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【カコメンのみなさまへ】オンライン読書会の報告(第13回)

 第13回オンライン読書会を開催いたしました。読書会を始めて1年、参加してくださった方のおかげで、13回も開催できました。わーい。

 
 今回紹介された本について。

りえ:横道誠『大学講師の日常と非日常』
 言い訳なのですが、この週はカコタム活動がいろいろとあり、別の所用もあったため、全く!紹介の準備が出来ておりませんでした。紹介本はしっかり読み込んでいたので、なんとかいけるかとやってみたところ、結果はグダグダ、以前ならこんな準備で読書会しようなんて思わなかったな、と、最中にも猛省していましたが、参加者の方々が私の言いたいことを汲みとろうと踏ん張ってくれて、素敵な質問と感想で、私の話を深めてくれました。メンバーはすごい!

なおちゃん:藤本タツキ『チェンソーマン』
 Slackの雑談でも話題の『チェンソーマン』、読んでる子ども多いですよね。欲しい行動を欲しい時にされると心丸ごと持っていかれるとか、こうだろうなという予想が悉く裏切られるとか、流血描写がニガテな私ですが、読んでみたくなりました。マンガ好きのしゅんごさんによると、同作者の『ルックバッグ』は流血がなくお勧めとのこと。

しゅんご:東畑開人『なんでも見つかる夜に心だけが見つからない』
 擦れ違いながら新しい関係を築くことをあきらめない、傷つけあった上で傷をケアし合う関係、時の流れを信じるなど、寒さ身に染みる12月に温かい言葉と本の紹介をありがとうございます。しゅんごさんとは読んでいる本が被ることが多いなあ。

なぎ:藤堂明保『漢字語源辞典』
 中学生で出会い、日々使っている漢字にこんなに奥深い世界があることを教えてくれた感動の一冊。藤堂先生の、研究に打ち込む姿勢やそれゆえ成すことのできたとてもすごい仕事への尊敬が伝わってきました。この辞典から、ゆっくり学ぶことや、学び考えることが世界を見る解像度を変えてくれること、知識がもたらす豊かさを知ったとのことで、それが今のなぎちゃんにつながっているんだなあと感じました。そんな姿勢で、大学の勉強に取り組んだり子どもの学びに寄り添っているんですね。

くどぅー:石浦昌之『哲学するタネ【東洋思想編】—高校倫理が教える70章』
 親が選んで実家から送ってくれた本だという、私大好物の読むきっかけから紹介が始まりました。読むきっかけエピソードが大好き過ぎる。遠い昔、母が送ってくれた仕送りの段ボール箱を思い出しました。関係ないけど、隙間を埋めるのにまるちゃん焼きそば弁当が入ってるってのは、実家北海道あるあるですよね。
 倫理の授業というと、サブ的扱いを受けがちですが、倫理で(たとえ用語だけであろうと)学んだ体系が、その後も役に立ってます。学校で習う社会という教科は、人類社会のクライマックス的なところを取り上げているので、確かに暗記が多いといえばその通りですが、そこで作り上げたマップに学生生活が終わった後に得た知識なんかを配置収納している感が私にはあります。

 この一年、読書会に参加してくださったみなさま(に限らずメンバーのみなさま)、ありがとうございました。お会いできてお話ができて、私は本当に嬉しかったです。読書会の方向性をグルグル考えていた時に声かけてくれるメンバーがいたり、「来てね」と誘って本当に来てくれたり、私が気まぐれで送る(私的)面白情報にリアクションしてくれたり、そういうことがとっても嬉しかったなあと思います。
 来年もこんな感じで続けて行きたいと思います。よろしくお願いします。来年が、私を含めたメンバーのみなさまの「やりたい」が実現する年となりますように。


≪蛇足的に≫
 この読書会でも出て、Slackの雑談チャンネルでもかおりさんにお勧めいただいたので、『ルックバック』を読みました。すごいと思ったし、とっても感動しました。なんとなくですが、たくさんインプットした人の独自アウトプットという感じを受けました。私は「自分の背中は自分で見えない」ってことを一番感じましたけど、少し置いてまた読んだら違うことを思うかも。
 どこかで書いた気もしますが、私は自分自身が何か紹介されてもそれに全く興味がなければ何もしないし、人生には限りがあるので、まあそんなもんかな、と思っています。その一方で、カコタム活動を通じて何かを教えてもらって、それをやってみたことが細やかながらそれなりにあったとも思ってます。来年も楽しんでいきたい!