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年の初めの雑感

 横道誠『発達障害の子の勉強・学校・心のケア』に、発達障害の子を持つ保護者として大事なこととして、以下の3つが挙げられている。

                                    2章 42頁

 私は発達障害の子の保護者ではないし、本業は別に子どもと関係なくて、これからも子どもとはボランティアとして細く長く関わっていけたらいいな、と思っている。上記の3つは、支援をしようと思うときに大切なことが簡潔に表明されていてすっと腑に落ちた。横道さんすごい。
 大学生の頃から今まで、子どもに関するボランティアを続けてきて、あるいは単に自分として人生を生きてきた中で、うまく言葉にすることが出来なかったけれど、ずっとこの3つを考えてきた気がする。この3つといっても、「発達障害」「定型発達」に当てはまる言葉はやや違う。
 ①は、何かの必要で人を分けるときの分け方について、②は、自分や目の前の人のありのまま、③は、世の中や自分の中の悪を感じ取ること、と言う方が思っていることとは近いが、言いたいことは同じ連なりの中にあると私には読める。
 
 考えてきたつもりになっているだけで、本当には何も考えてないんじゃないか、何もしていないのではないかと問われると、全くもって自信がない。でも、上記のことに全く無頓着に生きてきたと思うのもこれからを生きていくのも嫌なので、①~③の言葉を得たのだから、これに立ち返って考え続けたいと思う。

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 同じ学習支援のボランティアのメンバーと新年の飲み会をする機会に恵まれ、ほかのメンバーの方々の話を聞けたことで、私なりに、私の問題意識の所在や関心の在処がつかめた。自分がどんな中学生だったか、どんな思春期だったか、久しぶりに振り返った。思っていることを話せる仲間がいることは本当に嬉しい。

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読解力がなぜ必要になるのか?AI時代の読解力【N/S高・N中等部】STEAM系女子プログラム

 高校進学について調べていたとき上記のYouTubeに出会った。リンクを貼っていいものかわからないので貼らないが、新井紀子氏によるN/S高の授業ガイダンスのような講演なのだと思う。新井紀子氏は『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』が話題になったので名前は存じ上げていたが、こんなに面白い方だとは知らなかった。1:12:20頃から始まる質疑応答が大変良かった。

 読解力については、慣れ・練習に因るものであれば、慣れる・練習することが出来る環境に因るなあと思ったことと、定義文が読めることと幸せに生きるとか人生の充実とかはどう関係するんだろうかと考える。とりあえず、定義文が読めることは、①と関係しますね。