初めての同人誌作成&サークル参加する為の疑問お答え会をしたよ〜小説編〜
こんにちは。六花と申します。
最近は2023年8月に大阪のイベントで有志のプチオンリーを開くのでサークル参加してみないか?とTLに呼びかけています。
そして今回の会を開くきっかけが、不定期で開催される自カプ語りをするもくりでした。前回参加した際にプチオンリーの話をしたところ「同人誌の作り方がわからない」「やることが多すぎてわからない」というニュアンスの話を聞くことが出来たので「だったら疑問解決する為の講習会的なものを開いたらサークル参加する方が増えるんじゃ?」と思い、フォロワーを巻き込み開催。
その日のうちに開催決定。
※どうでも良い補足
このジャンルでは「るるる」と名乗っています
①イベントの種類と参加方法
先ずは参加する為のイベントについて知ろう!
と言うことで有名どころのご紹介。詳細は上記画像参照。
参加費について
コミケが約一万円
赤ブーが約七千円
YOUが約三千〜五千円(イベント規模などによって金額変動あり)
申し込みの流れ(赤ブー主催イベントの場合)
今回の有志プチオンリーは赤ブー主催イベントになるので、実際の申し込み画面で説明。
自界隈はキャラクターの名前とは別に「役職名」と言うものがあり、カプ名も(主に日本では)役職名由来のものを使っている。なので画像⑤配置希望傾向のキャラ名をどちらで入力するか?と言うので議論。
「キャラクターの名前入力する所だから名前」「カプ名を基準に役職名」「WEBカタログ基準で役職名」と色々意見が出たが、どちらで入力しても大丈夫ではないか?との事。
実際に赤ブー公式の注意事項では
との事なので、WEBカタログ基準で役職名で入力しておけば間違いないと思われる。
②頒布物を決めよう
サークル参加を決めた、と言うことは当日は机の上に何かしらなければいけない。
そこで今回はこんなチャートを作ってみた。
上記のチャートはあくまで目安なので「こういう選択肢もあるんだな」くらいに思って頂ければ……
③文字数と本のサイズ
開催前にTwitterで質問をお募集したところ「何文字書けば本に出来るのか?」という質問をいただきましたので、ざっくりと私なりの考え方で文字数と本のサイズについて話しました。
私が過去に出した本からざっくりとした目安で書いてます。
勿論「文字数少なくてもA5サイズで作りたい!」「自カプ界隈の京◯夏◯を目指す!」という方もいると思うので、あくまで目安として活用しいて頂ければと思います。
④原稿を作る前に
原稿を作る為の相棒選び。メリット・デメリットがあるので自分に合ったツールを探してみましょう。
今回私が「縦式」を使っているので「縦式」を使った原稿作りの方法を紹介しました。
(時間がなく手書き文字なのが申し訳ない)
⑤原稿を作ってみよう
アプリ起動から原稿データ出力まで↓
余談。
見出しのサイズ変更方法①で説明した際に左上にある「≡」のことを「ハンバーガー」と呼んだところ驚かれた。それっぽいのは「ごうどう」で変換し、表示する事が出来る。正式名称はないらしい。
これでPDF出力し、フォルダなどに保存すれば原稿の完成です。
フォントサイズ
大体の人は8〜9ptにされているかと思いますが、本の大きさや物語の雰囲気で多少前後しても良いと思います。ただ、その際は実際に家庭プリンタやネップリなどで印刷 or 印刷所が出している見本帳入手が良いと思います。
印刷所によってはイベント時に出展され、無料で色々と貰える資料の中にあったり、切手代や本代がかかるところもあります。
個人的にオススメなのは株式会社 栄光さんの「縦式書体見本帖」です。こちらタイトル通り縦式にあるフォントを使った見本になるのですが、ノドの違いやフォントサイズも確認できる優れもの。
通販ではお取り扱いがないみたいですが、5月5日のイベントブースでの写真では置いてあるので、イベント会場限定なのかもしれない?
