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大志を抱け

わたしがパートで働いているフリースクールは、中学生が対象だ。小学生も数人いるが、今の教室には中学3年生がいちばん多い。とはいえ、いつも来るメンバーは4人くらいだが。

彼らは毎日やってくる子もいれば、週に1度、月に1度の子もいる。毎日来て、毎日顔を合わせているのに、ろくに口をきかない。プレーリードッグのようにいつも同じ方を向いて静かに座っている。休み時間はスマホで動画を見るか、音楽を聞いていて、そうでなければ勉強をしている。

最初は何を考えているのか、まったくわからなかった。数日前の投稿に書いたように、ヤドカリみたいで、ちょっと近づくとスッと殻にこもってしまうのだ。

でも、その目はいつも遠くを見ている。何か考えているのだろう。彼らは唇をぎゅっと閉じて、言いたいことを堪えているようにも見える。はち切れそうな夢を胸にぎゅうぎゅう押し込んだまま、語り合う人もなく、ハスに構えて、自嘲する。自らを信じきれないで、不安が常につきまとう。

少年たちよ、大志を抱け。そしてその夢が叶いますように。


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