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なんで成瀬をうらやましく思うのか

本屋大賞「成瀬は天下を取りにいく」
数あるノミネート作品の中で唯一読んでいたのがこれでした。続編も買ってた。

ずっと前から近所の小さな本屋がこの本を推していて、手書きポップに惹かれて買った。何が書いてあったか忘れたけど、絶対成瀬の魅力が書いてあったんだと思う。

もはや有名だけども、この本の主人公の成瀬あかりちゃん(呼び捨てはアレかなと思ったけどなんて付けたらいいかわからない)が強烈なキャラクターなんですよね。

この表紙に描かれてるイラストが目力の強い美少女だから自然とこの姿を浮かべながら読んでいたんだけど、このイラストなかったらどんな子を想像したんだろう

私は「映像研には手を出すな!」の浅草みどり氏のようなタイプかな〜と思った。
あのイラストがないと読む人それぞれいろんな想像するんじゃないかな〜。
↓この真ん中の子


成瀬〜は、いわゆる青春の話ではあるけど、キラキラ、恋愛、一軍、みたいなものでも、地味な子がイケメンにモテモテになっちゃって、とか部活で活躍して青春の汗!的なタイプのものではない。

でもきっとみんな成瀬を好きになって、いいなぁ、会いたいなぁって思うはず。
なんだか成瀬みたいな生き方がうらやましくて、あこがれる

意思が強くて、なんといっても行動力があって、人の顔色うかがってできないなんてこともない。柔軟に考えを変えるところもある。
めっちゃ大人!!って思うところもあれば、素直だな〜てところもある。

私にはない!!ことばかりだった。

成瀬の言ってるいろんな目標が、いやいや無理でしょ…でも、いやまぁわかんないか…。と思わせてくれる。それが成瀬。

なんか胆力というか人間力がすごい、かなわね〜てなる。圧倒的なすごい人をみるともう尊敬しちゃうみたいな。

私は「この気持ちに前もなったことがあるぞ」と思ったんだけど、マンガ「重版出来」を読んだときだった。


マンガを描く作家だけじゃなくて編集、営業、印刷、本屋…とか裏方のいろんな職業にスポットをあてた人間ドラマ。読者の手に渡るまでにいろんな人が関わってることを実感する大好きなマンガ。

その主人公が新人編集者黒沢心ちゃん。
元オリンピック選手候補生だったかな、そんな柔道の腕前をもってて、もともと心が強くて優しいんだけど、読んでいくと心ちゃんの「人間力」すごくて眩しくて目焼かれる。これが部活で培われてるのか性格もあると思うけど。

よくある「新人が社会に出て失敗繰り返して成長」…て感じではなくて、とっくに心ちゃんは私が社会人だったころより大人だし人間力やべぇ。

どこで差がつくんだよ…。でも失敗もして、どうにもならないことも経験して、悔しい思いもしてその全部が好きになっちゃうみたいな。応援して、一緒に泣いて、喜んで。会ってみたくなる。たぶん眩しすぎて目焼かれると思うけど(2回目)。

そんな魅力的な主人公に会えて最高だったな!

今は夫が私の成瀬(私の成瀬とは?)を読んでるんだけど、ものすごいスピードで読んでて焦っている笑 私はまだ続編5ページくらい読んで、そのままシャーロック読み始めちゃって放置してる。やばい、続編を取られる!笑

夫は「島崎ぃ〜」て成瀬側の想像モノマネしてる。声のイメージは一致した(浅草氏)。

おわり

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