画面左にある「小説作り方マニュアル」の下にあるのが「縦式書式見本帖」
余白とは
上余白(天)、下余白(地)、内側余白(ノド)、外側余白(小口)の四つ。
書いてある文字通り、余白の部分をどれぐらいの広さにするか?の設定。余白が短ければページいっぱいに、逆に多ければ中央に寄る感じになります。
個人的には内側余白(ノド)に注意していれば大丈夫かな?と思っています。内側余白(ノド)を少し広めに取らないと内側に近い行が読みにくくなってしまいます。
塗り足しとは
原稿データの設定①に書いてある「塗り足し」と言うのは仕上がりサイズ(実際の本のサイズ)よりも外側の部分の事を言います。こちらは製本時に切り落とされる部分になり、断裁の際に多少のズレが生じてしまうため少し大きめにデータを作る必要があります。
漫画だと吹き出しや文字、キャラクターの位置など気をつけなければいけない事が多いのですが、小説の場合だと挿絵やフチまでデザインする場合が要注意です。
PDF出力について
小説データの入稿方法は印刷所によって異なるのですが、私がオススメしている「ちょ古っ都製本工房」さんを含め多くのところがPDF入稿で大丈夫です。
また「フォントの埋め込みをして入稿してください」と印刷所のHPなどに書いてあると思いますが、縦式は基本勝手にフォントの埋め込みをしてくれるので心配しなくて大丈夫です。それでも不安なら縦式に入っているフォントのみ使うのが良いと思います。
隠しノンブルについて
これは印刷所向けの「このページは◯ページ目のデータですよ」と確認できるようにするためのもの。
挿絵や白紙ページなどでページ数が見えなくなっても大丈夫なように入れます。
※ノンブル(ページ数)の数え方。
「表紙から数えているよ!」派
「本文ページから数えているよ!」派
とありますが、決まりはないので自身の好みになります。
オマケ
当日、私の本を手元に持っている方は急遽ご用意していただき、難しい方には直接撮った写真を見せながら、実際の原稿を見てもらいました。
※🔞本の為、注意事項のページは(未成年に見せてしまうにはアレな単語が並んでいるため)モザイク処理しました。
実際に見せた原稿部分には🔞シーンはございませんのでご安心ください。
表紙を作ろう
表紙の作り方は
・自作のイラスト、又は写真や素材で作る。
・pixivなどで配布されている素材(無料・有料あり)
・デザイナーに依頼
・印刷所が用意している素材やお任せするフェアなど
・神絵師に依頼
などいくつか方法があります。
私は基本的にはCanva( https://www.canva.com )を使って作成していますので今回はCanvaを使った表紙の作り方の紹介と依頼をする場合のやり取りをお伝えしました。
Canvaを使って表紙を作ろう。
まずCanvaの無料登録をします。無料でもたくさんの素材があるので、根気強く素材を探していきましょう。
①ホーム画面から「デザイン作成」→「カスタムサイズ」を選び、サイズを入力。
今回はA5サイズの本(210mm×148mm)の表紙と裏表紙も一緒に作るので210mm×296mmになるのですが、ここでも塗り足しを考慮しなければいけないので上下左右で6mm足し216mm×302mmのキャンバスを作る!……と言いたいところなのですが、ここで更に厄介なのが「背幅」です。
背幅とは
本の厚さの事。同じページ数でも本文や表紙に使う紙が変わるだけで大きく変わります。
本文用紙の名前の横にある「90kg」とか「62kg」と言うのは紙の厚さです。原紙1000枚の重さを表示してあるので、数字が大きくなればなるほど紙は厚くなります。
印刷所によっては上記画像のような計算ツールがあったり(上記画像は(株)栄光さんの計算ツール)、予約時にこのサイズで作ってねとお知らせしてくれる印刷所もあります。
今回は216mm×311mmで作りましょう。ピッタリサイズじゃなく多少大きい分には問題ないです。(※私の経験上の話)
左のメニューから素材やら色々置くことができ、アップロードから自分の写真データを送り、貼り付けることができます。
※「👑プロ」と書いてあるのは有料素材です。
今回はテンプレートを少し弄り、表紙1と表紙4(裏表紙)を作ってみました。慣れれば10分くらいで作れます。デザインセンスについてはノーコメントでお願いします。
注意点があり、こちらの状態では「塗り足し各3mmと背幅の幅がわからない」状態です。なんとなく中央に線を入れ、センターの意識と上下左右のハジは感覚で作っています。
「いや、背幅のところにタイトルを入れたいんだけど!」「塗り足しギリギリのラインを攻めたデザインにしたい!」と言う方に力技です。
①148mmに塗り足し3mmを足した151mm×216mmのデータを作る。
②「素材」から正方形の図形を選択
③キャンバスに合わせて拡大
④コピーして別タブで表紙のキャンバスデータを出す
⑤貼り付け×2回
こうする事によって真ん中の白い部分が背幅になり、同じように表紙サイズを作れば上下左右の塗りたし幅も同じように作れます。
作ったデータは右上にある「共有」から「ダウンロード」→「ファイルの種類」→PDF(印刷)でファイルに保存すればOKなのですが「RGB形式」しか対応しておらず、印刷所によっては「CMYK形式」で入稿して!と言うところもある。
その場合はPNG形式で保存→シメケンさんなどが提供しているCMYK変換ツールを使う
とすれば大丈夫。ただし、色味に変化があるので要チェック。
ここまでできれば後は入稿!
入稿しよう!
といっても印刷所ごとに入稿方法が違うので、全部案内できないです……すみません……印刷所が使っているメルアドに送って、とか専用のアップローダーがあったり、圧縮しないと受け付けられないよ!とか色々あるので……
ちょ古っ都さんは専用アップローダーでデータぶちこみなので楽です。簡単です。
最後に
色々と偉そうに説明しましたが、実はまだ続きあります……
表紙依頼の流れで実際のやり取り(表紙担当とロゴ担当)を見せたり、気になる部数の話や値段設定の話などですが、内容が内容な事と自ジャンルの公式の姿勢がちょっと変わっているという事もあるので、こちらの方はもう少しお時間頂きまとめたいと思います。
多分このまとめだけではわからない事もたくさんあると思いますので、わからない事あったらリプ下さい。お答えできる範囲でお答えします。
6/25追記
こちらは一緒に開催したフォロワーのnoteです!アイビスペイントを使った原稿の作り方となってます。
※また、①イベントの種類と参加方法の資料は別のフォロワー作の資料となります。
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