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ユース向けLGBTコミュニティ運営者の日記(名古屋あおぞら部等に関して)


この春、無事に大学を無事卒業し、会社員になりました、「りぃな」です。
卒業を祝ってくださった皆さん、本当にありがとうございました!


新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ついに愛知県も、2020年4月10日に県独自で「緊急事態宣言」を発表し、不要不急の外出の自粛が求められています。

私は、2016年10月より名古屋あおぞら部という、若者向けのいわゆるLGBTコミュニティを運営しています。

(名古屋あおぞら部についての説明はこちら→ 【名古屋あおぞら部】3周年のお礼とこれまでの活動のご報告 )


今回は備忘録も兼ねて、

1.名古屋(愛知県)の状況
2.名古屋あおぞら部の状況
3.運営者として思うこと

を綴っておきたいと思います。

(数年後にこのnoteを読み返して、「あの頃こんなことあったね!みんな元気に生き延びて良かったね!」と言い合えるようにありたい)


1.名古屋(愛知県)の状況

3月1日:

・県内の感染者は30人程
・県内でヒトからヒトへの感染確認
・文部科学省の通達により、県内の公立学校のほとんどで休校開始
・県内の公共施設も休館が始まる(3月11日までの予定)

3月12日:

・県内の公共施設の休館期間が延期(3月31日までの予定)

3月26日:

・県内の公共施設の休館期間が再延期(4月12日までの予定)

4月7日:

・県内の公共施設の休館期間が再々延期(5月10日までの予定)

4月10日現在:

・県内の感染者は300人を超える
・知事が、県独自の「緊急事態宣言」を発表、期間は5月6日(ゴールデンウィーク最終日)まで
・県内各地の公立学校の休校期間が5月6日までに延期
・幼稚園は休園する一方、保育園は通常通り
・高速バス等は減便しているものの、公共交通機関のダイヤに変化はなし
・コンビニは通常通りの営業、スーパーは通常または営業時間の短縮、百貨店・ショッピングモールは食料品売り場を除いて休業に
・公共施設(図書館も含む)も休館期間を5月11日まで延期に

(5月28日追記)

5月25日:

・愛知県での緊急事態宣言の解除
・宣言解除に伴い、各種施設の再開が発表



(以下の写真は、名古屋あおぞら部の会場として利用しているイーブルなごやの様子。イーブルなごやは名古屋市の公共施設です。)

2.名古屋あおぞら部の現在の状況

2月:

運営メンバーの仕事や学業の都合により、新年度からの開催予定が立てづらいため、4月4日の開催を最後に、一旦数ヶ月のお休み期間に入ると決定。
(新型ウイルスとは一切関係ない)

3月:

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月の開催が危うくなる(3月は元々開催なしの予定だった)

3月18日、5月16日に予定されていた『名古屋レインボープライド』の開催中止が決定。

3月19日、4月25日から5月6日に予定されていた『東京レインボープライド2020』の開催中止が決定。

3月26日、会場として借りているイーブルなごや(名古屋市の公共施設)から、休館期間延期の連絡があり、4月4日の開催中止が決定。

4月(11日現在):

非常事態宣言の終了が延期される可能性も十分にあるため、運営メンバーの仕事や学業のスケジュールの見通しが、より立たなくなっている。
また、会場であるイーブルなごやの再開時期が分からない。


以上より、名古屋あおぞら部の活動再開時期は未定となっています。

(5月28日追記)

・6月1日よりイーブルなごやの再開が決定。ただし、利用にあたっては留意事項がある(以前はこのような留意事項は一切なかった)。



※その他の選択肢について

①公共施設以外での開催

3月中旬まではその選択肢も考えていたものの、いまの状況としては、「公共施設が再開されるほど安全な環境」に戻るまで名古屋あおぞら部は開催しづらい。

②オンラインでの開催

参加者はもちろんのこと、運営メンバーにもクローゼット(カミングアウトしていない)のLGBT当事者が多い。
また、名古屋あおぞら部は参加者同士のコミュニケーションに重点を置いている。
そのため、たとえ運営メンバーのみで配信を行うといった形だとしても、プライバシー面の安全性などを考慮して実施が難しい。
加えてオンラインの場合、普段の開催よりも「悪意ある人物」による乱入のリスクが高いと感じる。



3.運営者として思うこと

・先の見通せない日々が2ヶ月ほど続いており、不安やストレスが溜まってはいる。

・名古屋あおぞら部の参加者のみんなの心身の健康が心配
特に、家族にカミングアウト出来ずに家庭内の居心地が悪いと感じているLGBT(かもしれない)ユース達が心配。
そうしたユース達にとっては、心身の健康のためにこうした居場所は「必ず必要」なものであり、「不要不急の外出」に当てはまるんじゃないの?と思ってしまう。

・運営も参加者の多くもクローゼットなので、各地の他団体で開催されつつあるオンライン開催が難しいのが、参加者に申し訳ないし、とてももどかしい。

・地方(首都圏ではない)の団体×若者向けの団体という観点から、以前からコミュニティの結びつきの難しさを感じてはいた。
特に災害時(台風や津波、名古屋の場合は特に地震)において、こうしたマイノリティかつ匿名のコミュニティの結びつきは難しいと想定はしていた。
けれど、今回このように現実になると改めて、「災害時にマイノリティコミュニティで結びつきを保つこと」の厳しさを痛感した。
また同時に、有事の際には「マイノリティから命を落とす」ということを体感している最中でもある。

・今回の出来事(災害と捉えています)は特に、感染者の行動経路がクローズアップされている。
そのため、「LGBT当事者であること/いわゆるLGBTコミュニティに出入りしていること」が、絶対にバレたくないという参加者もいるため、開催がとても難しい。
開催して参加者の中に感染者がいたら?開催中に感染が広がったら?その事実は名古屋あおぞら部に連絡が来る?連絡が来たとして公表出来る?
運営者として、かなり難しい判断を迫られるようになると思う。


少しネガティブな気持ちを書いてしまいましたが、私の気持ちは、

少しでも参加者のみんなに明るい気持ちになって欲しい!

というのが1番です。


その思いから、名古屋あおぞら部から4月11日にメッセージを発表しました。


こんにちは!
名古屋あおぞら部です!
外出できなかったり、お友達などに会えなかったり、悩みを相談できる場がなかったりと、不安な気持ちや辛い気持ちを抱えている人もたくさんいると思います
でも、名古屋あおぞら部はいつでも皆さんの仲間です!
また会える時までちょっとだけ待っててください

名古屋あおぞら部Twitter


また、こうした企画も始めました!


次回の名古屋あおぞら部の開催は未定なので、代わりに #20xx名古屋あおぞら部 キャンペーンを行います!
名古屋あおぞら部で、「こんな話したい」「こういう人と出逢いたい」「こんな企画あったら楽しそう」など、皆さんのアイデアをハッシュタグを付けて呟いてみてください!
例:
「名古屋の桜の名所でお花見したい!
#20xx名古屋あおぞら部
名古屋あおぞら部のお休み期間が終わり、開催が再開される時には、もしかしたら現実になるかも!?
皆さんのアイデアを大大大募集しています!


#20xx名古屋あおぞら部


1日でも早く、またみんなで集まって、楽しくお喋りして笑顔になりたいです!

みんな、その日まで健康でいてくださいね!

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