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シンガポールで住み込みメイドを雇い始めた話

シンガポールで生活して5年目に差し掛かろうとしている我が家ですが、2023年9月末からフィリピン人の住み込みメイドの雇用を始めました。執筆現在、雇用して8ヶ月が経過したところです。

今の所感としては「雇って本当に良かった!もはや雇う前はどうやって生活を…?」というくらいなのですが、雇う前は「外国人のメイドさんとひとつ屋根の下で生活する」ということが全く想像できず、興味はあるけど不安が大きく、さらに雇うまでの手続きについてもワケワカランだったので、この機会にまとめておこうと思います。


メイド雇用のきっかけ

まず、我が家で住み込みメイドさんを雇う最大のきっかけは、次女が生まれたこと、そして次女を産んだ直後1ヶ月間は産褥ナニーさんにたっぷりお世話になったことでした。

産褥ナニーさんとの生活はこちらにまとめています👇

そもそも「一つ屋根の下で他人と生活する」ということが全く想像できなかったのですが、産褥ナニーさんと1ヶ月生活をしてみて「案外イケる!!!」となったこと、むしろ産褥ナニーさんとの生活が終わりそうになったときに

「え、ナニーさんがいなくなる…?育児だけならギリいけても、掃除とか料理とか無理では…?」
と急激に不安になったのでした。

また、ちょうどナニーさんが帰った直後に夫が1週間ほど出張で完全ワンオペになったことも、メイド雇用の決意の後押しとなりました。
(上の子も大きいしやれないことはないけど、日々の綱渡り感がすごかった)

メイド雇用の契約の進め方

シンガポールでのメイド雇用にあたっては

・直接雇用
・エージェントを通して雇用

の2つの方法がありますが、私たちは初めての雇用だったので、迷わずエージェント雇用を選びました

エージェント雇用の場合は、初期費用でエージェンシーにまとまったお金を払わなければならないのはデメリットですが、手続きはすべてやってくれる(言われた箇所にサイン等をするだけ)のでかなり楽です。

「エージェントを通す」と決めても、そこからさらに「エージェント選び」が発生するのですが、私達は日系のエージェンシーでお願いしました。

そもそもの「メイド雇用」のハードルをとても高く感じていたのですが、手続きが日本語でできる、ということがメイド雇用のハードルをグッと下げてくれました。

メイドさんに求める条件

我が家がメイドさんに求めた条件は下記の通りでした。

・トランスファー
・日本人家庭経験有り
・おとなしい性格

まず私達がメイド雇用が初で慣れていないこともあり、新規呼び寄せではなくトランスファーであること、また日本人家庭の経験があることは絶対要素でした。

3点目の「おとなしい性格」については、産後にお願いしていた産褥ナニーさんがいわゆるおしゃべりアンティで😂、人との距離感を保ちたい長女と若干相性が合わなかったこと、

また私自身もナニーさんとのおしゃべりに楽しく付き合えるときもあれば、タイミングによっては「ちょっと一人にさせて〜」というときもあったので、期間が決まった産褥ナニーと違って半永久的に一緒に住むメイドがおしゃべりだとしんどいかな…😂

ということで「おとなしい性格」の方を希望してみました。

逆によくメイドに対する希望でみかける「赤ちゃんのお世話に慣れている」というのは、基本的に子どもの世話は私で、家事を任せようと思っていたので外しました。(実際今は次女のお世話も結構してもらってるのですが…)

もちろん慣れている人であった方が安心なのですが、実際産褥ナニーさんもそうであったように、赤ちゃんの世話に慣れている人=ベテランでおしゃべりな性格、という相関関係がありそうなのもあり、「おとなしい」を優先することに😂

⚠ただ、お世話に慣れてはなくとも、「赤ちゃん(子ども)が好きである」ことは面接で確認しました。

実際これは正解で、赤ちゃんはどんどん成長していく=ニーズが変わっていくものですが、小学校高学年にもなる長女の性格が数ヶ月で変わることはないので長女の性格に合わせて選んだのは良かったなと思ってます。

メイドさんとの生活スタイル

我が家の住み込みメイドさんは、日・祝は休みで月〜土曜まではお仕事という勤務形態です。

平日の勤務時間は6時〜20時半土曜日は7時すぎ〜20時半ころ。8時間以上の連続した休みを与えていれば、勤務時間は家庭の生活スタイルに合わせて決められます。

お願いしていることとしては、掃除、洗濯(アイロン含む)、食器の後片付けは丸投げ、週の半分くらいは夕食作り、随時買い物、さらに私の外出中や仕事中(在宅自営)・昼寝中(😂)の次女のお世話全般をお願いしています。

(→ちなみに仕事中って書きましたが、仕事はじめたのは雇い始めてしばらくしてからなので全然専業主婦のときからメイド雇用してました。なんなら今も在宅自営で自分のペースで働いてるので、そんなに忙しくは…ゴニョゴニョ)

私がやってるのは長女の送迎系全般、週の半分の夕食作り、次女のお世話の半分、くらい…?つまり家事のほぼ全てと、育児の半分(次女育児に関しては2/3くらい😂)をお願いしている。

日本にいた頃もスポットでベビーシッターをお願いしたり、週1くらいで掃除や料理の家事代行をお願いしたりと、割と人の手を借りてきた方ではあると思うのですが、やっぱり住み込みだと常に部屋のキレイがキープされてるし、ちょっともう、今寝ないと無理…!って時にメイドに育児を代わってもらえるので(※夜は休ませないとなので、日中に限る)最高すぎる。


メイドを雇用して実際どう?

