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地震の時、糸魚川にいた

津波警報でめちゃくちゃ慌てたという話です。

夫の実家は糸魚川市で、元旦は家族で帰省していました。
義父と義母の住む海辺の家には、私たち家族(夫・長男小5・次男小3)の他に、義弟・義妹・義犬の、大人6+子供2+犬1=9が集まっていました。

ゴロゴロしているチビタ(犬)と長男

地震の直前、義弟夫婦と夫・次男の4人はそれぞれの車で海辺の温泉に出かけていました。私は、長男と小一時間ほどチビタの散歩に出かけてちょうど帰ってきたところでした。

テレビから能登で震度5のニュース速報が流れて、「あそこは地震が多いんだわ」と義母がつぶやいていました。それから数分もしないうちに、カタカタと揺れだしたので、私は「さっきのは前震だ大きいのがくる」と思い、すぐにストーブを消しに走りました。慌てすぎて点火のボタンを押していました。ガタガタッと速くて大きな揺れがきて、ストーブは安全装置で消えたけど、茶碗が棚から落ちて割れて、家中ガシャガシャミシミシなって、これはヤバいと思い、走り回るチビタを抑え、うずくまりながら揺れが終わるのを待ちました。長男は自分からこたつに潜っていました。

すぐ義弟から電話がきて、夫たちと4人一緒で無事だからこれから帰る、と話していたところ、津波警報がなりました。自宅チームはお寺のある高台に避難するから、そこに集合しようと決めて電話を切りました。

海が目の前なので、ドキドキしました。
どのくらい目の前かというと、このくらいです。

2階の窓から見た風景。ズームしてないよ

避難した高台は30mとのことでした。「津波がくるのを海を見ながら待つ」という異常事態。こんな山じゃ全然足りない、東日本の津波は40m超えたところもあったし、もし足元まで津波がきたら、あの木に長男を登らせて‥。いや、ここから離れて今のうちに車で内陸に逃げたほうがいいとか、目の前の波を凝視しながら、色々なことが頭をぐるぐるまわりました。
何より、自分が死にたくないというより、長男を、自分の判断ミスで亡くしてしまうのではないかという恐怖で足が震え、息ができないくらいドキドキしました。

しばらくして夫と合流。もう津波の第一波は過ぎたと知りました。
夫と次男は、温泉から海沿いの国道を車で戻ってきたのですが、運転中、ラジオから「大津波警報だーーー!逃げろー!!逃げろーーーー!津波だーー!!」という絶叫が流れ、その時波が押し寄せ、フロントが見えなくなるほどの波を被ったそうで、しかもその直後、後ろについてきているはずの義弟夫婦の車がいなくなって、流されたのかもしれないと思い、死ぬかもしれないと思ったそう。(義弟たちは、沿岸がやばすぎて山に入ったとのことでした。)

夫は、どう行動するのが最善だったんだろうか、としばらく言っていました。今回の糸魚川では、結果的に多分どの行動でも無事だっただろうけど、体験したことのない状況下での咄嗟の判断の難しさを痛感しました。

今回津波警報を体験して感じたのは、テレビなどで速報を見てる人と現地とかなり温度差があるなということです。テレビで見てる方は、糸魚川には津波40cmがすぐきたのを知っていて、それが直ちに40mにはならないという想像はつくと思うのですが、当事者はそれどころではない。避難先にテレビはないし、Yahooなどのテキスト情報は「地震が発生」ばかりで肝心の情報が遅い。Xは感想と情報が混じっていて意味がなかったです。

私は緊急警報の音が苦手で普段はオフにしてるのですが、それでも今回の津波警報は強制的に鳴りましたし、町内の放送でも即流れるし、ネットの情報のほうが遅かった(うまく情報収集できなかった)。そもそも焦りに焦った手で検索して、求めてる情報が出ないとイライラするしさらに焦ります。テレビとラジオはデマもないし大事だと思いました。YouTubeのテレビ中継を見ればよかったです。普段からリアルタイムで情報更新がされるチャンネルを登録しておくと慌てなくてよいかと思いました。

福島県民だし、直近だと3年前に白河市でも震度5強の地震があって、防災は意識しているつもりだったけど、最近油断していました。改めて、防災対策をもっと真剣取り組まないといけないし、家族でもどう行動するのか定期的に確認しあう(思い出す)機会をつくらなければならないと思いました。

今年1年無事に過ごせますように!安全第一です。2024年もよろしくお願いいたします🙇

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