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新卒2年目でアプリ開発費5,000万円のPMを勝ち取った仕事のコツ3つ

こんにちは、栗花堂のくりっきーです。

4月は新生活がはじまる時期ですね。転職・異動など新たな職場でスタートを切る方や、新社会人の方も多いかと思います。

ワクワク・ドキドキの三週間が経過したかと思いますが、新しい仕事には慣れましたでしょうか。

今日は私が、新卒2年目でアプリ開発費5,000万円のプロジェクトマネージャーの仕事を勝ち取った「仕事のコツ」を3つに絞ってまとめてみます。

当時はこの3つを意識していたというよりも、ただガムシャラに自分のスキル向上のために奮闘していたのですが、振り返ると一番重要だったのはこの3つだったと思います。

新しい職場でスタートを切る際の参考にしていただけると嬉しいです。


仕事のコツ①:仕事は与えらるのではなく奪う

まず大前提として、新社会人の方、転職・異動などで新しい職場に入られた方には、自分の仕事がない状態だと思います。

これはめちゃくちゃチャンスであり、ピンチでもある状態です。

運よく自分がワクワクできる仕事に携われればいいですが、下手すると誰もやりたがらない雑用が回ってくる可能性もあります。

タイトルでは「勝ち取った」という書き方をしたのですが、私は最初、入社15年目の先輩にメンターとしてついたいただきました。

その先輩が担当していたのが、アプリ開発費5,000万円のプロジェクトマネージャーです。

なので最初は右も左もわからない状態で、企画書の修正、開発ベンダとの仕様の調整、テストプログラムの作成など、とにかくガムシャラに失敗しながらも自分にできることを精一杯やっていました。

するとあるとき、一緒のプロジェクトの業務委託の方にこう言われました

「くりっきーさんがどんどん仕事を奪っちゃうんで、メンターさんの仕事がなくなっちゃいますね」

それまではあまり意識していなかったのですが、この時初めて「仕事は与えられるものではなく奪う」ものなんだと気づきました。

そこからは怒涛の勢いで仕事を奪っていき「メンターさんのところについている若手くん」から「このアプリケーションのPMはくりっきー」と自他ともに認められるようになりました。

新卒、若手のみなさん、仕事は先輩、上司からどんどん奪いましょう。

「来たばかりの職場で仕事を奪うのは気が引ける」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

大丈夫です。みなさんただでさえ忙しいのに、メンターまでやるとなるともういっぱいいっぱいです。

もっと言うと、仕事が与えれるのを待っていると雑用が回ってきます。誰もやりたがらないけど、リソースの空いているあいつに任せるか。と。

大事な仕事ではありますが、評価にも自己成長にもつながりません。

「経験も知識も浅い自分が仕事を奪って失敗したらどうしよう?」

大丈夫です。ちゃんとバックアップを考えてくれてます。

もっと言えば失敗したときに上司に怒られるのは先輩やメンターです。
言い方は悪いですが、このボーナスタイムを最大限活用しましょう。

実際に私のメンターさんもうまく状況を見ながら立ち回っていただいていました。社会人2年目の若造が本当に申し訳ないです。頭が上がりません。

仕事のコツ②:担当サービスのユーザーになる

営業、企画、開発など様々な仕事がありますが、基本的には何かしらの商品・サービスに関わることが多いかと思います。

もし自分で購入できる商品や、契約できるサービスに携わっている方はチャンスです。実際に自分がユーザーになりましょう。

私は新入社員で配属が決まった際、実際にその部署で開発されているプロダクトを契約しました。

そのプロダクトというのが、Android TVが搭載されて、ケーブルテレビが見れ、Wi-Fiも使えるSTB(セットトップボックス)というものでした。

当時家にまだインターネットがなかったのと、プロ野球が好きで中日ドラゴンズの試合が全試合生放送で見れる理由もあり契約しました。

しかし、一番の理由は仕事の自己投資になると考えたからです。

新入社員や新しく職場に配属される方は、基本的には自分がその分野に関する知識に一番乏しいことが多いかと思います。

頑張って勉強し、職場の方に質問して知識をつけていくのも重要ですが、最強なのは自分がそのサービスのユーザーになることです。

どれだけ自分より偉い人、仕事のできる人の意見よりも、自分のユーザーとしての意見が一番核心を突きます。

営業・企画・開発すべてに言えることですが、対象の商品・サービスのユーザーになるのが一番最強です。

私自身、実際に日々プライベートで自社製品使いながら、ここが使いやすい、ここが使いづらいという文字通り「ユーザー目線」の意見をすることで、周りの方からの信頼を勝ち得ていきました。

仕事のコツ③:社内での横のつながりを大切に

私が入社したのはKDDIという当時連結で2万人弱の社員がいる会社でした。

稲盛和夫さんのアメーバ経営の考え方の元、各組織の役割とMP(数値目標)が明確にわかれています。

しかし幸運だったのは、私が配属された本部は全国で300名弱の組織で、営業・企画・開発部がワンフロアに収まっていることでした。

そうすると、実際にパートナーであるケーブルテレビ事業者の方の声を聞きたければ営業部の同期に、開発の技術的なことを聞きたければ開発部の同期に聞けます。

同じフロアなので10秒で聞きに行けます。

いきなり他部署の人が来ると相手も警戒します。何か問題が起こったのか、何か交渉しに来たのか。と不信感を抱くかもしれません。

しかし配属されたばかりの若手が必死に相談をして、ないがしろにされることは一回もありませんでした。むしろみなさんめちゃくちゃ親切に教えてくれます。

結果的にメンターや上司も知らないような技術的な観点や、ケーブルテレビ事業者の生の声も拾うことができ、PMとしてのポジションをさらに確立していくことができました。

最後に

当時はただガムシャラに自分のスキル向上のために必死で仕事をしていたのですが、とにかく楽しかったのだけは覚えています。

同じ本部の同期からは「くりっきーっていつも仕事楽しそうだね」と言われていました。

プロジェクト全体では開発費数億円の大規模プロジェクトであり、端末も各アプリケーションも開発が遅延する中、唯一当初のスケジュールから遅延することなくアプリをリリースすることができたのは、新卒2年目がPMを担当するアプリでした。

一方で、アプリの完成度としては今でも全く納得いっていません。

アプリ開発において、必ずしも期限通りにリリースできることが成功ではない。と実感しました。

この経験でウォーターフォール開発の限界を知り、アジャイル開発の魅力に惹かれていきます。

そのことについてはまた別の記事で書こうと思います。

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