メリット

・やりたいことに圧倒的に時間を投資できる

産後にも関わらず、友達とランチ行ったり、講座通ったり、ダンスしたり、個人事業主のビザを取ったりすることまでできました…😂まさか第二子を産んでから、こっちで仕事始められるとは思ってなかったので人の手があるって最高。

・とにかく楽!イライラしない!

もうほんと、それに尽きる。
例えば、絶賛離乳食中の次女がどんだけ机や椅子をベッタベタにしても、「ま、あとで全部拭いてもらえるからいいや〜」とかなりおおらかな気持ちで食事を続けられます😂

あとは夜泣きでめちゃめちゃ眠くても、「朝になってメイドの勤務時間になれば…代わってもらって寝れる…」と思えるので余裕があります。(とはいえ夜泣きしないに越したことはないけどね、次女よ!)

デメリット

・お金と場所が必要

当然ではありますが、お金や生活する場所の提供などコストは当然かかってきてしまいます。
我が家のケースでは月々の支払いは以下です⇣

メイドへの給料 $800(トランスファー×フィリピン人なので相場よりちょい高めかな)
・メイドの食費 $160(自分たちの食事をメイドに取り分ける場合は払わないケースもあるそう。我が家は食事は別なので払ってます)
・levy $300(シンガポール政府に支払うメイド税)

合計するとだいたい月13万円くらいはかかっていますが、これで嫌いな家事すべてから解放される+出かけたいときに子どもをちょっと見てもらって出かけられることを考えると私はアリだな、と感じてます。あと夫も人の手を借りることに私以上に抵抗ないタイプなのもあり、家計としては全然アリという判断です。

同じことを日本でやったらいくらになるやら…👽

場所については、住み込みなので自宅スペースの一部をメイドさんが生活するのに提供しなければならないのですが、

我が家はシェルター(倉庫的な場所)がないので、2 bedroomのうちの1 bedroomを提供しております。つまり、部屋的には結構なスペースをメイドさんに提供している。

なので、メイドを雇ってから部屋が手狭になった感は否めないですが、メリットを鑑みるとこれくらいの犠牲は払っても仕方ないかなとも思います。

・子どもが甘やかされる(我が家の場合は次女)

これはありがたいことでもあるのと、メイドのせいというよりは次女の個性かもしれないのですが…😂

我が家のメイドさんは、次女がちょっとでも泣いたらすぐに抱っこしてくれるので、よく言われる「二人目の図太さ」みたいなのは全くなく、むしろ長女より神経質で慎重な気がしてます😂😂

ただ子どもを放置してスマホばっか見てる…というメイドの例も少なからず聞くので、それとは真逆でずっと子どものそばでつきっきりで見てくれてるのでありがたいことなのですが…!!!

とはいえ子どもは適度な刺激で成長が加速するな、というのはメイドなしで一時帰国を3週間乗り切ったときにつくづく感じたので、近々次女をインファントケア(保育園みたいなもの)に入れる予定です。これでいいとこ取りできるはず(?)

日本の子育て支援制度にも高まる期待

そんな感じでメリット・デメリット含めていろいろ書きましたが、所感としては冒頭の通り「メイド制度ありがてぇ!!!!」の一言に尽きます。このボーナス期間の間に、人生をできるだけ前に進めたい所存…(といいつつ昼寝時間ばかり増えてるけど😂ま、それも大事よね)

シンガポール生活も5年目に差しかかって、そろそろ日本が恋しい気持ちもあるけど、一方でメイドがいない生活が恐怖でもある😌一時帰国の数週間ですらめちゃめちゃ疲れたので…

やっぱり働き盛りの夫婦2人だけで子育てするって相当大変なことだと思うし、ましてやワンオペなんて異常事態では!?と最近ガチで思ってて、逆にできるだけメイドがワンオペにならないように気を遣うほど。

⚠とはいえこれはあくまでも私(我が家)の所感で、ワンオペ・ツーオペで生活する人を批判するつもりは毛頭ありません!!!合わないメイドを雇うことで、自分たちで生活する以上のストレスを抱えてしまうリスクも表裏一体ですし。

冒頭にも書いた通り、前提として私は日本にいるときから家事代行とかシッターをよく頼んでて人の手借りるのに抵抗ない方です(むしろ育児&家事に関して自分の手が信用ならない😂)

一方で、最近は日本でも自治体の産後ケアとか産後ヘルパー、あとはベビーシッター助成が使えるところもどんどん増えてきているようですよね👏

実際問題、日本の住環境とかも考えると「一家に一人、住み込みメイド!」みたいにマジョリティを取ることはたとえビザが解禁されても現実的じゃないだろうな〜とメイドマンセーな私ですら思ったり🤔

日本の子育て支援制度を改めて調べつつ、無いものは作れるように、またせっかく制度があっても仕組み的に、もしくは風潮的に使いづらいという側面は改善できるように、微力ながら動いていきたいな〜と考えている今日この頃です💪

📌シンガポールでの不妊治療〜産前産後にまつわる記事はこちら

📍noteではファクト中心にまとめましたが、アメブロでは感情面についてざざっと書きました


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