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【カコメンのみなさまへ】オンライン読書会の報告(第11回)

 第11回オンライン読書会を開催いたしました。

 今回紹介された本について。

なおちゃん:長月達平/梅原英司『Vivy prototype1』
 お好きなSF作品を紹介してくださいました。人間とAIの対立、タイムトラベル、歌を歌うAIなど魅力的な設定で、アニメの原案小説なのですがアニメは少し違った展開をし、どちらも好きだとのこと。最近アニメを見ていないので、私は映像作品の方から見てみたいな、と思いました。

みっちー:三浦綾子『塩狩峠』
 みっちーのお姉さんが、大学進学で上道(上京の北海道版、上京っぽく言いたかった)するみっちーに持たせてくれた本で、今、大学卒業を控え、また読み返しているとのこと。このエピソードで私のテンションは爆上がりです。読書会のいいところって、「何故その本を読んでいるか、読んだか」を聞けるところ。

なぎ:穂村弘『世界音痴』
 歌人穂村弘のエッセイ集。札幌出身の穂村氏の着眼で語られる日常に味わいと可笑しみがあります。私は穂村氏の短歌もエッセイも好きなので、ついつい喋り過ぎました。この場を借りて、なぎちゃんに私の好きなほむほむの代表的短歌を3首紹介しときます。
 サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
 終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
 校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け

かおり:三浦綾子『道ありき』
 再び三浦綾子、偶然にも。三浦綾子について概説してくださり、夏に訪れた旭川の三浦綾子記念館で彼女の肉声を聞いた印象や彼女の青春のエピソードなど、情報量たっぷりで紹介してくださいました。これを機に三浦綾子読んでみるかな。

はじめ:木村泰司『名画は嘘をつく』
 スタサポで小学生が自分の関心事について雄弁に話しているのを聞いて、物事の他の側面に光を当てられるような関わりが出来たらいいな、と思ったということで、この本を紹介していただきました。世界は複雑で、私たちはその複雑さに耐えていかなければいけないんですよね。

 今回私は本の紹介をしませんでしたが、第一回で私が紹介した横道誠『みんな水の中』について、少し触れました。これを紹介した時は、横道氏が宗教2世としてこんなにメディアに出ることになるとは思いませんでした。

 10月ともなると年末の足音が聞こえてきますが、年末にはこの読書会を始めてから1年になります。1年の総括的なものを考えたい、そんで今後どうするかな、と言うことを考えたいなあと思っています。
 どの回もそれぞれ印象に残っていますが、第1回目に「読書会ってみんなで読書するんだと思ってた」とかつみに言われたのを、言われたときは笑ってましたが、この間にカコタムオンライン自習室が開催されたのもあり、それやってみたいな、と思ってます。みんなで同じテキストを読んで、それを元に話をするのもいいし、それぞれに読みたい本を読むのもいいし。あと、はなたんが言ってくれた対面カフェ読書会もしてみたいし、私の好きな短歌や絵本、語学をテーマにしてやるのもやってみたいです。

 第11回で気づいたことは、私のファシリテーションが向上してないなってことと、読書会中に話が途切れたところで、私がメンバーのどなたかを指名していたのですが、それがなかなかよいのでは、ということです。唐突に「なぎちゃんどう?」と聞いたときになぎちゃんから出てきた話が面白くて、いきなり指名して「なんか言ってください」という状況でこそ出てくる言葉があることに気づいたというか。
 研修で講師をすることがごくたまにあるんですけど、指名すると研修生から苦情がきたりするんですよね…。いきなり当てるとよくないかな、という思いがあったんですけど、そんなに気にすることもないのかな。

 この読書会の翌日のスタサポで、終わりのミーティングの自己紹介の際に各メンバーの好きな本を聞いたとき、しーちゃんが(講談社現代新書)『県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校』をおススメしてくれたので、来月私はこの本を紹介します。これから読みます。
 メンバーがどんな本を紹介してくれたかをお伝えしたいのでこの記事を書いていますが、私視点で書いているので、参加してくださったメンバーにはそれぞれの感想があると思います。参加してみたいな、と思ってくれたメンバーはぜひご連絡ください。