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退職したから手にしたもの。

2023年9月22日。
最終出社日は、自分が思ったよりも沢山の部署の方に声をかけていただいた。

明日休みだから、と前日にメールをくれた方。
午後出掛けてしまうから、と朝一番に会いに来て下さった方。
部屋の中ではゆっくり話せないから、と別室でわざわざお話して下さった方。

自分から積極的に最終日を伝えたわけではないのに、部署を横断して気にかけていただけたことが純粋に嬉しかったし、
色々な方と直接関わって仕事をしてこれた自分に改めて気付いた。

初めて企業広報というポジションに着いて、
右も左も分からないところからスタートし、
いつも自分にできる最良を目指してきた。
ただ、それは会社に貢献したいという崇高な思いよりは、ただ楽しかったから、必死だったからという方が大きい。

同時に、「現場で汗を流している営業さんが積み上げた利益を使わせていただいている」という意識が強く、実際、取り組みの成果が小さければ苦しくもなった。

だから、
「初めて広報担当が来て、認知を広めることにどんどん取り組んでもらって、初めて自分たちの仕事が認められた気がして嬉しかったなぁ」と言ってもらえたことが、一番印象的だった。
どんな労いの言葉より、私の心に刺さった。

そうか、
私がやってきた広報の仕事は、ちゃんと目の前の人の役に立っていたんだ。
「得意を活かして貢献する」という大前提の目標はちゃんと叶えられたんだ。

自分で乗り越えなきゃ、と肩肘張ってきたけど、これだけ沢山の先輩方に支えられ、見守れていたことを再確認し、感謝できたこと。
ずば抜けたスキルが無くても、人に恵まれ関わっていけること自体が1つの才能であると教えてもらったこと。
本当に本当に良かった。

もしかしたら、もっと視野を広くしてもっと早く気付けていたら未来は変わったかもしれない。でもやっぱり辞めたからこそ発見できたとも思う。

まだ行先は真っ白だけど。
ちゃんと御守りを手に入れたから、
次のステージもきっと大丈夫だ。

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