見出し画像

【商業出版する方法+314】出版コンテストやオーディションについて編集者的目線から思うこと。

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉です。

SNSを眺めていると、

「出版コンテストの1次審査が通過した!次は(出版社)へプレゼンだ~!」

「出版オーディションで、出版社の編集者さんから有益なアドバイスをもらった。嬉しい!・


などといった趣旨のアツい投稿を見かけることがあります。


元出版社の編集者的な立場からすると、、



>あー、そうですか。まあ頑張ってください。。


という「シラー」っとした印象しかないんですけど(笑。。


でも、こういうのが好きな人が世の中には結構な割合でいるんですよね。


>受験イベント
>オーディションイベント


そういう「イベント」「のしあがり」感が大好きなタイプ。


・人を抜いて
・勝ち抜く!


ここにテンション上がる人。


まー、男性に多いタイプだろうな~と思いますが。。



出版社目線の立場からすると


>へー、頑張って


としか言いようがないんだけど、本人さんはそのアツさがSNS投稿の格好のネタになるし、


何やら「認められた」感もでて嬉しいから・・・


投稿もいきいきとした波動になりやすいと言えるでしょう。


そういう波動って「応援される」かっこうのガソリンにもなりますしね。


出版オーディション

とか

出版コンテスト

とかは、


いわゆる


>出版塾


というところでよく行われている手法です。


主催者が知人のビジネス・実用書の出版社編集者に声をかけて


「良い著者がいるかもしれないから、出版オーディションの審査員としてきてー」


って勧誘します(笑。


出版社の編集者サイドの本音は、


「年間のノルマ達成を鑑みると、あと2冊は本出さないといけないし、、かと言ってゼロから著者探し企画探しは、ちょっと今の業務状態だとしんどすぎる」


という感情を割と抱えているものなので、、、



・新規著者
・売れそうな本の企画


をある意味手っ取り早く仕入れられる可能性も高いから、


オーディション審査員どう?と声をかけられると、出席する人もいますよね。



私もそういう意味では、活用させてもらってた経験があります(笑。


本を出したい人にとっては、編集者との顔つなぎ・出会いの場にもなりやすいので、



>本を出したい人
>本の企画が欲しい編集者



にとってWin-Winです。



とはいえ、本を出したい!とお思いの側をイメージして編集者的視点で言わせてもらうとすれば、、


出版コンテストとか
オーディションで


「上にいった!」

とか

「のしあがった」感



みたいなのは、


実際の企画会議検討や本づくりになってくると、あんまり意味のないことだったりもするので・・・



下手に鼻息荒く意気込むのも、、どうかな~



ってところが本音です(爆。



まあでも、先述したように


>受験的イベント感があった方が

>勝ち抜き戦!みたいな感触を体感した方が



燃える!
モチベーションが上がる!
やる気になれる!
真剣に取り組める!


って人もいるにはいるので、完全否定する気はありません。



でも



いいね!
一次審査通過したんだー
プレゼン頑張って!



と応援する気分にはあんまり至らないので(汗、、



そういう「現場の感情がある」ということも、ちょっと覚えておいてもらうと良いかな、って思います(^^。



私としては、オーディションやコンテンストでアツくなる気力あるくらいなら、、


→売れる本に変わる(ビジネス)コンテンツ力を高めたり
→支持力やファン力を高めてもらったり、


それらを統合した質の良い企画書を「余計な気合いを入れることなく作成して、クールに出版活動の行動を起こす」


ことに時間と投資を行ってもらった方がスムーズだと確信します。


だって、出版の過程で「オーディションで勝ち抜きました!」


なんて話、、



本出したら何もバリューはないんですよねえ(^^;;


出版塾や、それに関わった自身の”宣伝”に寄与することにはなるでしょうが~


でもそれって。


出版社や読者においては、どーでも良いことなんですよね。




その意味でも、コンテストやオーディションに力みすぎるのは違うかな~っと思ってます。
 
 
実際、出版コンテストやオーディションに「費やす時間」も、あるんだ、って話もよく聞きます。
(だから「疲れる」とかも)


生産性、マジ大丈夫??
って感じです。

 
そういう状況なら・・・先述しましたが、、

→売れる本に変わる(ビジネス)コンテンツ力を高めたり
→支持力やファン力を高めてもらったり(SNSなどの発信力を上げるなど)
 
こちらに注力された方が、より面白い展開になるんじゃないかなーって考えたりもしますね。
 
あなた自身が、どういう状況なら心地よく出版活動ができるのか。

それを考えてみて欲しいと思います。


ちなみに私は「出版オーディション」や「コンテンスト」的なものを行わなくても、売れる本は出せる!と確信しているコンサルであり出版Pです(笑。
 
 
==================
読んでいただきありがとうございます。
引き続き以下のコンテンツ・メニューをご案内中!
ピンときたものがあれば、ぜひご参加くださいね。
==================
>渡邉への出版コンサルやプロデュースに興味があればこちらが窓口です。まずは「ご相談」ください。
”元大手出版社の編集者による出版相談”
https://rikabook.com/consultation


>ビジネス・実用書出版を目指す起業家・経営者のためのメール講座(メルマガ)。ご登録特典として、出版相談セッションがお得に受けられます!https://rikabook.com/pubmerumaga


>出版からビジネス全般に至るまで。
特別講座・コンサルなどのご案内&プチお得情報が届く!
渡邉理香公式LINE
https://lin.ee/FT2yq55

 
>noteで公開!「商業出版相談・質問」のメッセージをお待ちしております。noteでご質問やご相談の回答記事を書かせていただきます。https://bit.ly/3MqTOjh



この記事が参加している募集

ビジネス書が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?