我が家は妻がマンションに全く興味がなく、一方私はオタク的に調べてしまったため、知識レベルに差がつきすぎてしまいました。
その結果第2の営業さん状態になってしまい、自分からもクロージングをかけてしまったのが、一度目の買付を取り下げることになった要因だと思っています。
夫婦で知識レベルはなるべく揃えておいた方がいいです。(たぶん…)

教訓④内見したその場で買付は出さない方がいいかも
内見するとテンションが上がってしまったり流れに呑まれてしまったりして早く買付出さなきゃ!となってしまいがちだと思いますが、いったん家に帰るか、喫茶店で飲み物でも飲んで一度冷静になってから出した方がいいかもしれません。
買付出してからやっぱり不安に…ということはままあるかと思われます。
同日中の買付であれば早い者勝ちにはしない売主さんや業者さんが多いと思いますので、ワンクッション置くのが良いと思います。
(よほどの人気物件なら話は別ですが…)

教訓⑤仮審査は早い段階で出すべし
人気物件は買付証明と同時に仮審査が通過している旨の書類を提出すると、それを持たない人より有利になれます。
Twitterマンションクラスタの方はたびたび触れられていることかと思いますが、ここにも書かせていただきます。
また、健康面に懸念があり団信が通るかわからない等の理由で、本審査が通過するか心配!という場合は、購入検討の段階で一社だけでなく、たくさん仮審査を出しておいた方がいいです。
というのも、先ほど書いた通り契約から決済まで1ヶ月ほどしかないため、契約後に仮審査スタートだとスケジュール的にかなりギリギリになるからです。
ただここで注意すべきは、団信に通過するかどうかは融資する金融機関ではなく、引受元の保険会社が決めているということです。
つまり、団信に懸念がある場合は、引受元の保険会社が異なる金融機関複数に仮審査を出しておくのが望ましいです。

教訓⑥バルコニー側の用途地域と建設計画には要注意
バルコニー側の採光はQOLに直結しますし、眺望の抜け感を気に入って購入を決める方も多いと思います。
入居してすぐに目の前で工事が始まって採光、眺望を塞がれてしまっては元も子もありません。
バルコニー側の用途地域(どんな建物を建てられるか?を規定したもの)は見ておいた方が良いです。
詳しくはsuumoの記事もご覧下さい。

ちなみに駅近マンションはだいたい周りが商業地域、という比較的規定のゆるい土地になっているので、目の前に何か建つ可能性は高くなってしまいます。
もし駅近で採光と眺望を求めるのなら、向かいが寺社、学校、駅、線路などになっていて、近くに建物が建たないところを選ぶ方が良いです。
また、物件のバルコニー側を散歩してみて、以下のものがある所は注意です。
・駐車場(地主が寝かせてるだけの場合がある)
・広めの空き地(言わずもがな)
・テナントのほとんどいない/いない雑居ビル(言わずもがな)
・解体現場(言わずもがな)
・建設現場(言わずもがな)
なお、採光さえあれば良いのなら、南向きを避ければ全く日が入らなくなるリスクは軽減できるかと思います。

とまあ、こんなところでしょうか。
ローンの選定や街選びのこと等については、また回を分けて詳しく書ければと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
(おわり)

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