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嘘つきを許さない

正直者が馬鹿を見る

と言うが、本当にそうだろうか?
たしかにその場面、今までの人生でいくらでも見てきた。
もともと曲がったことが嫌いな性格で、大人になってからはより一層、集団のルールに反したり、スタンダードから外れることが気に入らない。
どんなに仲良くしている人であっても、そういったルールを平気で破る姿を見ると、自分の中で信用がなくなり、どうしても心の距離を置いてしまう。
私においては、親が「お前は馬鹿正直なんだよ!!!」って呆れるくらいの人間なので、何と表現するのが適切なのか分からないけど、馬鹿真面目なんだと思います。


今日はテスト返却の日。
平均点は20点満点中の9.7点で、まあまあ。
半分の生徒がpositivoと呼ばれる10点以上を取れたので、個人的には満足。

それでテストを返したら、何名かの生徒が採点に不満があると持ってきた。
前にも記事に書いたことがあるが、私はほぼ採点ミスがない。
もうこの時点で分かってる。
彼らは、解答を改ざんして持ってきているのだ。

そして私は全ての解答用紙を写真に撮っているので、それを確認して、持ってきた生徒に見せる。
何これ?書いた??

生徒は認めざるを得ない。
だってどう見ても書き加えてるんだもん笑
そんな生徒が60人いて4人ほど。
これが日本だったら生徒指導で大問題になるやつである。
元同僚のベテランの先生が、解答用紙を全てコピー取っていたことを思い出した。

1枚1枚写真を撮るのもわりと時間はかかる。
でもなぜ私がここにこだわるのか。
それは、こんなちっぽけな嘘をついて得することを覚えてほしくないから。

negativo な点数で何も持ってこなかった生徒もいる。もちろん私が解答用紙を全部記録していることを知っている生徒もいたとは思うが、知らなくとも改ざんして持ってこなかった。
彼らが正直者だとは言い切れないが、簡単に騙せそうな日本人を騙しにこなかったということは褒めたい。
まあ、簡単には騙されないけど。笑

そんなわけで、私の授業では、嘘つきは許さない。嘘つく奴に得させることなんて絶対にさせない。
正直で努力している生徒が馬鹿を見ることがないように。

モザンビークで暮らしていると、冗談なのか嘘なのか絶妙なことがよくあるし、嘘も平気でよくつかれる。
だからといって、嘘を繰り返して最終的に得られるものが、正直に努力して得られるものを超えることはないと信じたい。
仕事、お金や信頼関係なんでも。

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