見出し画像

ZX-25Rに試乗した印象

前回までの記事でふと見に行っただけのはずが商談までしてしまい、その末に契約までしてしまう話をしてきた。

こちらの記事の最後に書いたが、見積もりを作ってもらうまでの待ち時間の間、試乗できる車輌はないかと聞いてみたところ、現行型の試乗車はないがレンタルバイクとして出している2022年モデルがあるということなので乗らせてもらうことになった。

たまに街中でZX-25Rと出会ってもそんなに排気音を撒き散らしながら走ってる人はいない。(公道なのだから当たり前である)
が、Youtubeなどで動画として見るとみんなが知りたいであろう「250cc 4気筒エンジン」の音をいい音をさせながらブン回して動画を収録している。(視聴者も投稿者もそこが気になるんだから当たり前である)
本当のZX-25Rは一体どっちなんだ?
この答えは実際に自分で乗ってみるまではわからなかったように思う。

跨ってみた感じは中型らしいサイズ感で良かったと思った。
心配していたカタログに記載されている重量も、跨ってみると軽く感じる。
大型バイクはタンクがデカいので、その分でも車体が大きく感じる。
さらにうちの事情として、CBR600RRに乗っていた時は奥に600、手前にグロムで縦に置いていたので、奥から600を出してくるにはグロムを一旦出すorクルマを一旦出すのどちらかだった。
防犯上は良いのだけどやっぱり600を出すのはとても面倒くさかった。
「面倒臭いから安全」っていうのは自分が信じていることの一つだが、シンプルに面倒臭い。
それもあって3年くらい保有して走行距離は6800kmくらいだったし、そのおかげで高く売れてくれたってものあったとは思う。

今回のZX-25Rはいくら高級かつハイスペックなスーパースポーツバイクだと言っても通勤に使うつもりのマシン、自宅から朝一発目に出すのが億劫だと困る。
それは車体にも言えることで、一回目の来店時に時に跨らせてもらったZX-4RRは25Rに比べるとシートの前の方が若干広くてその分の足付きが悪く感じた。
なので足が地面にスッと落ちる25Rの方が自分には都合が良かった。
それでもやっぱり25Rを契約した今の時点でも、発進時の低速トルクや中間加速などの性能面において4RRが若干後ろ髪を引いているのは事実だったりもする。
車検がなぁ。

で、実際に25Rに乗ってみると、Youtube試乗レビューなどでも言われている低速トルクの薄さは確かにあるし、そして、そうでもない。
これはどうしてかというと、発進時のトルクは別に気にならないのだ。
かつて自分も乗っていた過去の2サイクルエンジンのマシンNSR250RやTZR250、あるいはこれも過去に乗っていた250cc 4気筒のCBR250RR(1990年式・MC22)、これらのマシンたちは発進時からしてトルクが薄く、アクセルをちょっと開け気味で回してからクラッチを繋いでスタートしないと50ccのスクーターにも信号ダッシュで負けるような、そんな感じの薄さを少し想像していた。
しかしながら令和最新の4気筒エンジンでそんなことはもちろんなく、全然パワーあるじゃんって感じのスタートが切れる。
しかし4速5速とギアが上がって走行している間にアクセルオフやブレーキでエンジン回転が落ち、そのギアのままでアクセルを開けようとすると、やっぱり立ち上がりには時間がかかる、トルクが薄いと言われているのがここの話なのである。
しかしレーシングスピードならいざ知らず、公道を常識的な速度で走っていて、そんなにトルクをかけてバイクを走らせるシーンなんて追い越しする時くらいではないだろうか。
タイムを競っているわけでもなし、せっかくついているクイックシフターを使ってクラッチを握らずにギアを1速か2速落とし、ブリッピングの気持ち良い音でも聞きながら追い越しをすれば良いのではないか。
これも試乗動画などでよく言われている、良い音してる割には速度が出てないのも公道での使用なら逆に良いんじゃないだろうか。免許的な意味で。
4RRなら発進時も含め、どこからでもトルクをかけて加速してくれるんだろうけど、現実的にはそのパワーを持て余してしまう気がしてならない。
どうしても比較される25Rと4Rの決定的な差はここにあると思うし、動画投稿者などもみんな同じことを言っている。
でも車検がなぁ。

というわけで実際に乗りながら色々試したりしてみて、総評としては「めちゃくちゃ面白いバイク」であることに嘘偽りは一切ない。めちゃくちゃ楽しい。
回転数さえ見ておけば公道での加速感は有り余るくらいだし、ちょっとしくじって低い回転数からアクセルを開けちゃっても別に良いじゃん、競争してるわけでもなし。
それよりも車体重量が軽かったりする方が日常使いで差が出てくる気がすると思うし、4RRもちょっと高いなと感じる車輌価格に対してのバックが有り余るくらいあるんだろうけど多分マシンが速すぎる。
そう思えばこれで良かったんだろうなと納得してしまおうといった感じの試乗だった。

早く書かないと乗った時どう思ったのか忘れてしまうそうだから近いペースでこの記事を書いた。
あとはマシンが納車されるまであんまり書くことはないんじゃないかと思う。

楽しみに待とう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?