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ブロッコリーは、兎にも角にもクタクタに。「野菜が主役のパスタ。」ブロッコリーとアンチョビのパスタ。

まだ小さい頃。たまにファミリーレストランなんかに連れていってもらうと、迷わず無邪気にステーキかハンバーグを注文。
ワクワクしながら待っていると「ジュー!!」とけたたましく鉄板に乗せられたステーキがやって来て、一気にお肉とじゃが芋をたいらげるんだけど、それまで目にも入らなかったものが突然目の前に現れる。それがあまーい人参とショボショボのブロッコリーだ。食べたくない。どこまでも。

ブロッコリーに対しては、そんなイメージが拭い去れない。でいた。でも違ったのだ。料理をやるようになってから分かったけど、アレは冷凍ブロッコリーだったんだ(と思う)。
ブロッコリーは花野菜。あれはすべて花のつぼみ。そんな栄養とエネルギーが詰まった野菜が美味しくない訳がないではないか。

ブロッコリーをナメてました。謝りたい。

今回はそんなブロッコリーが主役のパスタをご紹介いたします。

how to make ブロッコリーとアンチョビのパスタ。

ブロッコリーはアブラナ科。菜の花やキャベツ、小松菜、ほうれん草、などの仲間です。花を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良されたようです。

ブロッコリーを食べる時はボクは硬めに茹でるのが好きですね。歯応えがしっかりあるように茹でます。一口大に切って沸騰した湯に入れ20〜30秒くらい。ほぼ生です。表面だけ火を入れて、あとは予熱に任せます。茹でたあとは冷水には入れません。つぼみの中に水分を含んでしまって水っぽくなってしまうからです。幸いブロッコリーは冬が旬なので冷気にさらされて、すぐに冷めます。

でも、このパスタでは真逆です。このパスタはブロッコリーをクタクタにしちゃいます。ソースとからめるときに花の部分が崩れてしまうほど柔らかく煮ます。この柔らかいブロッコリーに、トマトとアンチョビの旨味がじんわり染みて、なんとも旨い!アブラナ科のなんとも言えない旨味が最大限に引き出されてなんとも旨い!です。(←ココ食べながら書いているので少々文章に熱があります 笑)

では

材料

(2人分)
・ブロッコリー   一房(お好みです)
・プチトマト    10〜15個
・アンチョビ    7〜8尾
・パスタ      200gくらい
・ニンニク     2片
・鷹の爪      2本

「レシピから自由になる」がこのnoteのテーマなので、レシピは曖昧です。
そんなんじゃわからない!とお思いかもしれません。でも後ほどしっかりポイントをお伝えしますので、もう少しお付き合いくださいませ。

一度動画をぜひ観てみてください。言語化できない情報が詰まってます。

作り方


① ブロッコリーは房の部分をまず一口大に切っていきます。
芯の部分も美味しいので使いましょう。今回は芯は焼きます。香ばしく焼くと美味しいのです。


② プチトマトは大きさにもよりますが半分に切り、ニンニクは潰します。


③ 大きめの鍋にたっぷり湯を沸かし、塩を入れます。塩加減はおすましより少し強め。味見して塩を決めましょう。


④ フライパンにオリーブオイルを入れニンニクと鷹の爪を入れてから、火をつけます。ニンニクは焦げやすいので弱火、鷹の爪が黒くならないように優しく揚げる感じです


⑤ きつね色になったら一旦取り出します。ここでパスタ投入。茹であがり4分前にブロッコリーの房の部分も入れてください。パスタと同時に入れてもいいです。とにかくクタクタに

ブロッコリーの芯はしっかり色付くくらい焼き付けます。焼けたらフライパンの端に寄せてアンチョビを入れ、アンチョビを崩しながら少し焦がします。



⑥ アンチョビにしっかり火が通ったらトマトを投入。トマトを入れることで温度が下がり、トマトの水分でこれ以上焦げるのを防げます。

⑦ トマトの全体の1/3個くらいをトングや木べらで潰してソース状にします。パスタ湯を足しソースの濃度を決め火を止める。



⑧ 茹で上がったパスタを入れからめ、味見をする。塩、オイル、パスタ湯でバランスを取り、お皿に盛る。



POINT!!

・今回は生のトマトを使っていますがセミドライトマトも旨いです。大人な味になる感じがします。(曖昧ですいません。。)

・ニンニクはつぶす、微塵に切る、スライス、でパスタへの影響の度合いが変わります。潰す=香り優しめ、みじん=全体的に混ざるので影響強め、スライス=潰すと微塵切りの中間くらい。どれが正解ではありません。どうしたいかで選ぶことができます。

パスタを茹でるお湯の塩分は一般に1%(1ℓのお湯に10g)と言われてますが、他にもいろんな考察があります。ボクは計りません。味を見て決めてます。おすましより少し強めです。

アンチョビを使う時の美味しいコツは少し焦がすこと。少しですよ。焦がすことで生臭さを消し、香ばしさと旨味、独特の味だけをいただきます。

・パスタは表示時間の1〜1分半前にあげましょう。(パスタの太さによります)

・トマトを全部潰さないのは、具としてのトマトも残したいからです

ソースの濃度は、パスタを入れて揺すってあえるとパスタ同士が擦れて出るトロミと、パスタがまだ水分を吸う分も考えて少し緩めでいいです。

・パスタは旨味、塩分、油分、水分のバランスが大事です。ボクはツルッとしていて、しつこくない感じが好きなので水分量に気をつけています。


美味しさに一つの答えはないのだ。

分量がはっきりして無くて解りづらいかもしれません。すみません。でも、ここは大事なことなので、もう少しお付き合いください

美味しさに一つの答えはないと思うんです。ニンニクのところでも書いたように、どういう味にしたいかでニンニクの切り方一つ、選択することが出来るんです。生のトマトなのか、セミドライなのか。ブロッコリーはクタクタに茹でるのか、硬めなのか。パスタはアルデンテなのか、柔らかめに茹でるのか。
例えばこのパスタは、仕上げにバターを入れても美味しいと思うし、アンチョビじゃなくてパンチェッタやベーコンにして、クリーム系でもトマトクリームでも美味しいと思います。それは料理の楽しい部分。料理で遊びませんか?っていう提案です。

こうじゃなくちゃいけないってことは料理ではないんだとボクは思うんです。だから分量は決めません。ブロッコリーが好きだったらたっぷり入れてもいいし、ニンニクloveだったら誰がなんと言おうとたくさん入れちゃいましょう!レシピから自由になって、楽しくパスタを作って楽しく食べましょう!!

こちらは、料理の音と音楽のみの動画となっています。映像もガンバっているのでコチラも是非!チャンネル登録もよろしくお願いします!

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