#結婚の自由をすべての人に 訴訟(at名古屋)第3回口頭弁論期日に行ってきたよレポ

2019年2月14日(バレンタインデー)に、札幌・東京・名古屋・大阪で一斉に提訴されて始まった #結婚の自由をすべての人に 訴訟

2019年9月には福岡も加わり、現在は全国5カ所で13組のカップル(女性カップル5組、男性カップル8組)で、裁判が行われています。

結婚の自由をすべての人に HP

メディアの報道などでは、「同性婚を求める裁判」と表現されがちですが、正確には、「戸籍上異性同士の異性愛者のみにだけ結婚する自由が認められている」ことに対して、「すべての人に!」と裁判をしています。


今回は、2019年10月15日(火)に名古屋地方裁判所で行われた、第3回口頭弁論期日についてまとめます!

(私は第1回から名古屋地裁での裁判を傍聴しているので、第1回からの流れも一緒にまとめます!)


※最近名古屋に新たに出来たインスタ映えスポット。栄のオアシス21にあるので、ぜひみんな名古屋に来て撮ってね!!!

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今回の訴訟(名古屋の分)の復習ですが、


・原告(訴えている人)
愛知県内にお住いの男性同士のカップル


・被告(訴えられている人)


・訴えている内容
超要約バージョン
国が作るべき法律をちゃんと作っていないせいで、望む相手との結婚を原告は妨げられている!だから、それによって原告が受けた精神的損害を国に請求します!
法律用語バージョン
法律上同性の者との婚姻を認める立法を怠った国の立法不作為によって、望む相手との婚姻を妨げられた原告らが、その被った精神的損害について、国家賠償法1条1項に基づいて、国に対して賠償を求める

(日本の裁判の形式上、「〜〜という損害を受けている」という形で国家賠償法に基づいて提訴しないといけないので、こういう形になっているそうです)


・主な争点
憲法24条1項「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」の「両性」という言葉の解釈
&
憲法14条1項「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」の法の下の平等に反しているかどうか


という感じです!


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今回の訴訟は基本的に、

第1回口頭弁論期日:原告の主張
(2019年4月19日)

第2回口頭弁論期日:被告からの反論
(2019年7月2日)

第3回口頭弁論期日:原告の2回目の主張
(2019年10月15日)

という風に、両者が交互に主張をやる感じなので、今回の第3回口頭弁論期日は原告側のターンでした。

※名古屋での第1回口頭弁論期日の様子はこちら(傍聴の流れも載ってるよ!)
#結婚の自由をすべての人に 裁判at名古屋へ行ってきました!

※裁判を傍聴する意味はこちらで解説中↓
裁判の傍聴に行った方が「マジで!」良い理由3選


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今回の第3回口頭弁論期日は、

・証拠など提出物の確認
・原告(大野さん)からの意見陳述
※鷹見さんによる代読
・原告の弁護人(弁護士さん)による第2準備書面(2回目の主張として提出した膨大な書類)の要旨説明
・裁判長から被告へ次回への諸注意
・次回期日の決定

という流れで、15分ほどで終わりました。

第1回は、30分ほどかかりましたが、第2回は被告側(国)の反論が短すぎて、わずか10分も満たずに終わりました。
結構、回によって時間の差はあるみたいです。

提出している書面などはこちらのサイトで読むことが出来ます

結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟)

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ここからは、傍聴してみて、そしてその後の弁護団による報告会に参加してみた私の感想です!

・裁判って専門用語が多いかつ早口で、なかなか聞き取って理解するのが難しいから、こうやって資料(上の写真)をいただけて本当に助かる!!!

・第1回、第2回はどちらも傍聴席は満席に近い状態でしたが、今回は少し空席があったので、次回はもう少し周りの人に声をかけて一緒に傍聴に行こうかな〜

・裁判官によってこの問題へのリアクションや向き合い方が違うので、全国で提訴している札幌・東京・名古屋・大阪・福岡で、裁判の進め方や裁判官からの言葉がそれぞれ違うらしい!と聞いてビックリ!
他の裁判所ではどんな感じなのか傍聴してみたくなった!

・前回期日も、裁判長から原告側(国)へ「もっと詳細な反論を提出してください」という言い方が出てたけれど、今日の第3回期日では、より具体的にいくつか項目を明確に述べた上で「反論をきちんと用意して提出してください」と裁判長から原告側(国)へ注意(?)が入ってた。こういう注意(?)ってよくあることなのかな?

・報告会の最後、原告さんからの「まだまだ長い旅になると思いますが、よろしくお願いします」という言葉に何だかすごくグッときた!
長い戦い、とかじゃなくて、長い旅って表現なんか素敵だなぁ


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そして、名古屋地裁での次回期日(第4回)ですが、「反論書面を作るのに時間がかかるから3ヶ月は欲しい」という被告側(国)の要望により、

約4ヶ月後にあたる、

2020年2月4日(火)10:00〜

at名古屋地方裁判所1102号法廷

に決まりました。


提訴したのが2019年2月14日だったから、もう1年経ってしまいますね……あっという間!!!


次回も傍聴に行けるように、今からスケジュール空けておこうっと♪



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