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未来はかえられる

 国語に苦手意識のある算数大好きの息子。1学期の目標に国語でもっといい点数をとりたいと書いていました。
 「明日、国語のテストがあるから自学ノート国語してきてねと先生に言われたけど、国語ってなにするの?」
「漢字を完璧に書けるっていうのも大切だから、漢字を書いてみたら?」
と伝えると、
「もう漢字は先生の言ったところを漢字ノートに書いた」
すると国語の得意な娘
「国語のテストのために自学なんて音読と漢字以外なにすんだろう?やり方教えてくれたらいいのにね」
優しく一緒に考えるように息子の教科書をパラパラと見ました。その娘にむかって
「ねぇねぇは、国語が得意だから、僕の気持ちは分からない」
と怒りだしました。
「ねぇねぇは一緒に考えてるだけで、何もしてないよ?」
と私が言うと
「ねぇねぇは、いつも、国語100点ばっかりとってる。僕もとってみたいけどどこか間違う。算数みたいに答え合わせとか見直しとかしても、そう思ったから書いているのに、間違ってる」
国語の苦手な私は
「でもさ、算数はいっつもほぼ100点とれてるし、国語もいつもよくできてるよ。そもそも○○は、本読むの嫌いだし、一日中でも本を読んでいられるねぇねぇとは違うんだから仕方なくない?」
と伝えると
「でも4年生は、国語をどうしても頑張りたいの。3年生までの僕はかえられないけど、4年生の僕は、今からかえられる。明日だって未来だから、未来はかえられるんだよだからまずは明日のテスト頑張る」
と。
 4年生になり、また少し難しくなった漢字を息子は毎日毎日頑張っていました。音読も毎日していました。そんな息子を見て、今年の担任の先生板書も綺麗だし、教科書の文章問題のプリントの宿題もよく出るし、授業参観も国語だったから、国語の先生で、お題がたくさんあるのかな?くらいにしか思っていなかったので、息子の目標を軽く捉えていました。
そして、そんな思いで新学期からの3週間を頑張っていたのかと感動しました。
「明日からの未来はかえられるってそんな言葉どこから出てきたの?かっこよすぎるからお母さん手帳に書いていい?」
と聞くと、
「明日はもっとできるようになる。そう思ってできるようになりたいことはいつもがんばってる」
と教えてくれました。
確かに縄跳びもテニスも鉄棒もうんていも、跳び箱もみるみる上手になりました。できるようになりたいと思ったときの息子のパワーは一直線です。大きな変化ではなく、いつも日々の積み重ねを小さな変化を大切にしている。3年生の通知表に「継続は力なりを証明してくれました」と書いてありました。

「何をしたらいいのかお母さんにも分からないけど、この前買った教科書ドリル解いてないところを答えだけノートにといていったら?お母さん〇付けするよ?そして明日先生にどんなことをしたらいいのか聞いて教えてもらったら?」
と伝えると
「じゃあテストのページまだやってなかったからやろうかな?」
と言うので
「えっ?他のとこやったの?」
と聞くと
「このまえの3連休に来週テストって書いてあったからやったよ。でも4年生は勉強1時間だからテストのとこだけ時間が足りなかった」
と(笑)
自ら頑張っていることに感動しましたが、終わるまでやるのではなく、勉強時間1時間以上はやらない子どもらしさにも癒されました

 100点はもちろんうれしいかもしれないけど、分からないことを見つけるのが単元テストだよ。勉強したけどここがわかってなかったんだなっていうところを気付かせてくれるのがお母さんは小学生のテストだと思うよ。ねえねえたちは中学生だからテストの意味合いも少し変わってくるけど、間違うから、そこに気が付けるんだよ。今までもテストで間違ったところ、お母さんと復習したでしょ?とその夜はお風呂の中で話をしました。

 次の日の朝、前日一発で書けなかった、「機械」「菜」「席」という漢字を朝ごはん前に書いて見せてくれました。目標を立てて一日一日頑張る息子に元気をもらいました。

 「明日の自分は変えられる」それが1年後にはどんなになっているのだろう。今は努力ですが、日常となっていくのか、自分なりのやり方を身に着けるのか、また息子らしい面白いことを教えてくれるのか、その選択は息子にあり、私は見守るのみだなと思いました。

「お母さんもおばさんだけど今日から何か頑張れば、何かかわるかな?」
と聞いたら、娘が
「お母さん今年になって歩くようになったから、少し体力ついたよね」
さっと答えてくれました。40代まだまだ変われるようです。

 ちょっとお兄ちゃんになった息子の大好きなハンバーグを今日は作ろうと思います。
 最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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