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【カコメンのみなさまへ】オンライン読書会の報告(第8回)

 第8回オンライン読書会を開催いたしました。今月も開催できて嬉しい!

 参加者のみなさんには、紹介された本についての質問や感想などをお願いしています。あまり難しく考えず、話を聞いていて参加者の方が思いついたこと何でも話してくれるのがいいな、と思っていて、読書会が始まる前にはそういうことを伝えています。

 今回紹介された本について。

りえ:二宮敦人『最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常』

 多くの藝大生を取材した本で、この本を紹介本に選んだ理由は、学生さんのエピソードがそれぞれに自分の興味を深堀しながら自分と格闘していて、それが眩しいなあと思ったのがひとつ。もうひとつは、大学が他人と関わりながら化学反応を起こす場になっていて、カコタムで頑張っている受験生やコロナ禍の影響を被っている大学生メンバーが思い浮かんだため。『バナナ』にも似てると私は思う。
※私の言う『バナナ』は、渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』のことです。

はなたん:小山宙哉『宇宙兄弟』

 宇宙や夢に情熱を燃やす人々の物語。モーニング連載中。「夢がある」ということはどういうことかを考える一時になりました。子どもと関わりでも、将来の夢や今後の目標の話を聴くことがあります。「夢や目標に向かって前向きに努力すること」だけがいいこととされるのは息苦しいのではないか、「ひたすらに頑張れることがあるのはすごい」といった話が出ました。

なおちゃん:黒川日出男『平家物語』
 さすがの分厚さで、なおちゃんも全部は読み通していないそうですが、有名な部分や気になるところから読み進めているそう。じゅんいちさんから、「古典文学をどんなふうに楽しんでいるんですか」との質問が出て、その話の中で「自分は何が好きか」や学校教育で古典・漢文を学ぶ意義にも通じる話を聞けたなあと思いました。

よりこ:内井惣七『空間の謎・時間の謎 宇宙の始まりに迫る物理学と哲学』

 ニュートンにライプニッツ、アインシュタイン、物理学的な問題、哲学的な問題、多くの子どもに科学の面白さに触れて欲しい、など。私は、なおちゃんの平家物語から歴史に思いを馳せていたので、人類が続いていけば、今人類が辿り着いていない新世界を拓く才能が現れるのかなあと思いました。地球が続いて欲しい。

じゅんいち:『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』
 今起きている変化を、「オールドタイプ」から「ニュータイプ」へのシフトという形で読み解き、じゅんいちさんが今の仕事をするにあたって影響を受けた本とのこと。なおちゃんが言っていた「こうしたらいいのにな、と思っても、前からこうしていた、と言われて、新しい提案をする気持ちが削がれてしまう」という言葉が印象的でした。個人的には、私はもうそういう声を潰さないように受け止めてなんとかする側にいるな、という気持ち。

 前回の報告で、英語をテーマにした読書会をやりたいとしておりましたが、佐藤良明『英文法を哲学する』の精読はあまり進んでいない。もしかしたら、じっくり読んで満足するかも。読書会をするとしたら、なんとなくお盆くらいかな。

 昨年末から読書会を8回もできて嬉しいです。はなたんが「ずっとオンラインだから対面でも出来たらいいね」と言ってくれて、私もそう思っています。オンラインは離れた場所のメンバーともお話出来てZoomには感謝しておりますが、状況見て、そのうち集まって開催の機会も作りたいと思います。なので、みなさま今後ともよろしくお願いします。